宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

活き活きパートナーシップ研修会を開催しました

2013年03月15日 09時41分02秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 平成25年3月7日に登米合同庁舎において「活き活きパートナーシップ研修会」を開催し,「東日本大震災から立ち上がる女性のちから」と題して,福島県の仮設住宅で「までい着」作りに取り組む佐野ハツノ氏に講演していただきました。研修会には登米市内の女性農業者29人が参加しました。
 佐野氏は福島県飯舘村で農業を営んでおられましたが,福島第一原子力発電所事故によって避難を余儀なくされました。現在は仮設住宅の管理人として村民のお世話に奔走すると同時に,落ち込んでいる村の女性達を励まそうと,古い着物を上着やもんぺに作り直した「までい着」作りに取り組み,「いいたてカーネーションの会」を設立されました。佐野氏は会長として,古い着物の収集や販路確保,販売会での接客対応等を行っています。
 講演では震災当時の村の状況や,高齢者が多い仮設住宅を運営する上での悩み,「までい着」作りによって戻ってきた女性達の活き活きとした姿についてお話がありました。また,「までい着」作りを継続するに当たっての課題や,今後の抱負についてもお話していただきました。講演終盤には佐野氏から,「飯舘村に帰村できるのは孫やひ孫の代になるかもしれないが,孫達のために,今我々が頑張っておきたい。」とメッセージがあり,参加者からは盛大な拍手が起こりました。
 仮設住宅の運営や村民の自立に向けて取り組む佐野氏の講演は,登米市の女性にとっても震災からの復興や地域活性化のために大変参考になりました。
 普及センターでは今後も女性農業者の資質向上に継続して取り組んでまいります。

〈連絡先〉
 宮城県登米農業改良普及センター
  宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
  電話:0220-22-8603
  FAX:0220-22-7522

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まもなく春、今年も小麦が伸び始めました。 ~小麦現地検討会開催~

2013年03月14日 10時04分06秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 美里地域は県内の栽培面積の半分以上を占める小麦の産地で,平成25年産小麦の栽培面積は600haを超えると見込まれています。
 播種は昨年10月10日頃から開始となりましたが,断続的な降雨により作業が進まず,11月中旬以降の播種となったほ場もあり,生育量に大きな差が見られています。
3月6日,涌谷地区で25年産の第1回小麦現地検討会が開催され生産者10名と関係機関が参加,今回は比較的早く播種したほ場8筆を巡回し,生育や雑草発生の状況を確認しました。 
 現在は分げつが進みつつある状態で,低温と降雪の影響で葉先枯れが見られたり,一部ほ場では鳥による食害が見られたものの,茎数は目標の400本/10aを確保できたほ場がほとんどで,極端な生育不良は見られませんでした。
参加した生産者に対しては,3葉を超えたほ場ではできるだけ早く麦踏みを実施すること,穂数確保のため幼穂形成期の前の3月15日~20日頃に追肥を実施すること,雑草が見え始めたら遅れずに除草剤を散布すること,播種が遅れ,生育量が少ないほ場では麦踏みは無理せず,追肥と除草をしっかり行うことなどを説明しました。
良質麦の生産のためには,これからの管理が重要です。普及センターでは,今後も現地検討会や情報の発行で生産支援を行っていきます。

<問い合わせ先>  
美里農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225

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第2回仙台農業士会研修会

2013年03月13日 16時38分46秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成25年3月5日に東北大学農学部において,平成24年度第2回仙台農業士会研修会を開催しました。この研修会には,会員の他学生の参加もありました。
 今回は,㈱オジマスカイサービス穂野か統括マネージャーの佐々木ゆう子さんを講師に招き,「農産物を販売すること」についてお話を聞きました。直売所とレストランのマネージメントを通じて感じた,生産者への意見や要望を織り交ぜたお話で,参加者は大変興味深く聴き入っていました。直売所の内容は常に変化させ,お客様を惹きつける工夫を行なっており,現在は「次のステージ」へのステップアップに向けた構想を思案中とのことでした。
 引き続き,佐々木さんが取り組みを始める事業構想についてお話をいただき,それを基に東北大学農学部安江先生の指導で,SWOT分析手法で重要な戦略目標を導き出す演習を行いました。参加者それぞれがこの事業を進めるには何が強みか弱みか真剣に考え,意見交換を行いました。
 仙台農業士会では,東北大学農学部の学生も交えた研修会を開催しており,会員の資質向上と合わせて,次代を担う若い世代との交流も行なっています。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8410
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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農事組合法人稲和ファームで指導会を開催しました

