宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

いろいろなニキビ

2012年03月18日 08時12分08秒 | 診断と治療
冬はまだまだ終わらないようです。

気温が上がったり下がったりして、身体があ疲れやすいように感じます
私もそのせいで喉を痛めました。
声が少し出しにくいので、診療の際、ちょっとだけ声がかれてしまいます。
聞き取りにくかったら、すみません。

さて。

何年か前から、感じていることがあります。
それは。
ニキビの患者さんが年々増加していることです。

昔はニキビといえば、青春のシンボル・・ということで、10代半ばに発症するものでした。
それも20代にはいると、次第に収まっていたものです。

でも。
最近は、すっかり変わってしまいました。

10代のニキビは、始まりがはやまり、10才から来院されるようになりました。

また。
近年急増しているのが、20代から30代のニキビです。
男女ともに増加していますね。

また。
もうひとつ感じるのは。
ニキビは汗やあぶらが多くなる夏の病気と感じやすいですが。
冬や春の時期に悪化する方が実に多いということです。

今日はここまで。
もう少し詳しいお話は、明日、しましょうね

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひとやすみ

2012年03月15日 10時42分22秒 | インポート
このところ、気温の上下が激しいですね。

そのせいか、少々体調を崩しました。
久しぶりに風邪気味で、ちょっとだるいです
休診日の今日は、一日ゆっくりして治してしまおうと思っています

昨年一年は震災の影響が色濃い年でしたし、最近は連日のように地震関連の報道がされています。
それまでは安全で安心が当たり前のようだったのに、平和ぼけなんていわれていた日本人はまるで急にビンタをくらわされたみたいです

このところ、以前にも増して、毎日をていねいに過ごそうと感じています。
私は、20代のころから、考えていたことがあります。
それは。
毎日、生活の中にちょっとでも小さな面白さを見つけようということ。
小さな面白さの連続が、元気に過ごすコツであると思います。
日常はもともと派手なイベントや事件などなく、平凡で地味なものです。
意識をしないと漠然と流れて過ごしてしまいがちです。
でも、気づくと、かなり時間がたってしまいます。
ですから、毎日の日常に、小さな面白さを感じてそれを蓄積していくことが、けっこう重要だと感じます。

毎日お米を炊くのですが、同じように水加減をしているのに、なぜか炊きあがりが少しずつ違います。
ふっくらとつややかに炊けると、ちょっとテンションが上がりますよね

毎日をちょっとでも楽しく過ごす・・・・・これは心のビタミン剤だと思います。

私にとってのビタミン剤は、絵を描くことやアクセサリーを作ったり、手芸をしたりすることですね。
最近はケーブルテレビで映画を観ることも楽しみです

皆さまも、日常に面白さを見つけたら、教えてくださいね

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

目のまわり

2012年03月14日 22時31分11秒 | 花粉症
暖かさが少しずつ感じられます。

花粉の飛散も急に増加しています。
今年は大丈夫・・・と思っていた方も、やっぱり始まったか~とがっかりしている方もいるようです。
明日の飛散予想は「とても多い」となっています。
皆さま、マスクをお忘れなく。

さて。
花粉症の症状で、比較的多くみられるものに、目のまわりの赤みと湿疹、かゆみがあります。
目のまわりは、もともと皮脂腺がありませんので、あぶらが少なく、換装しやすい部位です。
ですから、きちんと保湿ケアをしておかないと、乾燥してしまいます。

乾燥すると、角質層がもろくなり、家でたとえるならば、屋根がこわれた状態になります。
屋根がこわれると、外からの雨がしみこむようになりますね。
それと同じで、角質層が潤いを失った皮膚は、外部からの刺激物から守れなくなり、花粉が侵入しやすくなるんです。

目がかゆいとめをぐりぐりこする人がいますが、同時に目のまわりの皮膚をも痛めることになります。
痛んだ皮膚に花粉が侵入し、真っ赤になったり、かさかさして化粧水がしみたり、痛がゆくなったりします。

目のまわりの皮膚は、もともと薄くてナイーブでもろいので、いったんこのような湿疹の状態になると、自然には治りません。
症状に合わせた適切な塗り薬を用いて、なるべく短期間に治してしまうことが、とても重要です

