宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

津波被害をのり越えた施設コマツナ

2011年05月30日 11時49分48秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援
 施設コマツナを周年栽培する仙台SGC(七郷グリーンクラブ)は構成員5名で若林区藤田を中心に活動しています。3月11日の津波で特に仙台東部道路の東に位置する3名は壊滅的に被災しましたが、西に位置する2名は膝上まで冠水したものの施設の被害は免れました。
 ハウス土壌は厚さ2~3cmのヘドロで覆われ、それが乾燥するにつれ塩を吹き出しながら上に反り返るためひび割れてきます。
 家族総出と農業サポーターの手伝いによるヘドロの剥ぎ取り作業は、4月20日から5月7日まで延べ90名を要しました。ヘドロの下のハウスの土は除塩前にはEC(電気伝導度)2.6でしたが、石灰を10a当たり180kg投入後耕耘することにより、4時間灌水でEC0.54,24時間灌水でEC0.25まで除塩できました。
 鈴木氏は4月22日にコマツナを播種し、5月9日には草丈10cm葉数4枚ほどに生育しました。一方、伊藤氏は5月2日に播種し9日には発芽したとのことです。
 仙台SGCは仙台卸売市場に出荷する予定です。6月になれば、震災復興コマツナが皆さんの食卓に届くことでしょう。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8410
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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宮城県ころ柿出荷協同組合の通常総会が開催されました。

2011年05月30日 08時52分02秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 宮城県ころ柿出荷協同組合第59回通常総会が平成23年5月25日(水)に同組合会議室(白
石市大平)で開催されました。
 県南部の白石市・丸森町を中心とした地域は「蜂屋柿」を用いた干し柿(「ころ柿」)加
工が盛んな地域で,干し場の風景は晩秋の風物詩となっています。
 通常総会当日は,組合員32名,来賓として白石市副市長のほか,丸森町役場,宮城県
中小企業団体連合会の担当者,市場関係者及び大河原農業普及センター所長の出席があ
りました。
 総会に先立ち同組合保科理事長からは「昨年は,炭疽病・落葉病対策に取り組んだ成
果や天候にも恵まれたことにより豊作となり,市況も出荷期全般に高値で取引され予想
以上の成果を上げることができた。普及センターの支援や市・町からの補助事業によ
り,炭疽病の被害軽減につながり感謝する。」旨のあいさつがありました。また,普及セ
ンターからは,月別技術情報を提供し,現在の生育状況及び今後の栽培管理等について
指導を行いました。
 普及センターでは,病害対策を通じた原料柿の安定生産や柿の販売力強化に向けた取
り組みを継続的に支援していくこととしています。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第二班
     TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138




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