真夜中も同じ顔

あなたへと続く道

ゴホ展

2005-05-05 19:30:27 | 日常
昨日はゴッホ展に行ってきた。

ものすごい混んでいて、私が最初に行った時は70分待ちだった。

だから時間潰しに、皇居を散歩。いい天気だったこともあって、多くの人が草原に寝転んだり、持ってきた遊具で遊んだり、思い思いのやり方でのんびりしていた。

いいなあ。こういう休日の過ごし方って。

そして再び戻ってみると、今度は80分待ちになっていた。

仕方ないから今度はコーヒーでも飲みに行こうと、オフィス街をうろうろ。

でも、祝日だからどこもかしこも閉まっていて、結局オアゾまで行くことに。

その後は疲れきっていたので、東京駅から出ている無料シャトルバスで美術館に戻る。

今度は50分待ち。覚悟を決めて並ぶ。

今回の展覧会は、ゴッホを含め、作品のセレクションが素晴らしかった。

センスがいいなあと思った。

欠点を挙げるとすれば、展示解説の不足。ゴッホはまだしも、その他の画家の作品をただ並べるだけで、ゴッホとの関係についての説明が皆無。あれはひどい。

予想はしながら見て回ったけど、結局後でカタログで確認しなくちゃいけなかった。

みんながみんなフォローのためにカタログを買う訳じゃないし、その意味でももう少しちゃんとした解説をつけても良かったのではないだろうか。

そして、私の新たな発見としては、ゴッホがドラクロワに倣った宗教画を描いていたということ。

今回は2枚来ていたのだけど、どちらも面白い作品でした。

あと、ゴッホとは関係ないところでは、点描のシニャックのサインをよく見たら、サインまで点描だったのには笑えた。知らなかったわ。

それと、クレラー=ミュラー美術館から借りた作品群を飾っていた、変な額縁が気になった。まるで絵に合わない白っぽい額縁。

まさかあっちの美術館がこんな額縁をつけるわけがないし、過去に見たことのある作品についていた額縁とは違うような気もするので、ひょっとしたら今回の展覧会用にあつらえた簡易額縁なのかも。まあ、実際はどうなのかは分かりませんが。

様々な発見があり、大満足の展覧会でした。

やっぱり、同じ興味を持っている人と一緒に行くと、その人と話をするために普段の倍頭を働かせることになるから、何よりも自分のためにいいと思う。

嘘でも何でも、なんでもいいからとにかく喋っていると、次第に本当のことが見えてくるからね。


知的好奇心を刺激された一日だった。