山スキーと山歩き みやぶろぐ

山スキーと登山など、きままに書いてみます

杓子尾根(2030mまで)

2016-05-14 | 2015-16山スキー
山域山名:北アルプス・杓子岳(長野県)
期  日:2016年5月9日(月)
参 加 者:みやぶー(単独)
行動記録:猿倉1230m(8:20)→白馬尻1550m(9:20/9:30)→杓子尾根2033m(10:50/11:30)~白馬尻(11:55/12:05)→猿倉(12:40)
<天候:曇り>

白馬鑓周回した翌日は、午後から降雨予報に変わったので半日行動。




鑓温泉も魅力的だが帰路の登り返しで降られたら濡れ鼠になってしまうので、
すぐに下山できる白馬尻から杓子尾根に取り付くことにした。


林道からの杓子尾根。左は長走沢。




白馬尻から尾根下部の斜面に入る。尾根といっても中間部までは沢状地形だ。




白馬主稜。




2033mの平坦地まで。




小日向山。




長走沢のコル。




白馬尻まではちょうどいい斜度。すでに雨溝が出ているが、雪面状態がよければ好バーンでしょう。







ガスが下りてきた。




白馬尻からは林道を下山。




滑りだけなら、大雪渓よりずっと楽しめます。




白馬鑓ヶ岳(清水谷to中央ルンゼ周回)

2016-05-13 | 2015-16山スキー
山域山名:北アルプス・白馬鑓ヶ岳(長野県)
期  日:2016年5月8日(日)
参 加 者:みやぶー、どくたーQ、Kino、はしけん
行動記録:猿倉1230m(5:55)→白馬尻1550m(6:50/7:05)→大雪渓2200m(8:35/8:55)→水場2460m(9:25/9:40)→稜線2750m(10:25/10:55)~清水谷左俣滑降~清水谷二俣上部2300m(11:45/11:55)→清水谷右俣登行→白馬鑓西面2650m(12:50/13:15)→白馬鑓ヶ岳2903m(14:00/14:35)~中央ルンゼ滑降~湯ノ入沢1600m(16:35/16:55)→小日向コル1824m(17:25/17:45)~猿倉台地1460m(18:10/18:15)→猿倉1230m(18:40)
<天候:快晴>

GW不完全燃焼だった4名が再び白馬大雪渓登山口の猿倉に結集。

その前に白馬大橋から雪の状況を確認。中央ルンゼはノドが微妙?な感じ。




今回のルートは、大雪渓~清水谷滑降&登行~白馬鑓ヶ岳~(山頂での状況判断によって)杓子沢or鑓沢or中央ルンゼ滑降~小日向コルという、白馬鑓ヶ岳ロングルート周回。

自分は2011年に単独で、同ルートの白馬鑓山頂から鑓沢滑降&温泉入浴をワンデイでやっているので、杓子沢か中央ルンゼ滑降がメイン。


GW明けとあって、猿倉駐車場も空いている。




長走沢は橋がまだないので渡渉。




白馬尻で大雪渓に入る。




早くもクラックが入り、割れた中に水流も見える。5月の大雪渓で初めて見た。




白馬沢は覆い尽くしている大デブリもなく、逆に状況はよさそうだ。ただし賞味期限はあとはわずかだろう。




風もない大雪渓を登る。







この斜面だけアイゼンに。




もう避難小屋がこんなに出ている。水場もとうとうと流れが出てました。




杓子をバックに。




村営小屋までの最後の詰め。




白馬鑓から杓子沢への斜面の雪はしっかりつながっている。




槍ヶ岳もくっきり。




剣立山。




旭岳。







では今日の1本目、清水谷左俣滑降へGo!










