去る平成28年3月10日,宮城県登米合同庁舎を会場に,登米地域鳥獣被害対策研修会を開催しました。
本研修会は,宮城県地域産業振興事業を活用して,東部地方振興事務所登米地域事務所と登米市が主催したもので,登米管内の市議会議員,農業委員,コミュニティ推進員,登米市鳥獣被害対策実施隊及び関係機関など,約80名の参加がありました。
講演は,宮城県林業技術総合センター環境資源部の佐々木智恵研究員をお招きして,「野生鳥獣の生育状況と今後予想される被害について」と題して報告していただきました。「登米地域でもニホンジカの目撃情報が増えている。今後は生息密度が高まって被害増加の懸念がある。」ことや捕獲の実施や侵入防止柵の設置など,被害の拡大防止の必要性を呼びかけました。
また県や市の担当者から支援策の説明を行い,活発な意見交換が行われました。参加者からは,「これまで鳥獣被害対策は狩猟者のみを対象とした研修会だったが,農業者や生活者などが一緒に研修できたことは大変意義がある。今後も継続してほしい。」との発言もありました。
普及センターでは今後も登米市や関係機関と連携しながら,鳥獣被害対策を検討していきます。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522