宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

季節の変わり目

2014年05月11日 22時49分40秒 | 診断と治療
私が学生のころ、五月病という言葉がよく使われました。

これは、五月の今頃、体調を崩したりやる気がなくなったりする若者が多かったからです。
最近の若者はこの言葉を使うのでしょうか。

でも。
ゴールデンウィークあけに、学校や仕事のペースになかなか戻れず、体調やメンタルを崩しやすいことは今でもあるようです

最近、こうした影響が皮膚にもみられます。
代表的なものは・・・。
手足の多汗症とそれに伴う手足の水疱とかわむけ

夕方から悪化するじんましん
です。
いずれも、最近の気候の不順さ・・・暑くなったり寒くなったりと温度差が大きいと自律神経が不安定になり、おこりやすいです

休み明けの疲れも関係しますよ。
意識して、早めに寝るとか、お昼寝をするとかして、身体を休めましょう

手足の水疱を、水虫と間違えて勝手に水虫の薬を塗ってしまう方がいます。
これにより、かえってかぶれている方もいますね。
また。
疲れのじんましんなのに、食べ物が原因と思い込んで、勝手に卵や牛乳をやめている場合もあるようです。
さらに、効果のないステロイド外用薬を勝手に塗っている場合もあり、注意が必要ですね。

いずれにせよ、さわやかで気持ちが良いように思える五月ですが、意外に身体への負担は大きいことがあります。
無理をせず、少し加減して体調管理に気をつけましょうね

ちょっとのんびりするのも・・・いいかもです。


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