紆余曲折のあちこち滞在記(越南編)

日本から上海、そして日本、気がつけばフィリピン。
かと思えばベトナムへ。
どこへ行くのか?紆余曲折の滞在記。

ボート漕ぐのって大変だね

2004年03月30日 20時29分19秒 | Weblog
家から歩いて15分位の所にある蘭州牛肉麺の店で食事をした。
中国の麺ではこの蘭州麺は断トツで美味しい。
特にこのお店は蘭州麺の店の中でも1,2位を争うレベルだと思う。
過去に何度も通ってるため、お店の人も顔を覚えてくれたようで、いろいろと話しかけてきた。
自分は日本人だと伝えたら、ビックリしていた。
外国人どころか上海人やちょっと自意識過剰な中国人ですら敬遠する程、非衛生的な店だからだ。

蘭州というのは中国西北部の新疆ウィグルの近く甘肅省の中にあるはずだ。
ここは中国と呼んでいいのか良くわからない地域である。
古来よりシルクロードの通り道でもあり、砂漠のオアシスとして栄えた地域で、イスラムの影響を強く受けている。
その為、彼らの言語は漢字ではなくアラビア文字、顔立ちも漢民族とは異なり、アラブ人のはっきりした顔立ちをしている。
彼らには中国人としての意識はまるでない。
民族問題、宗教問題という観点で、チベットと共に中国の政治的難所である。
台湾はまた別の意味で問題なのだが、、、

で、牛肉麺を食べてると、お店の人が「蘭州麺を食べるとセックスが強くなる!」と言い出した。
確かに蘭州麺には大蒜、葱、香菜など、いかにも滋養のありそうなものがふんだんに使われている。
食べ終わると、今度は少し古い新聞を持ち出した。
で、このニュース知ってるか?と質問してきた。
何かと思えば、以前スペイン、マドリッドで起きた列車爆破テロだった。
「ああ、そのニュースなら知ってるよ。」と軽く応えたが、よくよく考えると彼らはイスラム人。
えっ!もしかして、彼らはアルカイダ!?
そして僕は拉致され、アルカイダの人質に、、、などと訳のわからん妄想に更けていたが、いずれにしても何故こんな記事を見せたのか彼らの意図がさっぱりわからない。
僕は日本人なので中国政府やスペイン政府、イスラム諸国に肩入れする理由はない。
だが、同時にアルカイダにとっては日本も標的のひとつである。
そんな微妙な政治関係がこの滅茶苦茶汚い新疆料理店で少し張り詰めた。
あまり深い入りするとこの店で食事できなくなるかもしれないので、お茶を濁して退散した。

そんな話は兎も角、この蘭州麺。日本でも売れないかな?

桃白白!(違)

2004年03月28日 22時03分11秒 | Weblog
この季節、日本では桜の花をお花見するが、ここ中国では桃花(桃の花)を観賞する習慣がある。
折角の日曜と言うこともあって、桃花の名所である「浦東城市桃花民族村」へ出かけることにした。
僕の家からだとバスを乗り継いで1時間くらいのところにある。
天気がよくないのでそれほど人出はないだろうと思っていたが、そこそこの観光客が来ていた。
テレビで見た時は桃花が一杯!と言う感じだったが、実際は桃花そこそこ、油菜(菜の花)一杯だった。
油菜は油菜で綺麗は綺麗だが、なんだか物足りない。
お昼時になったので、植物園内のレストランで食事をすることにした。
園内唯一のレストランだけあって客で賑わってる。
んなもんだから、店員はいい加減中国人丸出しである。
テーブルは汚いし、注文した料理もセルフサービスで運ばなくてはならない始末だ。
で、やっと食事にありつけたと思ったら、これが滅茶苦茶不味い!
空腹にも拘らず半分以上残してしまった。
おまけに高い!
そんな不愉快な中、園内の残りをぶらぶら見てから帰ることにした。
バス停までの途中、現地の人たちがたくさんの出店を開いていた。
その土地ならではの野菜や農家料理などなど、その中に生きてる鳥、、、ん!鳥!?
そもそも中国の市場では生きたままの鳥や水産物、蛇などを普通に売っている。
だが、鳥インフルエンザが流行ってからは鳥は生きたまま取り扱っちゃいけない!と言うことになってるはずだ。
家の近所の市場の鳥売場も檻が空っぽになっている。
ここでは売っていいのか?
見ていると、次々と観光客が生きた鳥を嬉しそうに持って帰っている。
昨年のSARSもそうだったけど、日本人が騒ぎすぎな面があるからこんなもんだろう。
上海政府の話によると、上海はSARS患者もほとんど出なかったし、インフルエンザも無縁だからね。(本当はどうだろう?なんて考えちゃダメ!)

