県では,令和元年度から「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト(農林水産省)」に取り組んでいます。
その取組の一環として,農業者や関係機関の皆様の理解を深める活動として,令和元年10月3日(木)に実証農場の(有)アグリードなるせ(東松島市野蒜)の水稲直は栽培ほ場を会場に「大規模水田作のスマート農業機械現地実演会(第3弾)」を開催しました。
今回は,「食味・収量測定機能付き自動走行コンバイン」による水稲の収穫作業と,「自動走行トラクター・高速汎用播種機」による麦播種作業,「アグリロボトラクタ」による無人での耕起作業の3作業を実演しました。
当日は,村井嘉浩宮城県知事も駆けつけ,実際に自動走行コンバインに搭乗し,両手を離して刈取作業を行いました。手動でほ場マップを作成した後に,自動運転アシスト開始スイッチを押すと,刈取作業を開始し,自動で旋回,籾タンクが満杯になると登録してある排出地点まで自動で移動します。コンバインでの刈取作業経験がほとんどない村井知事でも,ベテラン農業者と同じように作業しました。
また,収穫した水稲については,収量と水分,タンパク質含有率が自動で測定され,ほ場管理システムに5メートルメッシュで記録され,その状況もモニターで確認することができます。映し出されたほ場内の生育ムラを確認し,次年度の作付けの参考にしていくことができます。
スマート農業技術を体験した知事は,「今の農業はここまで進んでいるということを体感でき,誰もが農業に携わることができる。宮城県は農地を集積して大規模化を進めているが,高齢化などによる担い手不足を解消するためにも,こういった最新の技術を導入していきたい。」と述べていました。
県では,今回の実証事業により評価・検証し,その成果を普及するためのセミナーを開催し,県内すべての大規模土地利用型農業法人へスマート農業技術が導入・活用されるよう情報発信を行ってまいります。
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