2013年03月13日 16時35分41秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 大和町落合の農事組合法人稲和(とうわ)ファームは,黒川郡内の他の特定農業団体に先駆けて平成25年2月に前身の下桧和田生産組合から法人化に至りました。今後,法人として地域の集落営農を担っていくにあたり,農山村地域経済研究所長の楠本雅弘先生を講師に指導会を行いました。
 楠本先生からは,法人化しただけでは看板を掛け替えただけなので,この先100年続けられるよう中身も変わらなければならない,収入を安定させるため経営の多角化が必要,今から後継者を雇用し育成することが必要など,沢山のアドバイスをいただき,組合員は熱心に聞き入っていました。
 普及センターでは稲和ファームの経営の安定,発展に向け,支援を続けていきます。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8374
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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「集落営農の将来を考える研修会」を開催しました

2013年03月13日 16時27分52秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 黒川郡内では多くの地域で集落営農組織が地域の水田農業を担っており,今後の組織のあり方などについて検討が必要になっています。そこで,仙台普及センターではJAあさひな集落営農組織連絡会と共催で,農山村地域経済研究所長の楠本雅弘先生を講師に「集落営農を考える研修会」を開催しました。
 楠本先生からは,地域農業の持続発展のために「100年組織としての集落営農法人」の設立が急務であると話がありました。続いて法人化のメリットや,運営のポイント,経営の多角化の重要性等について解説いただき,参加者は熱心に聞き入っていました。研修会後,講演に刺激を受け法人化を進めたいと考える組織も現れており,今後の活発化が期待されます。
 普及センターでは黒川地域の集落営農の発展に向け,今後も支援を続けていきます。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8374
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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おいしい女子会,栗原ふぁ~みんぐ女子会開催!

2013年03月12日 17時59分35秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 若手女性農業者の経営参画と資質向上を目的に今年度から始めた次世代リーダー育成講座「栗原ふぁ~みんぐ女子会」。このたび第2回目を開催しました。
 本講座では,女性農業者同士の交流を図ることも目的としていることから,今回は,参加者が一緒に「有賀の里 たかまった(栗原市若柳)」でランチをとってから講座を行いました。20代から50代まで14名(うち,ランチは11名参加)の女性農業者が参加しました。
 講座では,前半に自己紹介を行いました。確定申告の話題や特技,将来の夢,近況など話題は多岐に渡りました。事前にランチを一緒にしたことで,リラックスして,和気あいあいとした雰囲気での自己紹介となりました。
 後半は,「たくさんの縁に支えられて,夢の実現へ」と題し,たかまった女将 千葉静子さんから講話をいただきました。山形の庄内地方出身の千葉さんがいかにして,農家民宿の開業に至ったか,これまでたくさんのつながりがあったかをお話いただきました。
 農家民宿の届出の時に保健所へ13回通った経験から,「素人だからわからないのが当たり前。聞くのは恥ずかしいことではない。」とか,また,「機会があればどんどん外に出て欲しい。友達や仲間が広がる。」など,若い人の背中を押してくれるようなお話でした。参加者からは,「夢の実現に向けて今出来ることからやってみようと思いました」など,前向きな感想が聞かれました。
 普及センターでは,今後も,主体的にやりがいをもって農業経営に参画する女性農業者の支援をしていきます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班   
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795・6144

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認定農業者らが農業後継者について考える

2013年03月12日 10時02分09秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 大崎地方1市4町の認定農業者で組織する大崎地方認定農業者連絡協議会では,毎年2回,講演や情報交換を通して自らの資質向上を図るための研修会を開催しています。
 平成25年2月5日に大崎市内で開かれた研修会には約140名が参加し,講師として株式会社みやじ豚代表取締役社長の宮治勇輔氏と,有限会社竹鶏ファームの常務取締役である志村竜生氏を招きました。
 宮治氏はNPO法人「農家のこせがれネットワーク」の発起人で,志村氏は「宮城こせがれネットワーク」の代表を務めており,各界から注目される活動を行っています。 
お二人の講演では,企業に勤務した後に両親の経営へ参画した経験から,若い農業者がその才能を活かして農業と地域を活性化するための構想を抱き,全国規模のネットワークにより各種の事業を進めてきた経緯について情熱的に語っていただきました。
 参加した農業者からは,「久し振りに目から鱗が落ちるような話を聞いた」等の感想が聞かれて,将来の農業経営について改めて考える良い機会になったようです。
 普及センターでは今後も,農業後継者等の担い手育成に取り組み,若い農業者がより多く定着できる環境づくりを進めていきます。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター先進技術班
 TEL:0229-91-0726
 FAX:0229-23-0910


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祝!全国青年農業者会議で登米の青年農業者が優秀賞を受賞!