中国の花見は日本のようにシートを敷いて酒盛りを始めたりはしない。
まだ日本人(多分)の僕にとっては何だか物足りない「お花見」だった。

ADSL!!

2004年03月26日 22時02分18秒 | Weblog
ADSLの工事業者がやってきた。
申し込んだときの話では明日土曜日に来るはずだったのだが、、、
まあ、早い方がいいので早速工事してもらった。
ちょうど外出していたので、彼女に任せておいた。
帰宅後ネットに繋いでみると、ノロノロと動き始めた。
これでダイヤルアップとはサヨナラ!使いたい放題コンニチハ!
それは確かに嬉しいのだが、確かに嬉しいのだが、やっぱり遅すぎる。
実質でどれだけ出てるのか知らないし、調べる気にもなれないノロさなのだが、ダイヤルアップと同等、もしくはちょっと遅いくらいだ。
時間帯とかにも拠るのだろうけど。

サービスアパートメントも捨てたものではない

2004年03月23日 22時01分53秒 | Weblog
「ゲーム」「Face Off」「幽霊(ユリョン)」のDVDを買ってみた。
ユリョンは日本で見たことがある韓国映画だが、マンガ「沈黙の艦隊」のパクリ?と言う内容と韓国の歴史が垣間見れる面白い作品だった。
ゲームとFace Offは以前から勧められていた映画だが、なかなか機会がなく見ることができなかった。
ここのところDVDの不作が続いていたが、久しぶりのヒットである。
いずれも十分に楽しむことができた。
ただ、残念なのは壁一枚隔てた1m.隣には彼女の親父さんが9時過ぎにはいびきをかいてる状態なので音量を絞らざる終えないことである。
ここは中国だから他人のことは気にしない。
自分が大音量で見たいからヴォリュームを上げる。
と言う考え方が普通だし全く問題がないが、自分の中に僅かに残ってる日本人が「遠慮」に妥協を許さなかった。
この僅かな抵抗も近い将来なくなってしまうのだろうか?

ビールはお腹きついよ!

2004年03月22日 22時01分28秒 | Weblog
ADSLを申し込みに中国電信へ行った。
上海のADSL事情はあまりよくない。
回線が少ないのか、どういう理由なのか良く知らないが、夜間とかになると恐ろしくスピードが遅くなる。
一番安いコースだと下りのスピードが512K、、、メガではなくキロ!キロである!!
値段は月130元(2000円)、初期投資は310元(4600円)必要だが、年一括払いにすると1300元、初期投資は要らない。
次のコースは140元で1M、次は150元、2M、その次は260元(なぜか急に高くなる)で、無限速、、、無限って、どういう意味??光?さっぱりわからない。
これが中国の良さである(苦笑)
結局512Kの年一括払いにすることにした。
月々支払うよりも570元もお得だからだ。
1870元から570元OFFの1300元、30%OFFの誘惑に負けてしまった。
来年は1M、再来年は2Mとランクアップし、その翌年はいよいよ無限速に挑戦したいと思う。

夜は一人だったので近所の中華屋で食事をした。
回鍋肉飯とビールを注文し、お金を払って帰ろうとしたら、お客さんが日本語で話しかけてきた。
しかもお店の主人も一緒である。
一緒に飲みませんか?と誘われたので、受けることにした。
彼は僕と同い年で、この店の主人と友人らしい。
元々中国人なのだが、8年前に日本人の老夫妻の養子になったそうだ。
6年間東京に住んでいたが、上海が恋しくなり2年前に帰国したそうだ。
6年日本に住んでた割には彼の日本語は下手糞だった。
そんな彼だが、中村という日本の苗字を持っている。
義父が亡くなられたそうで、義母が一人暮らしになってしまったので、来年当たりまた日本に行くそうだ。
なんだか滅茶苦茶ビールを飲まされ、僕が入ってから10本の大瓶が空になった。
流石に気持ち悪くなったので、帰ることにした。
彼らはまだまだ全然平気なようで、更にビールを注文していた。
注文…ではなかった。清算は既に終わっていて、店のおごりだったようだ。
この中華料理屋でまさか日本語で会話するとは夢にも思わなかった。
それは彼も同じで、上海の街中ならともかく、こんな街外れで日本人に会えるとは思ってなかったらしい。
なんだか良くわからない経歴の持ち主だが、良い友達になれそうだ。

おいおい!

