宮島沼日記

ラムサール条約登録湿地「宮島沼」を応援する「宮島沼の会」のおもしろ楽しい活動日誌です。

青海省のインドガンと鳥インフルエンザ

2006年05月18日 | ウシのひとりごと
今年の4月下旬、またもや中国の青海省で高病原性鳥インフルエンザに冒されたインドガンが発見されました。昨年5月、1000羽以上のインドガンを含む渡り鳥が大量死した青海湖の北部にあたる地域です。

青海湖の大量死は、中国南部の発生地から遠く、孤立している自然保護区で、農耕地や家禽の飼育などもないことから、当時は「渡り鳥説」の有力な証拠として捉えられていました。ところが実際には、湖岸は農地開発されており、鉄道や道路もあり、観光地としても有名で、中国報道とは明らかに異なる環境のようであることが分かってきました。さらに最近では、家禽化や野生導入のためにインドガンを養殖していることさえ発覚し、沿岸の養魚場で鶏糞飼料を使っていることも指摘されていて、やはり「人為的拡散説」が疑わしくなってきました。

高病原性鳥インフルエンザは、大規模養鶏施設や家禽とその加工品の輸送や密輸経路で発生していて、数多くの調査に関わらず健康な野鳥からウイルスはされていません。世界的に渡り鳥説は下火になりつつあるのですが、青海湖からの渡り鳥が国内にウイルスを運んだと信じられているロシアでは、渡り鳥撃ち落とし作戦なるものを始めているとのことです。早く中国の実情が全面的に公表されればいいのですが。。。

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