宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

ヒノキ花粉症(その2)

2011年04月15日 19時43分26秒 | 花粉症
今日は、すごい風がふきましたね

そして、気温も上がり暖かかったです。

当然、花粉の飛散量はMAXです

スギ花粉もまだ飛んでいますが、このところ、ヒノキ花粉が急増してきました。
3~4日前から、急に湿疹やかゆみが出た方は、おそらくヒノキ花粉による湿疹です。

さて。

今日、全く同じ内容のご質問をたくさん受けました。
それは。
「地震の後から、湿疹がひどくなりました。」
というもので、
「もしや放射線物質によるのではないでしょうか??」
というご質問です。

答えはNOです。

地震の後から、福島原発の問題が連日報道され、ニュースを見続けていると、なんだか追いつめられるような気持ちになります
放射性物質を含んだ空気や水が問題になり、心配な気持ちになるのは当然です。
ですから、3月下旬から湿疹がひどくなったのが、放射性物質のせいではないかと思われたのかもしれません。

しかし、これは違います。
東京は空気中の放射性物質の量も少なく、この量を心配する必要はないと思います。
3月中旬から、スギ花粉が急増しました。
湿疹の原因は、スギ花粉が大量に飛散しているからです。

また、雨が少なく、空気も肌も乾燥しているので、花粉にかぶれやすいのです。

3~4日前から急に湿疹が出た方もたくさんいます。
これは。
この数日前からヒノキの花粉が急に大量飛散し始めたので、これにより湿疹がひどくなったものと思われます。

注意すべきことは
洗濯物や布団を屋外に干さないこと。
外出から帰宅したら、速やかにシャワーを浴びて洗い流し、洋服も着替えること。
そして。
皮膚は保湿クリームなどで、しっかりと潤いをキープすることです。