2004年03月21日 22時01分03秒 | Weblog
朝から引越しに追われ、ようやく落ち着いたのが夕方だった。
そのころ、彼女の親父さんが現れ、しかも荷物持参だ。
彼は最近、彼女の従兄弟の家に世話になってたはずだが、どうやら今日を境にうちに来るようだ。
親父さんが来るのは構わない(ホントは少し構うが…)、だけど、突然やってこられては都合がよくない。
親父さんが泊まることがあることは予め重々承知していた。
が、抜き打ちかよ!
別に泊まるのは構わないから、前もって教えてくれよ!…などと、日本人的な愚痴を言いたくもなった。
引越し作業が落ち着き、夕食になると食卓は完全に中華ムード一緒になってしまった。
そもそも上海やその周辺の料理は味が濃く、油っぽい料理が一般的だ。
日本人にとっては結構苦痛だと思う。
いつか慣れる日が来るのか?それとも、彼らを変えていく日が来るのか?
上海の高級料理屋では醤油や砂糖、油を抑えた料理が主流になりつつあると言う。
上海もやっと国際化してきたか!って感じである。
この先のことを考えると、かなり不安になってしまうスタート初日であった。

調子狂っちゃうだろ!

2004年03月20日 22時00分37秒 | Weblog
今日は一日ガスが使えない。
このマンションの湯沸し器とガスレンジの点検と部品交換を一斉にするからだ。
書類によると6時半よりスタート、終わりは不明…しかも、外出禁止と書かれている。
なので、6時に起きてシャワーを浴びることにした。
この機会を逃すと、何時になるかわからない。
7時前にドアを壊す勢いで業者の人がやってきて、ガス栓を締め始めた。
この封印を解かないでね!みたいな呪文を残して彼らは去っていった。
11時前に湯沸し器の業者がやってきた。
湯沸し器を見るなり、「○△◇×☐◎…」と、これまた呪文を唱え始めた。
どうやら特別な処理が施されてるらしい。
午後は出かけたいから何とかしてよ!と言うと、最短でも12時から1時の作業だけど、それでいいか?と聞かれたので、OKした。
中国人の時間はまったく当てにならない。
1時に終わると言いながらオーバーするのは目に見えてたので、11時半ごろ早めの昼食をとることにした。
レストランから帰ると、今度はガスレンジの業者がやってきて、作業を始めた。
彼らは30分位で仕上げて帰っていった。
入れ替わること湯沸し器業者が12時半過ぎにやってきた。
やっぱり時間は当てにならない。
作業も2時過ぎまでかかっていた。
すると今度は彼女から電話があり、明日の引越しを今日する!と言い出した。
今日なら従兄弟が車付で手伝ってくれるらしい。
そういうことは早めに段取りしろよ!
彼女に限らず中国人全般に言えるのだが、段取りが全然できない。
正に場当たり的で、まったく正反対の性格の日本人としてはなかなかしんどい。
2時半頃、荷物の第一波がやってきた。
部屋に押し込めるだけ押し込めると、彼らは第二波を集めに帰った。
今夜、岐阜県人会があるので、3時に出発しなくてはならなかった。
外は雨で鬱陶しいが、バスを乗り継いで「国際機場賓館」へ向かった。
参加者は30~40名、会員は250名いるそうだ。
上海の県人会としてはかなり大きい方だと思う。
なんだか良くわからない弁護士の講演会を聞かされ、総会の後に懇親会となった。
会費250元を取るだけあって、なかなかの料理だった。
参加者全員と名刺交換はできなかったものの、かなりの人数と知り合いになれた。
残念ながら仕事になりそうな人とは会えなかったが、次回以降に期待ができそうだ。
今月、僕も山陰人会を設立したのだが、まだまだ参加者は少ない。
人口が少ないのでしょうがないのはわかってるが、現状は寂しい限りだ。
いろんな業界の人と話を交わすのはなかなか楽しいから、参加者がどんどん増えてくれればいいのだけど…

ちょっと高いぞ!楼蘭ワイン!