2013年03月07日 16時56分14秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 2月28日~3月1日に,東京において第52回全国青年農業者会議(主催:全国農業青年クラブ連絡協議会)が開催されました。
 本会議は全国から青年農業者が集い,技術交換・交流を通して経営のレベルアップを図るもので,青年農業者や関係者300人以上が参会して盛大に開催されました。その中で,日頃の営農活動を通して経営改善のために行ったプロジェクト活動発表では,全国各地域ブロックから選ばれた代表21組の発表が行われました。
 登米市4Hクラブの佐藤瑛彦さんは,東北代表として,畜産部門で「熟成堆肥の生産と利用」と題し,良質堆肥生産への取り組み,その利用促進に向けた大豆生育調査と地域への働きかけについて発表しました。その取り組み内容や地域への波及性が高く評価され,見事,農林水産省経営局長賞を受賞しました。
 佐藤さんは,発表前に登米地域の先輩農業者や,市役所,JAから発表にあたってのアドバイスや激励をいただいており,この取り組みの成果を地域で役立てていくことがその恩返しになると受賞後に話していました。
 当普及センターでは,今後も佐藤さんをはじめとする青年農業者の営農活動や青年農業者クラブの活動を支援していきます。



〈連絡先〉
 宮城県登米農業改良普及センター
  宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
  電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522

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登米市農業士会が地域農業振興懇談会を開催

2013年03月07日 16時50分26秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 登米市農業士会(会長:佐々木まき子,会員20人)では,農業後継者育成に向けた活動のほか,自己研鑽に関する活動を積極的に行っています。
 その活動の一環として,平成25年2月22日(金)に,「地域農業振興懇談会」が開催されました。
 今回は,平成24年度宮城県農業・農村活性化女性グループ等表彰の起業活動部門で最優秀賞を受賞された近藤喜恵子氏を講師に招き,「農業経営に関わる女性の力」と題して女性の経営参画と加工部門の運営について御講演いただきました。
 講演では,結婚を機に農業経営に参画し,主に経理を担当したことで,常に経営改善について意識するようになったことや,加工部門を立ち上げるまでに様々な研修会等に参加することで得られた技術や地域とのつながりが,今でも加工部門の運営に役立っていることなど,参加者が自分の経営を改めて考えさせられるような内容でした。また,農業士の先輩でもある近藤氏から,地域とのつながりを大切にし,農業士会が核となって地域の農業を引っ張っていってほしいという激励の言葉をいただきました。
 閉会後には懇親会が開催され,お互いの経営や後継者等について掘り下げた情報交換が行われ,参加者は今後の経営や各団体の活動をより積極的に運営していくための原動力になったものと思われます。
                  
〈連絡先〉
 宮城県登米農業改良普及センター
  宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
  電話:0220-22-8603
  FAX:0220-22-7522

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川崎農産物直売所運営利用組合の通常総会が開催されました。

2013年03月07日 16時43分48秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援
 川崎農産物直売所運営利用組合第8回通常総会が平成25年2月20日(水)にJAみやぎ仙南川崎地区事業本部会議室(川崎町前川)で開催されました。
 「川崎農産物直売所」は,国営みちのく杜の湖畔公園の北向かいに位置するJAみやぎ仙南川崎特産センター内に販売拠点を置き,仙台市ー山形市を結ぶ国道286号線に面する恵まれた立地にある産直施設です。
 通常総会当日は,組合員30名,来賓として川崎町副町長のほか,JA専務,理事等の出席がありました。
 総会に先立ち佐藤会長からは「この冬は,寒さが厳しく品揃えに苦労したが,お客さんは品物を待っていて,平日も野菜目的の来客が多くなってきている。会員みなさんの出荷が増え,売上目標5千万円の達成が期待される。普及センターの支援や町からの補助事業により,生産拡大,出荷意欲向上につながり感謝する。」旨のあいさつがありました。
総会では,「イベントをもっとPRしたら?」「軽食提供スペースをつくれないか?」等のいろいろな提案があり,活発な意見交換が行われました。3月には県北部の農産物直売所,農家レストラン等先進地視察を予定しています。
 普及センターでは,出荷品目の増加,農産物加工への取り組みなど生産面に加えて,施設利用や組合の主体的運営についても継続的に支援していくこととしています。






〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第二班
     TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138

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