ヒノキ花粉は、5月中旬まで飛びます。
ピークは4月下旬です。
あと1ヶ月は、注意が必要だと思います。

~~~お知らせ~~~~

明日の土曜日は、学会が中止になったため、お薬の処方を行います。
症状の悪化した方や初診の方はご診察もいたします。
急ですが、ご来院ください。

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ヒノキ花粉症

2011年04月12日 17時44分03秒 | 花粉症
桜は今日まで・・・でしょうか。

途切れることなく、はらはらと花びらが風に舞い散っています。

地震や原発の連日のニュースで、暗くなりがちだったこの頃ですが、満開の桜はそんな気分を一時でも一蹴するような力があるようですね。
今日も国立はたくさんの花見客の人出がありました。

さて。

毎年のことですが。

桜が散ると、ヒノキの花粉症のピークがきます。
症状はおおむね、スギ花粉症と同じです。
ただ。
顔や首、耳、頭、胸回りや腕などに、湿疹が出やすい傾向があります。
かさかさした皮膚に、赤いぶつぶつが出て、かゆみがでます。

だんだん暖かくなり、皮膚の露出部が増えてくると、花粉にかぶれる皮膚も多くなるのです。

顔や首がひどくなるので、紫外線が原因と勘違いする方も多いです。
でも、紫外線のアレルギーとは、症状がかなり違い、専門医が診れば、一見してわかります

私は大学病院に勤務していた時、5年間くらい紫外線アレルギーを研究していました。
どうぞ、ご相談下さい


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ひとやすみ

2011年04月10日 16時40分51秒 | インポート
桜が風にまってはらはらと散り始めています。

お天気も良いので、お花見の人出が多いようですね

昼、投票に出掛けたら、少し汗ばむような暖かさでした。

電力不足が問題になっているこれからの気温が気になります。
この夏・・・・いえ、例年ですと5月あたりから初夏のような暑い日も増え始めますから、電力不足はすぐに身近な問題になりそうです。

私は以前からよく患者さんとお話ししていることがあります。

それは。

夏のスーツ廃止論です

近年、都会は年々暑さを増し、亜熱帯地方に近いとも言われます。
もう温帯地方とは言えません。
そこで。
夏のスーツをやめようという提案です。

昨年の酷暑でも、サラリーマンの方や就職活動の方は、長袖のシャツの上に黒っぽい長袖の上着を着ていました。
連日死者も出るような暑さの中を、秋や冬と変わらないように見えるスーツ姿は、もはや非常識とさえ思います。
半袖のシャツにズボンまたはスカートで十分常識的な服装と思います。

今年は電力も不足しているし、都会の夏の服装を見直す良いチャンスです。

上着を着ないことを夏の常識にする時代だと思うのです。

皆さまは、いかがお感じでしょうか。

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顔のかゆみ

2011年04月09日 14時29分53秒 | 診断と治療
国立の大学通りの桜が、満開です。

ずっと遠くまで連なる桜の花の白い帯が、曇り空の中に溶け込むようで、水彩画のようにきれいです

風の中をひらひらと白い花びらが舞っています。

今日、明日が、見ごろでしょう。
お散歩でもしながら、楽しみたいものです。

さて。

桜の開花と共に、アレルギーの原因の花粉が変わります。
開花の前は、スギ花粉がピークです。
桜が散った後は、ヒノキの花粉のピークになります。

スギやヒノキの花粉で、顔がかゆくなる方が、今日もたくさん来院されました。
真っ赤になる方や、ぶつぶつになる方、一見それほど異常がなくともかゆみの強い方など、様々です。

治療には、抗アレルギー剤ののみ薬とかぶれを治す塗り薬が中心となります。
これで、比較的すみやかに治ります。
しかし。
問題は、再発の予防です。
花粉は5月の半tばまで、だらだらと長く飛びますので、顔の湿疹やかゆみがたびたび繰り返すからです。

大切なのは、スキンケアです。
安全な石けんで、汚れや花粉を洗い流し、その後しっかり潤いを補うケアが重要です。
この保湿のスキンケアには、赤ちゃん用、お子様用、女性用、男性用と様々あります。
肌質に合わせて、アドバイスしていますので、ご相談下さい

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ストレスと皮膚病

2011年04月08日 22時18分35秒 | 診断と治療
国立は桜が満開です

国立の桜は老木が多いので、桜の花の色が全体的に白っぽいです。
遠くから眺めると、白い花が雪のようにも霧のようにも見えて、そのはかない感じが国立の桜の特徴かなと思います。
ピンクが強い元気な桜も良いですが、こんなほんのりはかない感じの桜も風情がありますね。

さて。

皮膚病のご相談で、「原因はストレスでしょうか?」と聞かれることがたびたびあります。 

直接の原因は、病気によってさまざまなので、一概には言い切れません。
しかし、ストレスによって引き起こされるきっかけになったり、悪化原因になったりはします。

このところ、ストレスが関係が大きいと思われる皮膚病が多くみられます。

くりかえすじんましん。
口のまわりの単純ヘルペス。
帯状疱疹。
アトピー性皮膚炎の急な悪化。
手足の異汗性湿疹。

これらは、いずれも、原因にストレスが考えられます

この時期は、入学とか進学とか、新社会人になる・・など、環境の変化が大きいことが特徴です。
また、気候の変化もストレスや疲れを増す原因です。
加えて、繰り返す地震や、このところ連日の緊迫したニュース報道なども、影響は少なくありません。

お薬による治療はもちろん必要です。

でも。

大切なのは、ストレスを出来る限り減らす工夫ですね。
そうは言っても、自分でどうにもならないストレスもありますね。

暖かいハーブティを飲んでみたり・・も良いですね
音楽を聴いてみるのも良いでしょう

そして。

早めにお布団に入り、すこし長めの睡眠をとるようにしてみてはいかがでしょう。
良い睡眠は、ストレスをとるのにはかなり有効なんですよ

そういう私も、このところ、肩こりがします
今日は早く寝るようにしたいと思います



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スギとヒノキ(その3)

2011年04月06日 16時00分04秒 | 花粉症
国立の桜が一気に満開です

例年でしたら、ものすごい人出なのですが、今年はちょっと様子が違います。
やはり、人出もやや少ないし、何より活気がないようです。
世の中が、まだ不安だし、景気も悪いニュースばかりが流れるので、やむを得ませんが・・・。
早く、安心できる穏やかな日々が来ることを切に望みます。

さて。

桜の花が満開になると、ヒノキの花粉がたくさん飛び始めます
それとともに、スギの花粉は減少しはじめます

このところ、鼻や目が調子良くなっている方は、スギ花粉症だけでしょうし、まだぐずぐずしている方は、スギとヒノキの両方に反応していると考えられます。

昨年の記録を見ると、4月の末に顔や首や胸回りに湿疹がひどくなった方がとても多かったことがわかります。
ですから、ヒノキ花粉症はこれから悪化します。
終わるのは、大体5月中旬です。

今も花粉症の症状を感じている方は、あと1ヶ月くらい続くと思います。
アレルギーののみ薬を飲み続けておくことをお奨めします

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スギとヒノキ(その2)

2011年04月04日 18時40分04秒 | 花粉症
気づいたら、大学通りの桜の花が咲き始めていました。

いつもなら、とっくにつぼみの変化に気づいているのに・・・。
やはり、平常とは少々違ってゆとりがないのでしょうか

何しろ、ニュースは、福島の遅々として進まない事態のことや、被災地の感染症の患者さんの増加や、野菜の出荷制限の話とか、計画停電とか、明るくない内容ばかりです。
桜のつぼみの変化に気づく余裕がなかったのかもしれません。
少しでも早く平穏な状態が来ることを願います。

それにしても梅の花の時期はとっくに終わっていたのですね・・・。

さて。

本日は、かなり花粉かぶれの患者さんが多く来院されました。

2種類の患者さんがいます。

まず、一つ目は2~3週間前から湿疹がひどい方です。
もう一つは、この数日で急に悪化した方です。

2~3週間前から悪化した方は、原因はスギ花粉です。スギ花粉はそのころからピークに入ったからです。

この数日急にひどくなった方は、ヒノキ花粉の可能性が高いです。

どちらも、症状には特に違いはありません。
目のまわりや、口のまわり、ほほや首、胸回りや背中などに湿疹がひどく出る・・という共通点があります。
いずれも、掻いてしまうとどんどん悪化します。
赤ちゃんでは、お母さんの胸に顔をこすりつけたりする仕草が見られます。

かゆみを止める早めの治療が必要ですね
必要に応じて、のみ薬や塗り薬を処方します。
ご相談下さい

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スギとヒノキ

2011年04月01日 17時39分41秒 | 花粉症
このところ、花粉情報を見ると、毎日、「非常に多い」となっています。

確かに大量の花粉が飛んでいますが、スギ花粉だけでなくヒノキ花粉が混じってきました。

スギ花粉は、桜の開花と共に減少しますので、あともう少しです。
しかし、ヒノキ花粉は、これからがピークになり、5月中旬まで続きます。
純粋にスギ花粉だけの方は、あとしばらくで楽になると思います。
しかしスギとヒノキの両方にアレルギーのある方は、あと1ヶ月半続きます。

症状の強さに応じて、のみ薬を続けるかどうかを決めます。
ご相談ください

4月6日までは、停電が当たりませんので、平常通り診療がございます。
その後は、またわかり次第、ご報告しますね。

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