気仙沼市立大谷小学校では,総合学習の時間で,「冬水田んぼ」での米作り体験と,田んぼの生き物についての学習が行われています。その一環として,5年生の児童44名を対象に,農薬の役割と田んぼの生き物について,出前授業を実施しました。
普及指導員が講師となり,農薬を使う理由や,農薬の安全性,利用方法など農薬に関する説明と,水稲の主な害虫の種類やトンボ・クモ・カエルなど田んぼにいる生き物について,児童にも分かりやすい資料で説明しました。
児童からは,田んぼでは農薬をどのくらい散布するのか,稲でいちばん怖い病気は何か,田んぼにクモやカエルは何匹くらいいるのかなど,多くの質問が出されました。先生から配布されたA4用紙いっぱいにメモを取りながら話を聞いていて,興味深い授業となったようです。
児童たちは,夏休み中に田んぼで観察会を開き,稲の生育状況などの調査を予定しているそうです。その準備として,生育調査の方法を田んぼで説明する予定でしたが,大雨のため中止となったのが残念でした。
今後もさまざまな機会を活用し,子供たちが地域の田んぼや生き物,農業に対する興味が湧くように活動していきたいと思います。