2004年03月18日 22時00分13秒 | Weblog
日曜日に彼女の引越しが控えてる。
床屋へ行くついでに彼女の家から自転車を移動することにした。
南通の田舎道で自転車に乗ったことはあるが、上海で自転車に乗るのは初めてだ。
日本と違って自転車にもいろいろとルールがうるさい。
右側通行厳守、停止線の違反、信号無視などを交差点ごとに公安が取り締まっている。
僕も危うくしょっぴかれるところだった。
途中、スーパーでソーセージを買ってみた。
中国のソーセージは日本でおなじみのソーセージではなく、中国古来から伝わるオリジナルソーセージである。
普通に肉を塩コショウして腸詰にしてくれればいいのだが、なんだかよくわからない調味料もわんさか入れるので甘みがあり、日本人にはどうしても違和感がある。
僕も正直苦手だ。
で、そのスーパーには黒胡椒腸詰という代物があった。
フランス系スーパーということもあって、外国人向けに特別に作ったのかも?
期待と不安が混じる中、一パック買ってみることにした。
で、ホウレン草と玉葱をバターでソテーしたものを付け合せにソーセージを焼いてみた。
ソテーのほうはなかなか美味しくできたと思う。
で、問題のソーセージだが、残念ながら甘かった(涙)
妙な味も健在だった。
少しでも期待していただけに心残りではあるが、一口食べただけで残りは捨てることにした。
肉屋に行って、塩胡椒だけしたものをソーセージにしてくれ!と言えば作ってもらえるらしいのだが、まだやってみたことはない。
今度試してみよう。

ホワイトディって今日?明日??

2004年03月13日 21時59分43秒 | Weblog
今月の22日で彼女のアパートの契約が切れ、その後は僕の部屋に住むことになっている。
本格的な引越しは21日にするが、実家の南通へ持っていく荷物もあるので、明日から彼女は帰省してしまう。
中国のバレンタインディは男性が女性にプレゼントをする。
世界がどうなってるのか知らないが、日本とは正反対である。
普段も女性が男性に奢ることもないし、逆ホワイトディもない。
中国では女性は常に奢られっ放しだ。
男にとってはひどい話である。
僕らの場合、何故か日本式で、バレンタインにチョコレートを貰った。
で、ホワイトディがやってきて、やれやれプレゼントをしなきゃ、と言うわけである。
あまりお金がないので手堅くスウォッチにした。
もちろん本物である。

彼女の部屋はまだ引越しの雰囲気が感じられなかった。
今日のところは掃除機だけ僕の部屋に移動することにした。
日本人的には掃除機は最後まで使いそうなんだけど、こっちではそうでもない。
部屋はあまり綺麗な状態で返さなくてもいい…というか、そういう習慣がないのだ。
次の入居者が決まってから大家が掃除をする仕組みになっている。
確かに次の入居者がいつ決まるかわからないのに掃除しても、また汚くなってしまうので、合理的といえば合理的である。
何はともあれ気ままな一人暮らしもあと僅かだ。
いよいよ年貢の納め時…かな?

期待外れだね

2004年03月07日 21時58分51秒 | Weblog
全てのカットを上海で収録した映画「最初の恋、最後の恋」のDVDを見てみた。
上海が舞台になった映画としては織田裕二主演の「TRY」が有名だが、「最初の恋、最後の恋」には渡部篤郎と徐静蕾の二人が出演している。
徐静蕾は中国でトップ3に入る超人気女優である。
僕も密かにファンだったりもする(苦笑)
このDVDは去年の秋ごろから出回っていたようだが、たまたま気がつかず、最近になってようやく手に入れることができた。
と言うわけで、結構期待していた。
が、残念ながら映画としては全然面白くなかった。
全体を通して、盛り上がりが全然ない。
終わったときも、えっ!これで終わり?って感じだった。
隣で見てた彼女も同意見で、日本人にも中国人にもこの映画が駄目だってことに国境がないことが証明された。
最近、面白い映画に当たらないな…