別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、健康をテーマにしたものは、このブログで再掲することにします。
今年は我が家の梅の木に梅がバカ生りし、大騒動になった。とてもじゃないが、58kg全部を処理しきれないからである。
最終的に43kgを女房が梅干づくりすることになった。大変な作業だ。昨年使ったガラス瓶だけでは大幅に不足するから、女房が新たにデカいガラス瓶を幾つか買ってきて、漬け込む作業を数日かけて店の2階の居室で行い、一昨日、その瓶を自宅へ小生が運んだ。大きな瓶が10個ぐらいあったろうか。これから先、室温が高いと、かびる恐れがあるから、最も涼しい自宅の玄関に置くことにしたところである。
塩はぎりぎり最低限しか入れていないそうだから、ここ当分の間の管理が大変だそうだ。梅が浮き上がっていると、その部分からかびるとのこと。今日、見てみて、浮き上がりがけっこうあるからと、梅酢を買ってきて瓶に入れるも、まだ不十分であったとのことで、再びスーパーへ行って、買い足し。
まだ心配とみえて、実妹に電話し、やっぱり塩を足さなきゃいかんだろうということになり、三度スーパーへ行って塩を買ってくる。これを瓶の中に振りかけて表層の塩分濃度を高め、かびないようにする算段。
小生は、のんきに“あんまり塩っ辛い梅干はいやだなあ”と、好き勝手なことを言っているだけで無責任極まりないのだが、我が女房殿は真剣になって“梅干がかびないといいんだけど…”と一心不乱に梅干づくりに取り組んでいた今日の午前と午後であった。
女房がこれほどまでに真剣になるとは思いもよらなかった。
ここは何とか梅干にカビが来ないよう、梅干の神様に祈り、そして昨年のような猛暑にならないよう天の神様に祈るしかない。
毎朝1粒、といっても、うちの梅干しは大きいから半粒ほど白湯を飲んで食べ、これが小生の朝食の全部であるが、大きな活力源となっている。梅干の主成分クエン酸は、即効的に血液をサラサラにして血流を良くし、そして、エネルギー産生回路に働きかけてエネルギーをスムーズに生み出してくれるのである。これによって活力が湧いてくるのである。もう一つの成分は食塩であるが、これはやる気を起こさせてくれる。
鎌倉武士は出陣に当たり、梅干だけを食べて戦場へでかけたという。以来、梅干は兵糧となり、江戸時代の大名は梅園を持った。全国各地の大きな梅園はその名残のものが多いそうだ。
今日、減塩運動がやかましく言われているが、極端な減塩を行なうと、途端にやる気が失せるのであり、感心しない。これは古くから権力者に知られていたことで、西欧では、その昔、囚人には極端な減塩食にして、囚人が暴れないようにしたという。
なお、食塩摂取によって血圧が上がる人が2、3割いらっしゃるが、そういう人も血圧は高いほうがいい。それだけ血流が良くなるのであり、イキイキ元気な生活ができようというものだ。もっとも、後期高齢者の場合、思いっきり重たいものを持ち上げたりして血圧が上がり過ぎると、まれに血管が切れることがある。そうなると、その場でピンピンコロリと逝ってしまう。でも、その直前までイキイキ元気な楽しい人生が暮らせられたのだから、幸せではなかろうか。
毎日、減塩に気を付け、マズイ食事で我慢し、やる気も出ない、面白くもない人生を長々と過ごすより、よっぽどましだ。小生は、そう思う。
真に人の健康を考えた場合、減塩運動は間違いで、真逆の“増塩”運動のほうが正しい。ただし、夏場は少々控えたい。とうのは、食塩は体を温める食品の横綱であり、食塩を十分に取ると体温が上がり過ぎ、熱中症になる恐れが出てくるからだ。もっとも、大汗をたらたらかいて、食塩が汗とともに流出する場合には、塩を舐める必要は生ずるが。
今朝も、梅干と白湯だけ。活力がみなぎり、長い梅雨の晴れ間があったから百姓仕事がはかどり、当分の間はないはずだが、最後の晴れの日の今朝、体を持て余し、畑に行って何かやることはないかと探す。
あった、あった、貸し畑にけっこう草が生えている。借主がもうずぐ作付けすると言ってから1か月以上経つのだがまだ作付けしていない。しゃあない、きれいに草引きしてやれ。ここはスギナがけっこう生えているから、その除去(地下茎も引き抜かねばならぬ)に手間がかかる。1時間半ほどかかって完了。
今日もイキイキ元気! クエン酸万歳! 食塩万歳! 梅干に万々歳!!
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毎年、梅干しを漬けています。
常温で保存するためには、梅の重さの18〜20%の塩が必要です。
今時の減塩梅干しだと冷蔵庫保存が必須です。
20%の塩で漬けた梅干しは確かに辛くて酸っぱいですが、常温で何年も保存出来ます。そして、古い梅干しほど味もまろやかになります。
我が家でも毎年漬けて、何年も経った古いものから食べています。
亡きおふくろは、たぶん概ねそのような製法でした。でも、塩っ辛すぎて酸っぱさに欠ける。
女房の母親は、塩を最小限にし、干してから再び梅酢に漬けるというやり方です。よって、女房もそれにならって最近作りはじめました。これだと塩っ辛さは減り、酸っぱさは申し分なく、小生の好みにも合っています。
甘味がある南高梅は高級品と言われますが、酸っぱさが足りなくて、小生の好みに合わず、です。
梅干もいろいろあって、面白いですね。