Dr-Hの船外機のお話

船外機のメンテナンス

BF2Dのギヤオイル交換

2011-10-01 19:30:07 | ブログ

みなさまご機嫌はいかがでしょうか?

最近、めっきり秋らしくなって・・・

ああ・・・釣りに行きたい・・・今年は「ミニボートフェスティバルすさみ」が急に

なくなったので、余計に釣りにいきたい私です。

さて、よくお問い合わせのあるBF2Dのギヤオイルの

交換方法をご説明したいと思います。

ちょうど、修理でBF2Dが入ってきたので・・・

Bf21

修理依頼の内容とは関係ないのですが、とりあえずギヤオイルをチェック・・・

(画像をクリックすると、拡大します)

Bf22

ああっ・・・真っ黒です。ほっておけないので交換することに・・・

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上と下の両方のギヤオイルのドレンボルトを開けて、オイルを抜きます。

Bf24

個人ユーザーの方は、写真のチューブのギヤオイルを下から

入れてください。私たちはポンプを持っているので、

ギヤオイルポンプで入れます。

Bf25

ドレンのパッキン(正式名ワッシャー、ナイロン)は

交換時は必ず交換してください。

(新旧並べてあるので、伸びているのが古いほうです)

1枚42円です。写真で写っている部品番号でホンダ船外機取扱店に

ギヤオイルと一緒に注文してください。(上下で2枚必要)

ギヤオイルは品番08739-B0600 200mlで¥525円です。

ギヤオイルの容量は50mlです。

パッキンは10枚ぐらい在庫してもいいかも?

一度締めると、パッキンは写真のように「ビローン」と伸びてしまうので

再使用不可です。(再使用して水が入ったら・・・・地獄です)

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下から注入し、上から漏れてきたらSTOPです。

パッキンを取り替えておいた上のドレンボルトを手で締めます。

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上が仮締め出来たら、空気穴がふさがることになるので、下のチューブと

ドレンボルトを入れ替える時、ドバッとでにくくなり、時間を稼ぐことができます。

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チューブをはずして、すばやく指で一旦押さえます。

そしてパッキンを取り替えておいた下側のドレンボルトと

指をすばやく入れ替えます。

Bf29

ドライバーで本締めしてOKです。

超強力に締めすぎると、パッキンがつぶれきってしまうので

ほどほどに・・・

トルクレンチをお持ちで、数値で管理される方、

このドレンボルトの締め付けトルクは3.5N・mです。

Bf210

逆に私のように力のない方、モンキーレンチなどを利用して

軽く締めてください。

また、なかなか緩まないというとき、このように柄の四角形の

ドライバーとモンキーなど利用してください。

(くれぐれも締めすぎてワッシャー、ナイロンを駄目にしないように)

自信のない方は、ホンダ船外機取扱店に、他の点検と一緒に

お願いしましょう。

BF2D~BF20Dなど比較的低馬力の場合、どんどん自分で交換

されることをお勧めします。

また、船外機取扱店に作業を依頼して、一度作業を見せてもらうことが出来たら、

要領がわかって次回から不安なく自分で出来るとは思いますが、

お店によっては、また時期によっては忙しかったり、

漁師さんなんか夕方修理を受けて、翌朝に直っていなければ

怒られたりしますから、徹夜寝不足とかいろいろあります。

お願いするなら、事前に問い合わせをしたほうがいいかも???

私からホンダ船外機を買われるお客様でたまに、、

購入時の条件として、初回点検で店頭持ち込み時にそれらの

作業を教えることを条件とされる方がおられます。

新品の船外機を買っていただいたら・・・そりゃ断れませんね(笑)

中には新品なのにインペラー交換方法まで・・・

まあ、メンテ不良よりはずっとマシです。

購入者様には逆らえません。

「お客様は神様です!」

まだまだ釣りのシーズンは続きます。

さあ、いつ釣りに行こうか・・・