薬屋のおやじのボヤキ

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24節気の健康と食養:冬至から小寒まで

2018年12月23日 | 24節気の健康と食養

24節気の健康と食養:冬至から小寒まで

「大雪」の次にやってくる24節気が「冬至」で、毎年12月22日頃(2018年は12月22日)になります。冬至でもって昼の時間が一番短くなり、これからは少しずつ昼の時間が増えてきますから、冬至はお目出度い日でもあるのです。
 しかし、気温はまだまだどんどん下がります。冬至が過ぎても小寒、大寒と気温は下がり続け、最低気温が底を打つのは立春の数日前ですから、気温の上昇は日照時間の転換より1か月ちょっと遅れます。厳しい本格的な寒さはこれからと心得ねばなりません。

 冬至から小寒(12月22日頃~1月5、6日頃)という時期は、忘年会、クリスマスパーティー、大晦日の一家団らん、正月3ガ日の食っちゃ寝、食っちゃ寝、といった不摂生になりがちな日々が続きます。
 こうしたことから、体調を崩しやすいですし、何よりも飽食しすぎになりがちですから、くれぐれもご用心なさってください。特に、1月の定期健診で高血糖になっていて、糖尿病と判定される方が案外多いですから、ご注意なさってください。

 本格的な寒さの訪れとともに、食においても体を温めるものがより求められます。
 冬野菜がどれも旬となっており、基本的に体を温める効果がありますから、毎日の食卓に欠かせません。間違っても時期外れの夏野菜は常食されませんよう、ご注意ください。夏野菜は体の芯を冷やしてしまいますからね。

 前回、前々回の繰り返しになりますが、冬に共通する食養生をまずご説明しましょう。
 冬の食味は「塩味」です。塩っ辛すぎてはいけませんが、おいしいと感ずる程度に塩味をお楽しみください。減塩ブームになって久しいですが、その必要は全くありません。
 詳しくは、次の記事をご覧ください。
  立冬から冬、何を食しますか。まずは塩味が重要です。

 冬至の食養生として有名なのが「冬至南京(カボチャ)」です。
 
「冬至にカボチャを食べれば風邪を引かぬ」と言われます。
 カボチャは夏野菜で、夏野菜全般に体を冷やしますが、カボチャだけは例外的に体を温める食材で、かつ、長期保存できます。そして、各種ビタミンも多く含まれ、
特に免疫力を高めるカロテンが豊富ですから、いつしかこのように言われるようになったのでしょう。
 
かし、「冬至南京(カボチャ)」のいわれは、別のところにありそうです。
 冬至は、この日を境にして日照時間が長くなる、お目出度い日でして、運も上向こう
から、この日に「冬至七種(ななくさ)」を食べると幸運が得られる、という縁起かつぎが随分昔からあります。
 その7つの食材は、名前に「ん=運」が1つではなく2つも入ったもので、これを食せば御利益がいっぱい転がり込んでこようというもので、次のものです。
 
南京(ナンキン=カボチャ)、人参(ニンジン)、蓮根(レンコン)、銀杏(ギンナン)、金柑(キンカン)、寒天(カンテン)、うどん(ウンドン)
 うどんがウンドンとは少々?ですが、語呂合わせのお遊びとしては許されるでしょう。

 冬至の健康法として、もう一つ語呂合わせがあります。
 冬至に柚子湯に入るという風習が江戸時代にでき、今日まで引き継がれてきています。冬至(とうじ)=「湯治」、柚子(ゆず)=「融通が利く」に引っかけたものです。
 また、冬が旬の柚子は香りが強く、その強い香りでもって邪気を払うという意味合いもありました。これは、端午の節句の菖蒲湯も同様です。なお、参考までに、菖蒲湯の語呂合わせは、菖蒲は尚武に通ずるというものです。

 こうした信仰めいた健康法ではなく、真の健康法として前節でも紹介しました「ひなたぼっこ」がおすすめです。ビタミンDは紫外線を浴びることによって容易に生成されます。ビタミンDは骨作りだけでなく、免疫力増強に欠かせませんから、特に冬の後半には欠乏しがちで、それによってインフルエンザや風邪に罹りやすくもなりますから、ばかにできません。
  参照 → 冬はお日様に当たって健康づくり 

 冬至から小寒の時期におすすめしたい普段の食事としては、味噌煮込みうどんです。
 味噌は体を温める食材ですし、味噌に含まれる塩も体をグーンと温めてくれます。
 各種冬野菜をたっぷり入れればヘルシーな料理となりましょう。
 名古屋を中心に広く濃尾平野で盛んに食べられている味噌煮込みうどんは、赤味噌を使い、見た目は黒味噌で不気味かもしれませんが、これはうまいです。ゴボウを入れるとよりおいしくなります。なぜか味噌煮込みうどんにはゴボウが合います。
 ついでながら、ゴボウと相性がいいものに鯛のかぶと煮、あら煮があります。鯛を丸ごと買ってきて、肉は鍋で鯛シャブにします。翌日、頭や骨の部分を煮込むのですが、ゴボウをたっぷり入れます。これが実にうまいです。鯛料理はお目出度い時期にいただきたいものですから、この節気にお召し上がりになることをおすすめします。
 また、ゴボウは苦味食品ですから、苦味をあまり取らなくなった今日、食味バランスを整える面でも、重要な食材になります。

