80年代後半に登場したカワサキ「ゼファー400」の成功を皮切りに、
一昔前のデザインを最新のバイクに取り入れた次のターゲットモデルが、
このカワサキ「エストレヤ」でした。
当時は中型バイクまでが主流だった時代ということもあり、
カワサキが満を辞して登場させたビンテージ風の単気筒バイクなんですよね。
登場は1992年からで少しづつマイナーチェンジを繰り返しながら、
現在でも新車で購入出来る「とても貴重な1台」です。
そのコンセプトは、英国の名車「メグロやBSA」等のスタイルを彷彿させる懐古調のデザインに、
新しいエンジンや足回りを備えた乗りやすいバイクというもの。
基本的には2007年以降のモデルと、それ以前のモデルで大きく分かれており、
2007年式後はキャブレターからフューエルインジェクションへ変更されています。
多くのこういった車種がこのタイミングでカタログ落ちしてしまった中、
この「エストレヤ」はカワサキ250ccクラスとして唯一生き残った車種です。
販売に関しては大量に売れてるモデルという訳ではありませんが、
確実なファンが存在しており、大型免許を持たないライダーや、
カワサキ「W」シリーズより安価で経済的という理由で今もなお人気があります。
またこの「エストレヤ」の魅力は何と言っても「スタイル」です。
懐古調のデザインがとても上手く表現されており、
質感やフォルムもまとまってて素晴らしいです。
パワーや操作性はスポーツバイクより劣りますが、
何と言ってもバイクとしての味があり、街乗りを中心にショートツーリングなどに向いてるバイクと言えます。
また、250ccなので車検いらずですから、大掛かりなカスタムをすることでより個性を持たせることも可能で、
外品メーカーからも様々なパーツが取り揃えられています。
さらには完全な街乗りファッションライダーにもオススメの1台だと思います。
とにかく「おしゃれ」ですからね!(笑)