宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

マスクのトラブルが増えています!!(その2)

2020年06月02日 07時17分25秒 | 診断と治療
今回は、前回の続きです

クリニックには、連日、マスクのトラブルの患者さんが来院されます
昨年までもこういった患者さんはいましたが、マスクをつけるのが春だったので、今の時期は患者さんが少なくなっていました。
今年は、状況が違います。
コロナウィルス対策で、多くの方が長時間マスクを外すことが出来ないので、マスクトラブルが格段に増えているのです

マスクの下の肌に、赤みや湿疹、ニキビや肌荒れ。
マスクの角の摩擦で皮膚の炎症。
こういった患者さんのご相談は毎日多いです

そもそも、使い捨てマスクの多くは、素材が化学繊維で出来ており、汗を吸収したり外に発散するものではありません。
花粉やウィルスの侵入を防ぐよう緻密な繊維でできているため、これからの季節は体温もこもり、汗がマスクの下にたまった状態が続き、肌が蒸れたり、毛穴がつまったりするのです
最近流行っている

マスクのかぶれや湿疹はもちろん治療は出来ます。
でも、これからの暑い真夏に、マスクトラブルは増えると危惧しています

マスクの素材や肌触りが大きく関係すると思います
なので、素材のチェックや触った感触などを気をつけて、マスクを選んだ方が良いですね。
私は、使い捨て医療用マスクの場合は蒸れやすいので下に綿のガーゼを重ねて、汗や息で蒸れるのを予防します。
また、ちょっとした外出の場合は、綿素材や麻のマスクを買ってあるのでそれをつけようと思っています。
熱中症も気をつけないといけませんね

また、マスクのゴムが当たる耳の後ろが赤くなったり、かゆみが出たりする方もいます。
これからさらに気温が上がると、いっそう増えそうです。
ゴムのきつさにも気をつけましょう

マスクの肌トラブルの予防には、まずは正しいスキンケアが重要になります。
石けんで優しく清潔に洗い、あまりべたつきすぎない保湿ケアをしましょう。
しっとり!もちもち!オールインワンジェルは、その方の肌によって使用量を加減していただけます。
たとえば、マスクの下の汗ばむベタベタ肌には、このジェルを少量でも効果があります。
少量でも自分の汗を味方に変えて保湿しますので、大丈夫ですよ

~~~YouTubeをご活用ください~~~
皮膚科医の立場から、治療に役立つ日常のスキンケアを、YouTubeでわかりやすくお伝えする活動を始めました
ためになる情報を、わかりやすく、面白くお伝えするよう工夫しています。
肌保湿研究所で検索してください。
皆さまの毎日の正しいスキンケアが、皮膚疾患の治療にも役立つと思い、頑張って作っています。
ぜひチャンネル登録してください。
新しいものが更新されてくるので、オススメです。
これまで、手荒れ、頭のかゆみ、ニキビ、マスクのトラブルなど・・すでに8本をオンエアしています。
ためになると信じています
ぜひ、ご覧くださいね
この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マスクのトラブルが増えてい... | トップ | マスクのトラブルが増えてい... »

診断と治療」カテゴリの最新記事