いつかは治るだろうとたかをくくって、長期間ただれたままにしておくと、しわしわが残ることもあります
いったん変な小じわが残ると、元に戻らないこともあるので、要注意ですね

治ったあとに塗るアイクリームも処方しています。
花粉から守り、乾燥小じわの予防にも有効です。
誰でも塗れるものなので、ご希望の方はおっしゃってください

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年のスギ花粉症(その5)

2012年03月13日 18時51分31秒 | 花粉症
街を歩く人々のマスク率が急増しています。

先週から花粉症が始まった方がとても多いですね。

とはいえ。
今年は、やはり、軽症です。
特にアレルギー薬の初期予防内服をきちんとしている方々は、ほとんど出ていないか、出ても軽いようですね

抗アレルギー薬は、長期間内服しても、副作用は少なく安全なのみ薬です。
ですから、花粉症のひどい方は、予防内服を是非とも行った方が良いですね。
ただ、こののみ薬には、種類がいろいろあり、効果もそれぞれ少しずつ違います。
また。
薬と患者さんの相性もあるようで、同じような効果の薬でも、一方は効き目が悪く感じて変更するともう一方はとても良く効くこともあります。

症状が出ずに調子よい方は、そのまま同じ薬を続けましょう。
でも。
効果が少なく感じたり、あるいは、悪化がみられる方は、お気軽にご相談ください。
薬を増やしたり、あるいは変更したりできます。

ご自分にぴったり合うのみ薬を見つけて、快適に春を過ごしましょう

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

意欲とコツ

2012年03月12日 16時30分43秒 | アトピー性皮膚炎
今日は春らしい明るい日差しを感じました。

暑くも寒くもなく、過ごしやすい今日のような日は、ちょっとほっとしますね。

さて。

春が近づくと、薄着になり、首やうでを露出するようになります。
こうなると、アトピー性皮膚炎などで冬の間かゆかったためにかきむしってしまった部分を露出するようになるので、皆さまきゅうに慌ててしまいます

半袖になる前に、さっそく治してしまいましょう

アトピー性皮膚炎の体質の方は、皮膚の弱い体質を持っているので、短期間にすべてを治してしまうことは無理です。
でも。
上手に治して、その状態をうまく維持することは、できるんです。

ここで大切なことは
ご本人が「治したい意欲をもつこと」と「治し方のコツをおぼえる」という2点です。

意欲をもつことは、治療法を積極的に学び、それをきちんと実行することです。
そして、どの薬をどのくらいの量をどのくらいの期間使えばきれいになるかのコツを身につけることなんです。

こういうことをきっちり行うことは、その後の維持療法に大切なんでね。

当院で、治療がうまくいっている経過が良好のアトピー性皮膚炎の患者さんに共通する点があります。
それは。
どうすれば早くきれいになるかの治療方法を身につけた人。
かかなければ、再び悪化しないことをよ~く知った人。
いったんきれいになった部分を、もうひどくさせないように意識して過ごしている人。
ずっときれいでいたいと、欲がでてきた人。
・・・・などなどです。

アトピー性皮膚炎は実に個性的な病気です。
1000人のアトピー性皮膚炎があれば、その治療法とアドバイスは1000とおりありますよ・・と私はよく申し上げています。

大事なのは、治したい意欲をもつことと、治り方のコツを知ることだと思います

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年のスギ花粉症(その4)

2012年03月09日 17時41分42秒 | 花粉症
またまた寒さの戻った今日。
冷たい雨が降っています

本当に今年は、長い冬ですね。

さて。
そんな中、今日は、花粉症の患者さんが急増しました。
原因は、数日前の暖かい晴れの日に、花粉が急に飛散したからです。

花粉症の特徴は、前日まで大丈夫だったのに、いきなり発症することですね。

急に鼻水と鼻つまりがひどくなった方。
急に目がかゆくなり、かきすぎて目のまわりが赤くひりひりしてしまった方。
急におでこや目のまわりやくちびるや首に湿疹が出た方。
急に、むねや背中、腕などに湿疹がでた方。

