去る平成28年2月23日,登米市内のホテルを会場に,平成27年度 登米地域農業振興懇談会「これが日本農業の生きる道だ」~TPPで始まる日本農業新時代~ を開催しました。
これは登米市農業士会および登米農業改良普及センターが主催したもので,県内の農業者,関係機関,約70名の参加がありました。
TPP=環太平洋パートナーシップ協定の大筋合意を受けて,今後の活力ある農業生産活動をしていくためには,また,農業経営者として今後どのような経営理念と技術,知識,情報を得ていかなければならないかについて,株式会社農業技術通信社 代表取締役 月刊「農業経営者」編集長 昆 吉則 氏より講演をいただきました。
農業データに基づく農業者・農産物流通の現状,真の農業・農村問題は何なのか自分に問いかけてみること,「水田とは水の張れる畑」を根本とした水田経営のイノベーション,子実とうもろこしの未来,高級車に乗った補助金づけの農業者になってはいけないなど,通常,中々口にするのが拒まれる部分にも切り込んだ内容でした。
刻々と変わりゆく農業時事とその背後にある変わらぬ本質を見つめながら,真正面から農業問題にメスをいれた講演は,参加者皆,大変刺激を受けたようです。
講演会終了後は講師を交えての懇親会を開催し,講演会では聞けなかったことや各自の持論をぶつけ講師と議論を戦わせるなど,大いに盛り上がった懇親会となりました。
普及センターでは今後も継続的に地域の担い手を支援していきます。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522