 ここで、今が旬真っ盛りのゴボウの薬効について紹介しておきます。
 ゴボウは、便秘を改善して肌を整える美容食ですが、漢方では「余分な水分を排出し、血の巡りを良くし、風邪、咳、歯痛、腫れものを鎮める」とされ、利尿効果があることから腎臓の機能アップにも役立つものです。「腫れものを鎮める」とは抗がん作用のことで、特に大腸がんの予防に適しています。
 これら薬効の主な要因となるのは、ゴボウに多く含まれているフラクトオリゴ糖の効果と思われます。その含有量はヤーコン芋(のちほど紹介)にはかないませんが、市場に出回っている食材のうち最もフラクトオリゴ糖が多いのがゴボウで、この糖は腸内善玉菌のかっこうの餌となり、腸内環境をグーンと改善してくれるすぐれものです。
 フラクトオリゴ糖は水溶性ですから、ゴボウを調理するとき、
酢水に浸けてアク抜きすることが多いですが、これでは貴重なフラクトオリゴ糖がどれだけか逃げてしまいますので、あまりアク抜きしない方がいいです。なお、アクはポリフェノールですから抗酸化作用があり、こうした面からもアク抜きは少なめにした方がいいです。

 果物は前季、前々季でも書きましたが、今季もそのまま再掲しておきます。
 リンゴが出回っています。“リンゴが赤くなれば、医者が青くなる”という言葉があり、それだけ栄養価が高く、抗酸化力があったり、免疫力を付けたり、ということになりましょう。
 リンゴは平性の食品に分類されていますが、食べ過ぎるとやはり体を冷やすようですから、ほどほどの分量としたいです。
 そして、みかんが旬となります。こちらは温性の食品に分類され、体を冷やすようなことはなさそうです。みかんは風邪に対する抵抗力を付けてくれましょうし、特に皮は漢方では陳皮(チンピ)と呼ばれ、風邪に薬効ありとなっています。みかんの皮を料理に入れたり、漬物に加えたりしていただきたいものです。七味唐辛子にも加えられています。

 最後に、今回も、うちの自家栽培野菜などの状況をご紹介させていただきます。
 秋冬ニンジン、そして冬野菜のキャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、ホウレンソウ、春菊、カブ、小松菜の収穫が続いています。
 白菜、ビタミン大根(中まで緑色)、普通の大根は、発育初期の虫食いで出遅れ、また、今年から導入した無肥料栽培の影響もあって不作です。
 冬野菜の中で一番多く作付けしているのがネギでして、当地のブランド品「徳田ねぎ」は柔らかくて甘いと大評判で、毎年、遠方の方へ贈答したり、お客様に差し上げたりしています。ところが、今年も9月の多雨で根腐れ傾向にあり、生長が悪く、なかなか太くならず、平年に比べ、かなり細いものになっています。12月半ばから少々収穫を始めたところですが、本格的な収穫は1月半ば以降にするしかないです。
 芋類は保存してあり、サツマイモ、里芋、山芋(栽培種のイチョウ芋)、ヤーコン芋がいつでも食べられます。ただし、ヤーコン芋は今夏の猛暑で凶作となり、平年作の2割の出来です。
 なお、ヤーコン芋はすぐれもの。フラクトオリゴ糖たっぷりで、整腸作用が抜群。癖のない味ですから、どんな料理にも入れられ、毎日少しずつ食べています。
 (参照 当店[三宅薬品]のホームページ:ヤーコンの魅力

 果物は、みかんを2品種栽培しています。今期は表年に当たり、普通のみかんが大豊作で収獲中です。オレンジがかかった晩生のみかんも間もなく収穫可能となります。
 それ以外にはユズがあり、毎年たわわに生ってくれます。香り付けに時々使うほか、年明け後にはユズ酒を作り、丸1年熟成させて、食前酒にしています。
 なお、冬至七種の一つ「金柑」の木もありますが、完熟するのは春分以降となり、その頃に全部収穫し、金柑酒にしています。

 次回、「小寒」(1月5、6日頃)の健康と食養です。

(2016.12.21 あとがき)
 1年かけて今回でもって「24節気の食養」を全部書き上げることができました。
 まだまだ不完全な記事が多く、順次改善し充実させてまいりたいと思っています。
 これまで各季の記事をご覧いただいた読者の皆様に深く感謝申し上げます。
 来年もよろしくお願いします。良いお年をお迎えください。
(追記)
 本稿を脱稿した12月9日に、何気なく「「人民編日本語版」を久し振りに覗いてみたら、12月1日付けで次の記事が載っているのを偶然にも発見しました。
 中国の「二十四節気」ユネスコ無形文化遺産登録へ
 11月30日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産保護条約第11回政府間委員会で、中国が登録申請していた季節の節目を表す「二十四節気」が無形文化遺産に登録された。「二十四節気」とは、中国人が太陽の一年間の運動を観察し、一年の旬、気候、生物気象などの変化の法則を把握するために形成した知識システムと社会の実践だ。世界の気象界では、これを「中国の第五の大発明」と称賛している。新華社が伝えた。(引用ここまで)
 お隣の中国から日本にも入ってきて定着している24節気です。喜ばしいことですね。
 これを知って、このブログの「24節気の食養」を来年はよりいっそう充実させていきたいと決意を新たにしたところです。
 まれにこうしたことがあるのですが、何か運命的なものを感じさせますね。

2017.12.21追記)
 2016年1月から投稿を始めた「24節気の食養」は2017年から「24節気の健康と食養」に改題し、どれだけか充実した記事にし、修正をかけてきています。
 2018年も、そのように努めてまいりたいと思っています。


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