急にひどくなる・・・・・これが花粉症のやっかいなことです。
だんだんではなく、いきなりひどくなることが多いので、あわてますね

このいきなりの悪化の予防のために、いくつかやっていただきたいことがあります。
それは。
まず、予防内服を、忘れないこと。
雨や寒い日が多い今年は、つい大丈夫かも・・・と内服を忘れがち。
でも、いったん発症するとひどいのが花粉症のやっかいなところなので、安全な予防内服は忘れない方がよいですね
予防の治療をしていると、たとえ発症しても、その症状はかなり軽くてすみます。
次に。
お洗濯ものや布団を屋外に干さないこと。
雨のあと、晴れると、ついうれしくなって全部外に干してしまう方がおますが、雨のあと晴れると花粉の飛散はとても多いのです。ご注意ください。
さらに。
晴れた日、外出から帰宅したら、すぐにシャワーを浴び、室内着に着替えることが大切です
帰宅後、外着のままでお昼寝なんてしてしまうのは、とても危ないです。

こんなちょっとしたことに注意しながら生活すると、症状の出方はかなり押さえられますよ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年のスギ花粉症(その3)

2012年03月08日 19時44分29秒 | 花粉症
今年の春くんは、ゆっくり、のんびりタイプのようで。

暖かさと寒さが、交互に訪れるので、なかなかコートをしまえません。

今日、私は、月に一回の習い事に行きました。
そこの生徒さんの、実に8割が花粉症であると聞いて、驚きました
その方々が、皆さん、2日前あたりから、花粉症を発症しているとおっしゃってました。
まだ、始まったばかりのようです。

例年ですと、今頃は、とっくにピークを迎え、かなり重症の方も多い時期ですが。
今年は、寒さのせいで、始まりが遅れているようです。

うっかり予防内服をし忘れた方も、もしかしたら間に合うかもしれません。
今からでも内服しておいた方が、軽くすむと思います。

天気予報では、今週は雨模様です。
ですから、今から予防内服を始めれば、来週の飛散にも効果がありそうです。

天候が不順です。
花粉症から、風邪になってしまう人もいますので、お気をつけください

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

口のはしが切れる

2012年03月07日 16時55分27秒 | 診断と治療
今日の暖かさは、もうすっかり春が来ていることを実感できます。

そろそろダウンコートや毛糸のマフラーをしまうことになりそうですね。

さて。
今日は、口の話。

口のはじっこがひび割れて切れて、痛いという患者さんが時々来院されます。
患者さんはよく
「胃が悪いんでしょうか?」
とか
「栄養が不足しているんでしょうか?」
とお聞きになります。

原因は、胃が悪いわけでも、栄養が足りないわけでもありません。
もちろん、胃などの手術をして長らく入院されている方には、それが原因になることもあります。
でも、外来にいらっしゃる方々の口角のひび割れの原因は、違います。
それは。
ずばり、皮膚の乾燥です。

今年は寒さが長く続き、エアコンなど暖房を長く使用していたため、空気がひどく乾燥しました。
その結果、肌も潤いを失い、顔も乾燥してしまったわけです。
当然、くちびるも乾燥しています。
くちびるがかわくと、なめ癖がでやすいです。
でも。
唾液でくちびるを潤わせようとすると、じつはつばかぶれがおこり、かえって乾燥が悪化します。
気になって、ますますなめてしまうと・・・・・くちびるのはしが乾燥し、次第に赤い炎症をおこします。
これがひどくなると、口角炎をおこします。
そして、口のはしがぴしっと切れるんです

こうなると、痛いし、食べ物がしみます。
痛みをやわらげようとして、また、ついついなめてしまいます。
その結果、口角炎は悪化し、徐々にほほの方へ広がります。

こうなると、もう自然に治癒は望めません。
きっちり、治療しましょう。
メンソール入りのリップは悪化の原因の一つですので、オススメできませんよ
安全なリップクリームを処方しますので、お気軽にご相談ください

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なぜ、一年中保湿ケア?