スキーが一番走る面ツルフィルムクラストで、気持ちのいい滑りでした。




今年は少雪なので、この下が問題。




雪の状態をチェックしながら滑る。







問題はこの先のゴルジュがどうか。




トラバースルートも視野に。




やっぱりダメそうだ。




振り返ると旭岳南面が大きい。




正面はこれまた広大な白馬鑓ヶ岳北面バーン。




清水谷右俣が見えた。







清水谷右俣へ滑り込む。




シールで登り返し。白馬鑓山頂までちょうど600mのアルバイト。




2400mの小滝付近の流れはいつも出ている。




右岸側の雪壁で越える。










2450mのU字雪城。




一旦、左岸台地に上がる。




正面が杓子沢コル。




杓子岳をバックに。




振り返ると白馬岳と旭岳。滑降した清水谷左俣は小尾根の影で見えない。




白馬鑓北面シュート。




雪庇上斜面を登る。




GWに臨めなかった清水岳。




この雪壁を越えれば、白馬鑓ヶ岳山頂まであと少し。




稜線の向こうに頸城焼山の噴煙が見える。




最後の登り。




ついに山頂へ。




後立山連峰の奥に槍穂高。黒部源流の山々。




眼下の杓子沢。斜面はフラットだが北斜面ゆえ今日は雪質が緩まず、滑落のリスクを考えて却下。




東斜面の中央ルンゼは日射で緩んでいる。先行者(EVA父さん達でした)のシュプールもあって、行けそうか。




協議の結果、中央ルンゼエントリーに決定。念のためシュリンゲでチェストハーネスをセット。




Qさんが山頂からエントリー。出だしがかなりの急傾斜で岩が出て雪も日影で硬くなっていたので、




3名はスキーヤーズライトの尾根からエントリーする。




エントリーポイントを見上げてもすごい傾斜。




傾斜はあるが雪面は緩んで快適なバーン。







どんどん落ちていく。







問題のノドはまだ見えない。







雪が途切れて岩が出ているとの合図が。




ノド斜面はいつもより幅がかなり狭い。真ん中にはスラフ溝があるので、横滑りは2mでこなす。




板のまま岩場に回避。




下降はレフト側の岩場をクライムダウンか雪上を下りるしかない。念のため、ロープで確保。




自分は岩場をクライムダウンしたが、ホールドもスタンスももろいズブズブ岩でかなり不安定。手がかりと足場の岩が崩壊して落ちていった。
ふたりもロープで確保して無事に突破。上から頭大の落石もあって冷や冷やだった。










ノドから下は落石地獄。




雪は完全に切れていた。










安全地帯で。




鑓温泉ルートに合流。




湯ノ沢に向かって滑る。




中央ルンゼを見上げる。よくもまぁ、あんな所を。




小日向のコルへの登り返しは息も絶え絶え。




猿倉台地へも疲労でヘロヘロ滑降




台地の藪もひどかった。




雪が消えたら、夏道を下る。




猿倉へゴ~~~ル。




行動時間は12時間45分もかかったが、白馬鑓ヶ岳ゴールデンルート完踏!!




鳥海山

2016-05-07 | 2015-16山スキー
山域山名:鳥海山(山形県)
期  日:2016年5月3日(火)
参 加 者:みやぶー、どくたーQ、わたさん、Kino、はしけん
行動記録:鳥海高原ライン770m(7:30)→滝ノ小屋付近1260m(8:50/9:15)→中沢雪渓1800m(10:20/10:45)→行者岳2159m(11:25/11:50)~中沢雪渓1870m(12:00/12:55)~貝型雪渓下1270m(13:15/13:30)~鳥海高原ライン770m(13:55)
<天候:晴後曇り>

GW後半は天候が悪い白馬岳から予定を変更して、遠路、鳥海山へ。
夜9時前に埼玉を発って、午前2時過ぎに酒田みなとICの先で仮眠。
やっぱり遠い。

田圃を吹く南風が強いが、くっきりと鳥海山が見える。いつものこの姿を見ると、百名山の中でも山麓からこれだけ全容が眺められるのはそうはない。信仰の山でもあり、名峰中の名峰だろう。




