宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

花粉のピークに入りました(その7)

2013年03月10日 15時26分24秒 | 花粉症
今日は、気持ち悪いくらいの暖かさです。

用事があって立川に出かけましたが、空が黄色く曇っていて、びっくりしました

電車の中のあちこちで、大きなくしゃみが聞かれました

かなり花粉症が悪化している方が多いようです

用事を終えて国立に戻って、さて自転車に乗ろうとして、びっくりしました。
駐輪場に止めておいた時間は、わずかに3時間ほどです。
なのに。
自転車のサドルが、黄色くなっていたのです。
手で払ったら、手が汚れました。
同じようにグリップもざらざらしていました。

この黄色い粉は全部スギ花粉なのでしょう。
あるいは黄砂も混じっているかもしれません。

このグリップを握れば、手のひらも荒れますね。
手の湿疹に悩む方は、綿の手袋が必要ですね。

予想通り、いえ予想を上回るほど、急激に花粉が飛散していますね。
くれぐれもご注意ください。

それにしても、あのサドルを見たら、とてもじゃないけど布団や洗濯物を屋外に干すのは危険ですよね
我が家はこのところ、空気清浄機がフル回転しています。

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花粉のピークに入りました(その6)

2013年03月09日 23時55分51秒 | 花粉症
今日の土曜日は、予想通り、大変混雑いたしました

やはり・・・というべきか。

花粉症がいきなり悪化した方が、たくさん来院されたからです。

このところ、急に暖かくなり、しかも南風が強く吹いているので、スギ花粉が大量に飛散しているからです。
しかも、黄砂も混じっています。
当然、肌が荒れますね。

特長ある発疹は、おでこや目の周り、口の周り、耳たぶ、はえぎわ、首回りの湿疹です。
さらに、手のひらや手の甲にも湿疹が出ていますね。
お洗濯ものを屋外に干している方は、身体にも湿疹が出始めています。
特に、下着やズボンなどのゴムの下は、花粉の付着が多いためか、湿疹が酷いですね。

私は、花粉症が目にだけでるタイプですが。
暖房をつけずに頑張ったためか、ドライアイにもならず、そのおかげか、いまだ花粉症の症状が出ていません
私の家族も、同じく、まだ鼻炎を発症せずにいますよ。

「今年始めて花粉症になりました。」
とおっしゃる方が今日はけっこういましたね。
年々、新しく患者さんが増えているのだと思います。
日本は、いまや、アレルギー大国ですね。

花粉はしばらくピークが続きますし、さらに黄砂も飛んできます。
お洗濯ものは必ず屋内干しにしてくださいね

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花粉のピークに入りました(その5)

2013年03月08日 17時51分05秒 | 花粉症
20度を超えるポカポカ陽気。

いきなり春がやってきた・・・という感じです。

今日は、予想通り、花粉による皮膚炎の方がたくさん来院されました。
とくに多かったのが、顔と首の皮膚炎です。
おでこやまぶた、ほほやあご周り、首の周りに赤みやかさかさ、ぶつぶつ、かわむけ、かゆみなどが見られました。

今年の冬は寒さが厳しかった上に、その寒さが長く続きました。
そのため、エアコンやファンヒーター、ホットカーペットなどの暖房を長時間使用した方が少なくなかったと思います。
でも、その結果、皮膚が乾燥してしまったのです。
乾燥した肌は、角質層がもろくなり、潤いのベールがなくなり、外部からの異物の侵入をおこしやすくします。
つまり。
乾燥肌には、ホコリや花粉が侵入しやすいというわけです。

強い春風にのって、スギ花粉や黄砂や話題のPM2.5が飛んでいます。
それらが、角質層を通過して肌に炎症をおこすというわけです。

こういう症状を起こす方は、年々目立って増加しています

これから4月いっぱいは、花粉に加え黄砂のピークです。
いっそう肌荒れの起こしやすさが危惧されます。

まずはできることをしましょう。
それは・・・。

洗濯物や布団を屋外に干さないこと。
外出時はきちんとお化粧をし、マスクもすること。
洗顔後の潤いを守るスキンケアは、男女を問わず、また年齢を問わず、皆さんがしっかりと行う必要があること。
抗アレルギー剤は、忘れずに毎日飲むこと。
かゆくなってもかきむしったりこすったりしないこと。
一刻も早く治療をして、皮膚を元に戻すこと。