2012年03月06日 17時43分56秒 | スキンケア
空気に春を感じます。

昨日まで、きんきんするような緊張する冷たい風が感じられたのに、今日はほわりとする柔らかい風がふいています。
気温は、けっこう上昇しました
そろそろスギ花粉の飛散が心配です。

さて。
私は、かなり昔から保湿マニアで、大学病院に勤務していた頃から、保湿を研究してきました。
きっかけは、私自身が若い頃から乾燥肌で悩んでいたからです。
どの季節にどのようなタイプの保湿を選べば快適かを、自分の肌でいろいろ試してきました。

自分の肌でいろいろ試しているうちに、保湿を効果的に行うと、皮膚は丈夫でかぶれにくくまた外見もキレイに見えることを実感しました。
そこで、大学でも、いろいろな患者さんに、保湿を勧め、いろいろと効果を調べてきたわけです。
すると、保湿を一所懸命行っている患者さんの方が、アトピー性皮膚炎でも湿疹でも治りやすいことに気づきました。

最近は、アトピー性皮膚炎だけでなく、ニキビやその他さまざまな皮膚炎に、保湿ケアが有効なことがわかっています。

都会は、一年中、乾燥肌の原因があります。
夏はクーラー、冬はエアコン。
道路はアスファルトで、雨が降っても湿度を保つことがなくすぐに乾いてしまいます。
今年のように寒さの厳しい冬は、ホットカーペットやファンヒーターなどを長時間つけてしまい、お子様が全身がさがさという方が特に多かったようです。
お子様は、大人より体積も表面積も小さく、同じ環境でも早く乾燥してしまいます。
ですから、当然、乾燥性の湿疹もすごく多い冬でした。

夏、アセモに悩むお子様は、実は、乾燥肌がベースにあります。
すごい汗っかきでも湿疹が出ないお子様もいれば、ちょっと汗かくと全身がぶつぶつになる・・ということもありますね。
これは、汗の量でなく、元々の乾燥した肌質があると、アセモができやすいわけですね。

ですから、私は、一年中の保湿ケアをオススメしています。
冬はしっとりするクリームタイプ、夏はローションタイプなど、使い分けて快適にケアをしていきましょう

保湿はしすぎていけないことはないんです。
ケアをし続けると、だんだん丈夫な肌になっていきますよ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

治らない原因

2012年03月05日 16時26分43秒 | 診断と治療
このところ、めまぐるしくお天気が変わります

今日は、午前中、寒い雨でしたが、午後から少し蒸し暑いような感じです。

今週は、雨が多いようですね。
こういう、湿度の多い寒い時期は、湿疹を治しやすいチャンスの時期なんですね
今週中に治してしまいましょう

顔でも、身体でも、手でも、湿疹がなかなか治りにくい場合。
いったい原因は何なのか、心配になる方も多いです。

確かに、人によっては原因はさまざまなので、いちがいに断定はできません。
でも。
けっこう、ちょっとしたことに治りにくい原因が潜んでいる場合があります

それは。
ずばり、さわりくせ、かきぐせ、こすりくせです。
顔の湿疹が気になり、しょっちゅういじっていまう方。
首の湿疹に、いつも、髪の毛や襟がこすれてしまっている方。
腕や手の湿疹は、手が届きやすく、無意識にいつもこすったりしている方。
身体や足の湿疹は、洋服をぬぐととりあえずかいてしまっている方。

こういう日常のちょっとした習慣が、皮膚のダメージを増悪させ、治りを遅らせます。

私は、なかなか治りにくい湿疹で来院されると、とりあえず、まず4~5日の短期間の治療を行います。
これは、絶対にかかないこと、さわらないこと、できればガーゼを当てること・・・などを申し上げると、4~5日であれば、みなさまきちんと守れるからです。
そして、しっかりと薬を塗ります。
これもポイントですね。
塗り足りなかったり塗り忘れがあると治りませんが、4~5日であれば、きちんと塗ってくださいます。

このような治療をすると、長年治らなかった湿疹がたった数日で嘘のように治ってしまう場合も少なくないんです

湿疹の種類により、日数や塗り方も少しずつ変わりますので、ご相談ください

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする