宮城の農業普及現地活動情報

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水田自動水管理システム WATARASを使用したスマート農業実証試験について

2022年08月09日 16時03分53秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 WATARAS(ワタラス)とは,研究開発国家プロジェクトである「戦略的イノベーション創造プログラム」の「次世代農林水産業創造技術」によって,農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が中心となって開発した技術です。

 給水口と排水口の施設の両方または片方に,通信機能付きの電動モーター駆動装置及び水位水温計を設置し,計測値に基づいて,遠隔操作または自動で給水・排水の制御を行うことができます。

 亘理農業改良普及センター管内の亘理町で,農研機構の実証試験経験のある大規模水田経営体が,令和4年度からクボタのWATARAS24基を,約1ha区画の水田計24haの給水口に設置し,大規模水田経営の実用化試験を県農村振興課や株式会社南東北クボタと連携し実施しています。

 農研機構での試験結果では,WATARASの導入メリット5つを掲げており,①労力軽減,②節水,③設定タイマー,④スケジュール化,⑤データ化としており,特に水管理に要する労働時間は97%削減,用水量は約50%減少できたとしています。

 大規模水田経営体において,水の見回りは多くの時間を費やす作業で,自動給水システムは早急に普及拡大が望まれる技術です。

今後,使用者の感想などをまとめ,問題点などを検討する予定です。

普及センターでは,今後もスマート農業の普及拡大を支援してまいります。

 

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班

 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

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