黄砂は花粉よりも粒子がずっと小さく、PM2.5はさらにずっと小さいので、皮膚に浸入しやすいと思われます。
なにぶん、初めての経験です。
ニュースをしっかりとチェックし、できるだけ軽症にに押さえて過ごせるようにアドバイスしたいと思います。
みんなで頑張りましょう

~~~~お知らせ~~~~

皆さま、ご心配とご迷惑をおかけしました。
明日から通常の診療を行います。
ただ、実は、体調はまだ回復しきっておりません。
ですから、少しだけセーブして診療を行います。
いつもより、ほんのちょっと短めになるかもしれません。
なにとぞ、ご理解のほど、お願い申し上げます。
経過の安定している方は、お薬の処方でご協力をお願いいたします。

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花粉のピークに入りました(その4)

2013年03月07日 21時45分13秒 | 花粉症
今日は、ポカポカ陽気で、一気に春がやってきましたね

枝ばかりの殺風景な景色だった大学通りに、梅の花が開花し、そこだけはぱっと灯りがともったように見えました。

暖かい南風にのって、花粉がたくさん飛散しています

けさ、テレビである耳鼻科の先生が出ており
「最近、子供に、寒暖差アレルギーが増加しています」
とおっしゃっていました。
寒暖差アレルギーとは、耳慣れない診断名です。
最近は、さまざまなアレルギーが増えているのですね

寒暖差が激しく、免疫力が低下し、アレルギー性鼻炎がおこるのだそうです。
おそらく、原因は、花粉やホコリや黄砂などでしょう。

今年はテレビでも当然のように
「洗濯物を外に干さないでください」
と言うようになりました。
私は、これを、20年前から患者さんに申し上げてきました。
当時は
「外に干さないなんて無理です。家の中に干す場所はありません。」
と言われる方も多かったのですが、最近は皆さまの意識も変わってきたようですね。

花粉症が重症化している方には、強めの治療薬を処方しています。
強めの治療も、短期間ですので、副作用の心配はありません。
どうぞ、ご相談ください

~~~~お知らせ~~~~
皆さまにご心配をおかけしましたが、だいぶ回復してまいりました。
明日は、午前は通常の診療で、午後はお薬の処方のみとさせていただきます。
もうちょっとだけ、ご協力ください。
でも、急に悪化した方や、重症の方は、ご診察いたしますので、窓口にその旨をお申し出ください。


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花粉のピークに入りました(その3)

2013年03月06日 08時12分39秒 | 花粉症
今日から、本格的な春の気温になるということです。

きびしい寒さとも、そろそろお別れですね。

当然ながら、本格的な花粉のシーズンに入っています。

スキンケアをしっかりと行ってきた方は、まだ大丈夫な方もいますが、くり返し湿疹をおこして弱っている肌の方は、微量の花粉にさえかぶれやすくなります。
花粉は本来丈夫な皮膚には浸入しないのですが、乾燥肌の方や、湿疹をくり返している弱った肌には、角層を通して進入します。
そして、はじめはかさかさ、次第に赤くなり、徐々にかゆみとぶつぶつがでてきます。

最近話題の、PM2.5も気になりますね。
黄砂とともに、このPM2.5は粒子が小さいため、肌への影響はかなり心配です。

予防としては、とにもかくにも保湿ケア。
そして、洗濯物の屋内干しですね。

けさ、お天気予報で、天気予報士が
「洗濯物は、しっかり花粉をはらってからとりこみましょう」
などと言っていましたが。
濡れたものについた花粉はしっかりと固着し、乾いた後ははらって取れるはずはありませんね。
絶対に外に干してはいけませんよ

上手に工夫して、花粉の時期をのりこえましょうね

~~~~お知らせ~~~~

皆さまにご心配をおかけしていますが、治療の効果が出てきて、少しずつ回復してきました。
皆さまの、お薬処方のご協力、ありがとうございます。


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乾燥肌はなぜ悪い?

2013年03月04日 19時24分21秒 | スキンケア
はい、保湿オタクの院長です

このブログで、ずっと、保湿ケアについて、しつこくしつこくお話ししています。

では、シンプルな疑問。
なぜ、乾燥肌はいけないのでしょうか??。

お答えします。
乾燥肌で良いことは、ひとつもないんです
そう。
本当に、ひとつも良いことはないんですよ。

乾燥肌で、おこりやすい病気がいくつもあるんですね。
それは、以下のような疾患です。

1・・・・・湿疹、かゆみ
2・・・・・水いぼ
3・・・・・とびひ
4・・・・・あせも
5・・・・・にきび
6・・・・・こじわ
7・・・・・あかぎれやひびわれ
8・・・・・食物アレルギー
9・・・・・喘息
10・・・・鼻炎

ね、びっくりでしょ
1から7までは、乾燥肌でおこることが明らかです。
8から10は、可能性があるとされ今研究中ですが、いずれにせよ乾燥肌でこんな病気にもなりうるということです。
こわいですよね。

今、問題なのは、乾燥肌の方が、スギ花粉でかゆくなるということなんです
ひどくなると、まぶたが腫れたりします。
ここ数日、顔や頭の地肌、首、腕などに悪化がみられますね。

ね、ね!!。
だから、とにもかくにも保湿、保湿なんですよ

今からでも、遅くありません。
保湿ケアを毎日しっかり行いましょうね。