湯ノ台からの鳥海山。意外と残雪が多い。




案の定、道路に雪が残り、荒木橋の遙か手前までしか入れなかった。標高は770m。
そうとなれば歩くしかない。




すぐに雪が出たが、車道の雪はまた消える。北面の祓川はGWに合わせて除雪するが、山形側はない。




樹林には雪がしっかり付いているので、宮様コース手前から入る。




対岸の鳥海ラインにはまだたっぷり雪がある。




鳥海山がまぶしい。さぁ、今日はどのルートを取ろうか。




山形月山や朝日連峰も霞みながらも見えた。




貝型雪渓のクラック。




ハイマツの藪を越える。




日本海も見える。




2回目のハイマツ越え。




これで中沢雪渓に出た。あとは稜線目指して詰めるだけだ。




日本海低気圧の南風暖気でサウナにいるようだ。寝不足もあってしんどい。




稜線まであとすぐ。




稜線下20mくらいから猛烈な烈風。雪面に置いた板も飛ばされそうな風だった。




新山とご対面。千蛇谷を登る山スキーヤーが見えた。外輪山に阻まれて、千蛇谷は風がないだろう。
昨春、中島台から千蛇谷を詰めたが、東北一番の山スキールートだった。




稲倉岳からは日本離れした絶景ルートでした。




では、滑降へ。




これが鳥海山の大斜面。







何度滑っても素晴らしい。







雪面も締まって、スキーもよく走った。







ハイマツを乗っ越して、




貝型雪渓上へ。







登りに目を付けていたこの斜面。




ほんの数ターンだがエクセレント。













みんなご満悦。




あとは樹林帯の宮様コースを流して。




雪があれば、藪があってもとことん滑る。




ここでThe END。




天気がもってくれてよかった。今日は鳥海山に来て大正解。




滑ったラインがよく分かります。鳥海山は素晴らしい。








木曽駒ヶ岳(黒川源流滑降)

2016-05-06 | 2015-16山スキー
山域山名:中央アルプス・木曽駒ヶ岳(長野県)
期  日:2016年4月30日(土)
参 加 者:みやぶー、どくたーQ、シモちゃん、はしけん
行動記録:菅の台P(6:10/7:30)=しらび平(8:00/8:15)=千畳敷2640m(8:30/8:50)→浄土乗越2860m→伊那前岳手前2911mピーク(9:45/10:10)~黒川源頭2470m(10:30/10:45)→木曽駒ヶ岳2956m(12:05/13:00)~黒川源頭2580m(13:10/13:20)→2911mピーク(14:05/14:20)~千畳敷(14:30)
<天候:晴のち曇り>

連休前半は中央アルプスへ。山スキーで来るのは三沢岳を滑った2013年以来2回目。


菅の台からも宝剣岳がばっちり。




連休とあって、臨時バス3便目に乗って、ロープウェーを乗り継いで千畳敷へ。
さすが超人気エリア、すでに長蛇の列。




必然と列のトレースを辿る。ちなみに浄土乗越からは滑降禁止。この狭い斜面では当然危険。




まだ後ろにもたくさんの人。びっくり。




浄土乗越へ。







ほとんどすべての方が木曽駒を目指すが、我々は伊那前岳稜線を行く。




素晴らしい稜線だ。




2911mピーク。




木曽駒ヶ岳。




眼下には黒川源頭。どこまで滑れるか。




稜線北面はカリカリスケートリンク。




エッジングに全神経を集中。




ダイレクトは避けてスキーヤーズレフト斜面へ。




2911m北面はテカテカ。




標高を下げていくと、次第に雪面も緩んできた。







ロケーションもグッド。




ノドを過ぎれば、




最高のフィルムクラストへ。
















この瞬間のために辛くても来てしまう。みんな病気だ(笑)




