去る5月14日にJAみやぎ仙南水稲部会の部会員を対象として,蔵王町円田地区を会場に水稲の省力化技術として「密苗栽培」による移植実演会が開催されました。(10名程度参加)
この技術は,水稲育苗の播種量を通常の倍程度にし,田植え時の苗箱数を減らすことにより,生産コストの削減,省力化につなげる技術です。水稲育苗では通常(稚苗で)1箱当たり乾籾重で160~180㌘播種し,田植え時は10a当たり20箱程度使用しますが,密苗は播種量が1箱当たり300㌘程度播種し,田植え時は10a当たり10箱程度使用と,約半分の箱数ですみます。(今回の実演では10a当たり8箱使用)また,育苗枚数も少なくてすむことから,規模拡大の際には,育苗枚数を増やすことなく作付面積の増加も図ることができます。
水稲の省力技術については大河原管内ではこの他にも,大規模水稲経営者を中心に「直播栽培」や「疎植田植」など,様々な技術が取り組まれています。
農業改良普及センターでは本技術を含め,水稲の低コスト栽培の取組を支援してまいります。
「密苗」の田植え 苗:乾籾で300g/箱播種
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第一班
TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138
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