宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

松山酒米研究会 高品質・高収量の酒米生産を目指して~平成27年度酒米コンクール表彰式~

2016年03月03日 13時25分16秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 松山地区酒米研究会は,同地区の酒造メーカー(株)一ノ蔵と契約を結び,酒造好適品種である「蔵の華」をはじめ,「トヨニシキ」,「やまのしずく」等を栽培しています。研究会では,高品質・高収量の酒米生産技術の確立を促進するため,酒米栽培コンクールを実施しており,この日は最優秀賞の発表ならびに表彰式が行われました。審査では,ほ場管理の状況や出荷米の収量,品質等の項目について総合的に評価され,最優秀賞が選ばれました。また,胴割れ率が最も低かった生産者については,最優秀品質賞が授与されました。清酒醸造では,酒質を劣化させる成分が多く含まれる米の外層を削り取るため,一般の食用米より精米歩合が高くなりますが,胴割れ米は高度精米に耐えられず,砕けてしまいます。そのため,胴割れ率を低く抑えることは,良質な酒米生産において重要な課題です。研究会では,「トヨニシキ」の胴割れ率が高いことが課題となっていたことから,東北大学農学部と協力し,ケイ酸質資材の施用による胴割れ米抑制試験に取り組みました。 胴割れ米は,白未熟粒同様に出穂後登熟初期の高温で多発します。ケイ酸施用は,稲体の受光体勢の改善と水分利用効率の向上を促し,白未熟粒の発生を抑制することから,胴割れ米の発生も抑制することが期待されています。結果,ケイ酸資材の施用によって,胴割れ率は減少する傾向がみられました。こうした試験結果を踏まえ,研究会では昨年12月に東北大学農学部の伊藤准教授を講師に,ケイ酸による土づくりについて研修会を開催しました。研究会では,次年度も東北大学農学部と協力し,ケイ酸質資材施用試験を継続する予定です。普及センターでは,今後も良質な酒米生産を目指す研究会の活動を支援していきます。

美里農業改良普及センター 先進技術班

TEL 0229ー32ー3115  FAX 0229ー32-2225


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地域食材クッキング体験in南三陸(仕込み味噌づくり)を開催!

2016年03月03日 11時15分35秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

平成28年2月24日,南三陸町歌津にある石泉活性化センターで,地域食材クッキング体験in南三陸を開催し,地域食材に関心のある女性や親子12名集まりました。

南三陸町歌津で石泉ふれあい味噌工房を営む農家女性5名を講師に迎え,歌津地区では昔から各家庭で行われていた「仕込み味噌づくり」に挑戦しました。

参加者は全員味噌作りが初めてで,興味津々に作業に挑んでいました。豆の煮具合を指で潰したり試食して確かめ,豆のあまりの美味しさに参加した子供たちはお玉やしゃもじで何度も豆を口に運んでいました。

試食では,講師の味噌を使ったネギ味噌おにぎりと味噌汁,郷土食たらすもづ(味噌入り)をご馳走になりました。たらすもづを久しぶりに食べた参加者からは,「うちではしそ葉入れていた」「ミョウガの葉焼きもあった」など,各家庭での味に話が弾んでいました。

普及センターでは,今後も農山漁村ならではの特性を活かした加工品づくりを発信・支援していきます。

                                         

<連絡先>

宮城県本吉農業改良普及センター 地域農業班

〒988-0341 気仙沼市本吉町津谷桜子20-2

0226-29-6044


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