宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

客土農地の土壌改良プログラム及びねぎの生産体制に係る研修会を開催しました

2014年08月20日 15時34分08秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援
 気仙沼市及び南三陸町の被災農地では,平成27年度からの営農再開を目標に,ほ場整備が進んでいます。しかし,客土で利用できる土壌は,栄養分が乏しく石レキを多く含む山土のため,作物の生育不良が懸念されています。また,ほ場整備地区の一部で,新たに設立された営農組合によるねぎの作付が計画されていますが,機械の効率的な活用方法や組合の運営体制が課題となっています。
 そこで,普及センターで「客土農地の土壌改良プログラム」を作成し,プログラムに基づく水稲とねぎの実証ほを設置するほか,ほ場整備実行委員会の中で,作業委託方式を取り入れたねぎの生産体制を提案してきました。これらをほ場整備に関わる各関係機関の共通認識とし,一体となった支援を行うため,平成26年8月8日に,南三陸町歌津総合支所において,研修会を開催しました。
 研修会には,JA南三陸,気仙沼・南三陸農地復興推進室,市役所,役場,県の担当者25名が参加しました。初めに,普及センターから,客土農地で生育不良が生じる原因や,土壌改良プログラムの取組目的,先進事例を参考にしたねぎの生産体制,採算ラインの試算結果などを説明した後,実証ほに移動して視察研修を行いました。実証ほでは,出穂間近の水稲や,12月の収穫に向けて順調な生育を示すねぎを見て,収穫前の現地検討会開催を強く要望されるなど,期待の声が聞かれました。
今後も,営農組合の運営支援,栽培や生産体制の課題整理を行い,営農再開に向けた準備を進めていきます。

<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター 先進技術班
〒988-0341 気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
TEL:0226-29-6044

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やもといちご生産組合における育苗現地検討会が行われました

2014年08月20日 10時05分31秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成26年8月8日に,JAいしのまき やもといちご生産組合の組合員を対象に,採苗後の育苗現地検討会が行われました。
 本検討会は,採苗後の苗管理技術の向上や,重要病害である「いちご炭疽病」の発生防止といった定植前の育苗管理において重要な情報交換を行うため,毎年欠かさず行われています。

 検討会は組合員全員でそれぞれの圃場を巡回し,採苗開始日や追肥回数,薬散状況などを報告します。各組合員は工夫した点を伝えたり,今後の管理で気になっている点を質問するなど,お互いに意見交換を行っていました。
 小さな疑問点もその場で解決しようとする姿勢から,各組合員の生産意識の高さがうかがえました。

 現地検討後の総括では,普及センターからは「普及に移す技術」を基本とした,炭疽病における薬剤耐性菌の発生と有効な防除薬剤について情報提供しました。生産者はメモを熱心にとるなどして,定植までの病害虫防除の重要性を新たにした様子でした。

 当普及センターでは,これからもいちごの安定生産と収量・品質向上のために支援を行います!


<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第二班  
TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999

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