~~~~お知らせ~~~~
 
体調を崩し、内科に通院中です。
おかげさまで、だいぶ、回復しつつあります。
一週間ほど、午後を休診いたします(お薬の処方は行います)。
午前診療は行います。
なにとぞ、ご協力お願い申し上げます

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花粉のピークに入りました(その2)

2013年03月03日 07時51分10秒 | 花粉症
連日の強風に、花粉が飛びまくっています

昨日も花粉症が重症化した方が、たくさん来院されました。

そこで、ちょっと、気になったことがありました。
それは。
マスクの使用方法です。

マスクをつけたままで診察室に入ってきたお子様が何人かいて、そのマスクをじっとみてみると。
あちこちにすきまだらけなのです。
鼻のまわりは浮いているし、ほほのよこもすきまがいっぱい。
これでは、マスクがのっているだけですね。
あちこちのすきまから呼吸とともに花粉が侵入します。
そして、マスクの内側にくっついて、むしろたくさん肌にも付着するのでは・・・と感じました。

最近、何人かの患者さんに、同じことを言われました。
それは。
マスクの触れているところが、肌荒れをおこしかゆいというのです。

この原因は。
マスクの端の部分の皮膚のこすれによる刺激と。
マスクの中に侵入した花粉のかぶれと思います。

最近のマスクは、花粉防御率99.8パーセントなどと書いてありますが。
これは、マスクの表面から中に入る花粉を防御するということで、あくまで実験的な数値です。
顔に完全に密着している場合しか当てはまりません。

お子様が大人のマスクをしていると、あちこちすきまばかりで、全く効果はゼロでしょう
大人でもしっかり密着させないと、ほとんど効果を期待できないと思います。

マスクは、鼻のワイヤーをしっかり折り曲げて、顔に密着するようにしましょう。
また、つけた時に痛くないかどうかご注意ください。
こんなささいに思える気配りが、顔の敏感な皮膚へのダメージを予防できるのですよ。

連日、天気予報で、当たり前のように花粉情報も流れるようになりましたね。
こんな病気が当たり前になるとは、私が医学生時代は想像もしませんでした。

本当に、やっかいな現代病ですね

~~~~お知らせ~~~~

先日、お伝えしましたが、私自身が体調を崩しており内科通院をしております。
そのためしばらくの間だけ、午前診療とさせていただきます。
午後は、お薬のみにご協力ください。
なにとぞご理解の上、ご了承お願い申し上げます。

(おそらく1~2週間くらいだと考えています。)




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花粉飛散がピークに入りました

2013年03月01日 21時05分38秒 | 花粉症
今日は、春一番でした。

すごい風でしたね

当然のことですが、この暖かい春の強風によってスギ花粉がたくさん飛びました。

鼻水やくしゃみ、目のかゆみ、咳、のどのいがいが。
目の周りや口の周りのかゆみ、ほほの赤み、首回りの湿疹、耳たぶの湿疹。
顔だけでなく、胸回りや肩、手の甲などにも湿疹が広がっています。
これらは、すべて、スギ花粉症の症状です。

でも、私ははっきり確信しました
それは。
暖房の使用を控えめにして、保湿ケアをきちんとしている人は、すべての症状が軽くすんでいるのです。
まだ、症状が出ていない方もけっこういます
私がこれまで、口をすっぱくして申し上げてきたこと。
それは。
暖房を控えめにして、とにかく重ね着で乗り越えること!!でした。
これを守ってきた方々の多くが、いまだ花粉症の発症をせずにいます。
すばらしい
思ったとおりですね。

このところの東京の湿度はなんと20パーセント台です。
寒いといって暖房をガンガンつけていると、鼻の中も、目も、のども乾燥してしまい、花粉が入りやすくなるのです。
要注意です

大事なことは以下のことです。
部屋の湿度は下げないこと。
お洗濯ものや布団を外に干さないこと。

抗アレルギー薬を毎日きちんとのむこと。

帰宅後は、すぐにシャワーを浴び、着換えること。

点眼薬や点鼻薬の処方も行います。
お申し付けください

~~~~お知らせとお願い~~~~

先日、このブログでもちょっとお知らせしましたが、ちょっと体調を壊し、今、内科通院しています。
少々休養が必要・・・ということでしたので、しばらくの間、診療を変更させていただきます。

  午前・・・・・・通常の診療
  午後・・・・・・休診いたします(ただし、お薬の処方は行います)

しばらくの間、ご迷惑をおかけしますが、なにとぞ、ご了承ください。
よろしくお願いいたします

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