キッチンから愛をこめて

丁寧に紅茶を淹れて過ごす日々

ホリルードハウス宮殿

2009年07月19日 | イギリス物語紀行2009
 9時 ホテルを出発、専用バスでエジンバラ観光へ
  
 エジンバラ城からホリルードハウス宮殿までの中心通りはロイヤル・マイルと呼ばれています。シックな石造りの建物が続き、時おりキルトスカートの男性が普通に歩いている姿を見かけます。
 車窓から歴史ある旧市街を眺めながら、ホリルードハウス宮殿に向かいました。
 
 ホリルードハウス宮殿は現在は英国王室の持ち物です。300年前まではスコットランド王国の宮殿でした。北棟の2階全体を占めるグレートギャラリーは様々な宴が開かれてきた豪華なもので、壁には多くの肖像画が並んでいました。またこの宮殿は、スコットランド女王メアリ・スチュアートの悲劇の舞台となったところです。エリザベス一世に対抗してイングランドの王位を狙い、愛と陰謀の渦巻くなかで波乱の人生を送り、処刑台に消えたメアリ女王。その哀しい生涯に思いを馳せました。
 
 『赤毛のアン』第24章「ステイシー先生と教え子たちの演奏会」でアンは、スコットランドの詩人ヘンリー・グラスフォード・ベルが書いたメアリ女王の生涯の物語詩を暗誦しています。 
 「私が、『スコットランド女王メアリ』を暗誦するところを聞かせたかったわ。全霊をこめて暗誦したの。帰りにルビー・ギルスが話してくれたけど、私が、メアリは言った、亡き父の猛き力を、今こそ我に与えたまえ、弱き女心よ、さらば。って暗誦した時には、血も凍りそうになったんですって」 
 モンゴメリは、祖国の女王メアリに生涯にわたって関心を持ち続けたそうです。   
   
  
      ホリルードハウス宮殿の門          ルネッサンス様式の美しい宮殿
  
            現エリザベス女王も園遊会を開かれるそうです
  
   ここでメアリ女王の悲劇が起こりました     スコットランド王家の紋章ユニコーン