名取市花卉生産組合のカーネーション生産者は,化学合成農薬だけに頼らず天敵を活用する等,様々な技術を併用して病害虫の発生を抑制するIPM(総合的病害虫雑草管理)と,消費者が産地名を認識して切り花を購入することができるよう販売段階で産地名を表示する産地表示販売の実証に取り組んでいます。
普及センターでは,令和4年10月26日に,カーネーションIPM・産地表示販売検討会を名取市高柳集会所等で開催し,取組の今年度上半期の実証結果を生産者と関係機関で共有するとともに,今後の取組に向けた意見交換を行いました。
IPMの現地検討では,化学合成農薬の使用回数の軽減を図ることができた実証結果について,取り組んだ生産者による説明も交えて振り返り,これまでの成果と課題を整理しました。
また,産地表示販売の検討では,支援を行った地元の関係機関からも産地PR活動の紹介や今後の取組に向けた提案もあり,地域内で連携して特産品を盛り上げていこうとする様子がうかがえました。
これらの取組は 地域への定着が期待されるものであることから,普及センターでは今後も支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143