宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

花粉症の治療のコツ

2016年02月22日 15時37分21秒 | 花粉症
最近、100均で買った材料でアクセサリーを作ることにちょっとはまっています
これは、100均で売っているアクセサリー用の材料を使うのではありません。
意外な材料を使います

最近は、靴のインソール、靴紐を使って、ネックレスを作りました。
そこに、マニキュアや油性マジックで色を塗ります。
友人に見せたら、すごく驚いていたので、なかなかのできばえと自負しています

さて。

今日は、気温も低くなり、冬に戻ったようですが、意外にも関東地方のスギ花粉はかなり多めです
油断していると、かなりの量を吸い込みます。

私は、アレルギー治療に力を入れて診療しているので、アトピー性皮膚炎のみならず花粉症の患者さんの治療にも行っています。
長年、花粉症の治療に携わってきて、あちこちで勉強会などにも参加してきて、最近、かなりいろいろなことに気づいてきました。

そこで、今日は、花粉症の治療のお話です。

これからしばらくの期間、スギ花粉やヒノキ花粉、ハンノキ花粉などの飛散が続き、花粉症の患者さんには憂鬱な季節が続きます。
そこで、花粉症をなるべく軽く済ませるためのコツについてお話ししましょう。

それは。

まずは、なるべく、暖房であたたまった部屋にいないこと
こたつや電気ストーブなどは部屋全体があたたまらないので、比較的安全です。
あとは、寒かったら、洋服の重ね着や膝掛けなどで暖をとることです。

これは、部屋を暖めると、全体の湿度が下がってしまい、鼻や目の粘膜が乾いてしまうため、粘膜の防御力が低下して花粉の刺激をもろに受けてしまうのです。
加湿器などは焼け石に水です。
暖房をつけずに、洋服の重ね着などで身体を内側から暖め、暖かい血流を全身に流すことは、皮膚だけでなく粘膜の力も強くするのです。

あとは、のみ薬や、点眼薬と点鼻薬を正しく使い、なるべく速やかに治すことです。
治療をせずに放置していると、粘膜の炎症がどんどん悪化し、さらに花粉に反応しやすくなるからです。

最近、いきなり、花粉症になった方は、すぐに治療効果の出るやや強めの治療をして、いったん軽くしておくことがとても有効です。
その後、マイルドな治療を持続して行うと、その後の花粉症が軽くすむのです

帰宅後は、速やかにシャワーあるいは入浴し、着替えましょう。
外の服のまま、室内にいるのは危険です。

花粉症は、その方によって症状が異なりますし、生活スタイルにあわせた治療法を選ぶ必要があります。
ご相談くださいね







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