宮川歯科医院 院長ブログ

堺市西区の宮川歯科医院 院長の宮川和人がブログで色々なことを語ります。

お子さんの歯の生え変わりが遅いのが気になるお母さん方へ

2008年11月09日 | 歯のお話
 歯が他の子どもさんより生えてくるのが遅かったりすると、気になって歯医者さん
のところで相談に行かれたお母さん方も結構いらっしゃることと思います。
歯の生え変わりが遅いかどうかは、反対側にある同じ名前の付いている歯が出てきてからどのくらいの時間が経っているかによります。
歯医者さんのところでレントゲン写真を撮ってもらって、後から生えてくる永久歯の
歯の根の成長具合の確認が大切になります。この時、歯の根がまだ未完成の場合、
今後も歯が生えてくる可能性があります。しかし、逆に歯の根が完成している場合
自然に歯が生え変わる可能性はありません。そこで矯正治療を行って歯を出してあげる場合もあります。本来その永久歯が生えるべきスペースに生えてこなかった場合、
後から生えてくる永久歯がその位置を占有してしまい、かみ合わせのバランスを崩してしまうこともあります。これは歯がある程度生えてこないと予想のつきにくい
ケースもあるので、早めに歯医者さんに御相談されたほうがいいでしょう。
他にも過剰歯(余分な永久歯)や乳歯の根の病気があったりすると、永久歯の生え変わりが阻害されます。この過剰歯は出来るだけ早く取り除くのが原則ですが、
子どもさんの年齢(治療に対する協力度)や永久歯の根の成長度によって、いつ
摘出するかどうかを決めます。
上の前歯の場合、一般に7~8歳であれば、協力も得られ、永久歯の歯の根も半分
くらいできています。
一番よくみかけるのが、歯肉が厚すぎて歯が出てこれない状態になっているケース
です。例えでいいますと、タケノコが土を割って出ようとしているのに、その土が
あまりに硬かったり、分厚すぎてなかなか出れない状態とよく似ています。
その際、その障害となっている土を取り除いてやるとタケノコが出やすくなるのと
同様に、問題の歯肉を改善すれば歯が自分の力で出やすくなります。
最後に大まかな歯の交換時期を示しておきます。これは一つの参考例です。必ず
このような時期に歯が生えてこない事が、決して遅いわけではありません。
中切歯・・・小学校1年生
側切歯・・・   2年生
犬歯(上顎)・・・3年生
  (下顎)・・・5年生
第一小臼歯 ・・・4年生
第二小臼歯 ・・・5年生
第一大臼歯 ・・・1年生
第二大臼歯 ・・・6年生
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