薬屋のおやじのボヤキ

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赤身のからだと白身のからだ

2019年07月24日 | 薬屋のおやじの一日一楽日記

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、健康をテーマにしたものは、このブログで再掲することにします。

「からだの雑学事典」(佐伯誠一)からの引用記事をここのところ書いているのだが、読み終わってみて、けっこう面白い記事が何本かあった。今日も、その一つを紹介。

 赤身のからだと白身のからだ
 魚には、赤身の魚と白身の魚とがある。…
 赤筋は運動がゆっくりしているが、疲労が少ないので長続きする。白筋の運動は敏速だが、すぐにくたびれてしまう。…
 マグロやカツオは絶えず泳ぎ回るので、赤筋が多い。逆にヒラメなどは、ふだんは海底の砂にかくれ、えさが近づくと飛びついて捕食するので白筋が多い。
 人間も同じこと。人間の筋肉は、たくさんの筋繊維が束になってできているが、この筋線維に赤筋と白筋がある。収縮時間が速くて強い力を出すのが白筋で、収縮時間は遅くて発揮する力は弱いが、長続きするのが赤筋だ。
 白が多い赤が多いかは人によって違う。マラソンの一流選手のほとんどは赤筋の比率が7割以上。逆に短距離のスプリンターは白筋が7~8割を占めている。マラソン、長距離走、水泳の選手は赤筋が多く、短距離走、円盤投げ、重量挙げなど瞬発力が不可欠な選手は白筋が多い。中距離走の選手は、赤、白ほぼ半ば。
 赤身人間か白身人間かは生まれつき。人間にもマグロ型とヒラメ型があるわけ。
(引用ここまで)

 ついでながら、別の項より、部分引用します。
 運動するということは、筋肉を伸び縮みさせることである。筋肉を伸び縮みさせるエネルギーは、…すべてが運動のエネルギーになるのではなく、75パーセントは熱エネルギーになってしまう。
(引用ここまで)

 いかがでしたか。「赤身人間か白身人間かは生まれつき」というのは面白いですね。
 ところで、本書には書かれていませんが、長寿科学健康財団のサイトに「白筋は加齢とともに減少」と題して、次のように解説されています。併せて紹介しておきます。
 筋線維タイプの構成比の特徴を加齢との関係でみてみると、高齢になると白筋が減少するといわれています。
 白筋の特徴は、素早く収縮し大きな力の発揮できることでした。高齢者の動作の特徴として、動きがゆっくりとなり、筋力の弱くなることが挙げられますが、その要因の一つに白筋の加齢に伴う減少が関係すると考えられています。但し、加齢に伴う白筋の減少は生理的に避けられないことか、使わないから減るのかについては現在もまだはっきりしていません。
 ヒトのからだは適応力を持ち、使えば発達しますが使わなければ衰えてしまいます。いつまでも活動的でいることが、高齢になっても機敏な若々しい動きを保つ一つの方法といえるかもしれません。

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