大分単身赴任日誌

前期高齢者の考えたことを、単身赴任状況だからこそ言えるものとして言ってみます。

新しい年―2017年

2017-01-05 11:42:52 | 日記
新しい年、2017年が明けました。おめでとうございます。

私自身は、年賀状を出す、ということを数年前にやめてしまったため、新年のご挨拶をするのは、この場になります。年賀状をいただいた皆様には、失礼ながらお許しください。

年末年始をのんびり過ごしたのですが、その中でもトランプ大統領の誕生するこの2017年の初めに「今年の展望」をどのように描けばいいのか、考え込んでしまいました。

そんな中、新聞で興味深い記事を見ました。
「博報堂生活総合研究所の定点観測調査によると、「日本の現状はこの先も、とくに変化はない」と見る人は昨年54%で、9年前より22ポイントも増えた。さらに身の回りで「楽しいことが多い」人が増え、「いやなことが多い」人は減った。」(朝日新聞1月3日)
というのです。

記事の中では、「成長」を追い求めるのではない「定常社会」の兆しとして好意的に紹介されていましたし、確かにこれが本当なら日本はアメリカのようにトランプ大統領を生み出すこともなく「特に変化なく」進んでいけるのかもしれません。(私には、日本ではすでに「トランプ的なもの」が緩やかに導入済みなだけのようにも思えますが・・・。)

「この先も、とくに変化はない」とい考え方は、わが業界においても支配的な考え方であるように思えます。昨日と同じように今日があり、今日あるように明日もある。明後日も・・・、という考え方であり、これは人間の普通の考え方なのかもしれません。

しかし、先の記事にあるように、今では半分以上の人がそう考えているにしても、「9年前」には3分の2の人がそうは考えていなかったわけです。アメリカで、そしてヨーロッパで、中東で、そしてまたお隣の韓国で大きな変化が起きていて、今年それがさらに大きくなることが確実に予測できる今にあっても「この先も、とくに変化はない」と考えているのだとしたら、それはあまりにも能天気なのではないか、と思ってしまいます。

今年は、将来の「世界史」の教科書には「大転換の年」と書かれるような年になるのではないか、と思います。そんな新しい年を、しっかりと過ごしていかなければ、と思います。
本年もよろしくお願いします。