本県農業を担う青年農業者の育成のため,平成25年8月7日にみやぎ農業未来塾「就農予定者~5年目コース」を開催しました。今回の塾は,青年農業者の経営意欲を高め,経営発展に役立てることを目的に,石巻市の東日本大震災からの復興に向けて立ち上げられた農業法人及び花き栽培に取り組む青年農業者の経営を視察しました。当日は,栗原管内の青年農業者4人が参加しました。
株式会社スマイルファーム石巻(石巻市須江)では,常務取締役 阿部貴博さんから,会社の経営概要,トマトの栽培状況,経営目標等について講義していただきました。阿部さんは,「ハウスの暑さに慣れること」,「農業は仲間が大切」など,就農に向けたアドバイスをしていただきました。また,自社の経営では,収量の増加,病害虫対策の徹底,第2農場の建設など経営目標達成に向けた取組について語っていただきました。塾生たちは,阿部さんのお話しに熱心に耳を傾けていました。
次に,佐々木崇さん(石巻市鹿又)の鉢物栽培を視察しました。佐々木さんから,自家の経営概要と担当部門,栽培状況,今後の目標等について説明していただきました。佐々木さんは親元就農で,「今は何か提案しても受け入れてもらえないが,新しい意見はこれからもどんどん言っていきたい」と積極的に経営に参画しようとする姿勢が見られました。塾生からは,かん水方法や土づくり,今後の作業について様々な質問が出されるなど,終始活発な質疑応答が行われました。
普及センターでは,青年農業者の経営安定化が図られるよう,今後も支援を続けていきます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9404
FAX:0228-22-6144