右側斜面が木曽駒山頂に登り返すラインだが、雪質がベストなのでさらにもうひと滑り。




この先に小滝があるのでここまで。1本目ですでに満足




では登り返し。




前岳北面のルンゼ群。




木曽駒山頂から下りてきたスキーヤー(写真の人はガイドかも)。浄土乗越から山頂経由でこの谷に滑り込むのが、東斜面で早めに雪が緩むのでノーマルのよう。




千畳敷エリアは辛い登りのアプローチがないので、技術自慢のスキーヤーが多い。(そんな印象)




急な箇所を越えると緩やかな斜面を行く。




木曽駒山頂まであと少し。




中岳と伊那前岳、宝剣岳。




木曽駒ヶ岳山頂へ。










木曽小屋の奥に木曽前岳。玉ノ窪沢も考えていたが、今日は雪が緩みそうにないので却下。




将棋頭山と茶臼山。山スキーの対象には難しいが、静かな中アが楽しめる晩秋にでも歩いてみたい。




伊那前岳と2911mピーク。また、あそこまで戻るのだ。




縦走路は人がたくさん歩いている。




昨日強風が吹き荒れた北アルプスは、レンズ雲が今日も出て荒れている。




再び黒川源頭へGo!



















2911mピークに向かって登り返し。




2回目のピークへ。




では、千畳敷カールに向かって最後のGo!




かなりの急斜面ですが、幅が広いのでかっ飛びました。
















シモちゃんの優雅な滑り。




下山ルートの2911ピーク南面斜面。ここだけでも滑りごたえ十分。




左から一ノ沢、最低鞍部が二ノ沢、右の雪庇が三ノ沢。三ノ沢は滑っているので、次回は二か一?




千畳敷カールはモーグラーの世界。スキーの楽しみ方はいろいろだ。




このエリアは北アルプスと比べてスケールはコンパクトだが、天候が比較的安定しているのが魅力。




伊那に来たら、ソースカツ丼は外せない。




最近はガロが行きつけになってます。




乗鞍・大日岳(奥ノ院)

2016-05-02 | 2015-16山スキー
山域山名:北アルプス・乗鞍岳、大日岳(長野県)
期  日:2016年4月24日(日)
参 加 者:みやぶー(単独)
行動記録:三本滝(8:45)=位ヶ原山荘2350m(9:20/9:30)→位ヶ原(10:00)→高天原コル2790m(10:45/11:00)→大日岳3015m(11:35/12:05)~南東斜面滑降~高天原コル(12:20/12:30)~位ヶ原(12:40)~ゲレンデTOP(13:00)→三本滝(13:15)
<天候:快晴>

三本滝駐車場で寝ていると、夜中から明け方にかけて本降りの雨雨雨。
5時に起きてみたが、まだ霧雨だったので二度寝。
そうこうしてるうちにどんどん車が上がってきて、舗装駐車場はいっぱいになって砂利に駐めていた。

7時くらいから明るくなって青空がのぞいてきた。
ガスったままだったらこのまま帰るつもりだったが、では行くか。


この行列はさすが乗鞍。最後尾に並んだが、100人は越えていた。




いつもほとんど人に会わないエリアばかり登っているので、この混雑ぶりをみると山スキー(一般にはBCというが)もブームなんだ、と納得。




やっぱり青い空だとモチベーションも上がる。










乗鞍岳本峰。




摩利支天。




槍穂高連峰。




位ヶ原は雪だったようだ。




高天ヶ原北面もそそる斜面だ。




コルを詰める。







右が剣ヶ峰、左が今日のターゲット大日岳奥の院。




再びシール登行。




眼下に高天ヶ原。




大日岳山頂へ。




標識はなくなってしまったか。




北アルプス南部の大展望を満喫。




剣ヶ峰。




白山。




環水平アーク?と御嶽山




登路の沢から尾根を隔てた南東斜面にシュプールを刻む。




後続者が取り付いていた。







夏道の標識。










あとはツアーコースを流して。







雪はギリギリ。




根性で笹上も含めてここまで滑りました。




あとは雪の消えたゲレンデを下山。




なかなかいいルートでした。