『 かつて、私はある先輩から、「資格では食っていけない」という話を聞いたことがあります。』
よく、「何々の資格を取ろう」といったキャッチコピーを目にすることがあります。何々の資格を手にすれば、就職にいかに有利か、まるで人生が変わるような説明を見ることもありますが、さて、どうなのでしょうか。
かつて、私はある先輩から、「資格では食っていけない」という話を聞いたことがあります。
( 中略 )
さて、そこで、有資格者というものには、二つの難しい点があります。
まず一つは、ある資格なり免許を得ていなければ従事することの出来ない仕事の場合、有資格者だというだけで、およそプロとは縁遠い低レベルで永年にわたって業務を行っている人が少なくないということです。残念なことに、そのような資格や免許を必要とする職業は、大勢の人に影響を与えるのがほとんどですから、社会に多大な迷惑と損失を与え続けている例が沢山あるのです。たとえばどんな職業かと例に挙げるのは控えさせていただきますが、ほぼすべてといっても過言ではないでしょう。
もう一つは、その反対です。つまり、例えばスポーツの指導者などは、絶対にある種の資格を必要とするようにして欲しいと思うのです。その資格取得には、現役時代の経験を重視するものではなく、科学的、教育的な面のごくごく基本的な知識はぜひ必須として欲しいものです。
( 「小さな小さな物語」第十部 NO.552 より )
『 入国制限の緩和 』
新型コロナウイルスに関する対策の 柱の一つである
入国制限が 少し緩和された
国内の新規感染者の発生は ヒヤヒヤしながらも
今のところ 低い水準で抑えられている
国内のさまざまな制限も 大分 緩和が進められ
海外との関係も 欧米諸国程度の緩和は 考えるべきだとは思う
ただ わが国の現状が 何が原因で低く抑えられているのか
明快な解明が出来ない上に 諸外国の多くは
凄まじいばかりの新規感染者が 発生している
それを考えると 慎重な対策も重要だろうが
どこまでなら 新規発生者数を容認するのか
国家としての覚悟を示して欲しい
「少ないほど良い」的な意見は 誰でも出せるのだから
☆☆☆
『 始まりました 』
プロ野球 日本シリーズが始まった
オリックス対ヤクルト エース対決となり
今日は レベルの高い 投手戦が期待できそう
大谷サーンは 十分満喫したので
日本シリーズも 応援しましょう!!
☆☆☆
『 大谷サーン!! 』
大谷翔平選手
米大リーグの ア・リーグMVPに選ばれた
予想通りとはいえ 満票での選出は
今年の活躍が いかにすばらしかったかという 証だろう
テレビは これでもかと 繰り返し報道しているが
ついつい 何度でも見てしまう
日米両国で これほど 好意にあふれた報道がなされた日本人が
これまでに いたのだろうか
もしかすると 単に野球という限られた分野だけでなく
とてつもない人を 見ているのかも知れないような 気がする
☆☆☆
『 良い犯罪などないけれど 』
世の中に 良い犯罪などないとは思うが
焼津漁港を舞台とした 冷凍カツオを盗んでいた事件は
全く関係のない私でも 悲しくなってしまった
遙か遠洋からの漁獲物の受け渡しは
ほとんどチェックもなく 信頼だけで成り立っている世界だと思う
残念ながら 信頼関係だけで成り立つ社会は 存在し得ないのだろうか
おそらく 長年行われていたのだろうと考えると
全く やりきれない
☆☆☆
『 平和を語る人は多いが 』
米中首脳会談が オンライン形式で行われた
内容はともかく 三時間半に及ぶ会談は
きっと 全く無駄ということなど ないだろう
平和を語る人は 大勢いるが
このお二人にこそ 平和を語って欲しい
そして たとえ半歩でも 前へ進めて欲しいと
祈るばかり・・・
☆☆☆
『 琵琶湖が小さくなった 』
琵琶湖の水位が低くなっている と
滋賀県知事が 会見で 水不足への危機を訴えた
水位が 例年より30cmほど低くなっていて
水際が 大きく後退している
しばらくは 雨も期待できないようだが
今すぐ 取水制限までは行かないらしいが
水資源への無関心さを 痛感させられた
これは 何も琵琶湖だけのことではなく
大雨や洪水への対策も 大切なことは確かだが
わが国が いつまでも 水資源に困らないと思っているとすれば
この方が もっと危険な気がする
☆☆☆
『 誇り高き女性 』
常陸へまかりける時に、藤原公利によみてつかはしける
作者 竉
あさなけに 見べき君とし 頼まねば
思ひたちぬる 草枕なり
( No.376 巻第八 離別歌 )
あさなけに みべききみとし たのまねば
おもひたちぬる くさまくらなり
* 歌意は、「 もう朝な夕なに お逢いできるお方だとは 頼りにしませんと 固く決心した 旅立ちでございます 」といった、決別の歌でしょう。
なお、歌中には、「みべききみとし」には歌の贈り先の『公利』が組み込まれており、「おもひたちぬる」には『常陸』が組み込まれています。また一説によれば、作者の名前を『くら』として「くさまくらなり」に入っているとされているようです。
厳しい決別の歌の中に、このような技巧がこめられていることに、もしかしますと、作者の人柄の一端が垣間見えているのかも知れません。
* ただ、作者に関する消息は、現代まで伝えられているものは極めて少ないようです。
生没年は、どちらも確認できておりませんし、名前も「竉」という難しい文字で伝えられていますが、その読み方はよく分かっていません。伝えられているものや研究者の推定からは、「うつく」「うづく」「チョウ」「ウツク」「てう」「くら」などが伝えられています。
また、贈歌の相手である藤原公利も、備中介を務めたことがあるらしいこと以上のことは、よく分かりません。
* このように、作者に関する情報は少ないですが、その血統ということになりますと、皇統に極めて近い女性であることは確かです。
作者の父は源精(ミナモトノクワシ)で、母は未詳です。源精の官位は従四位上大和守ですから、中級貴族といった家柄ですが、精の父の源定(ミナモトノサダム)は正三位大納言であり、その父は嵯峨天皇なのです。つまり、作者は嵯峨天皇の曽孫にあたる女性なのです。
* 作者の祖父である源定は、皇位に就く可能性さえあった人物なのです。
嵯峨天皇は、同じ桓武天皇を父に持つ異母兄弟の淳和天皇に譲位しました。定はこの時九歳くらいで、嵯峨天皇にたいへん可愛がられていたようです。そうしたこともあってか、ほどなく定は淳和天皇の猶子となり、淳和天皇にも可愛がられ、皇太子候補として嵯峨天皇に打診して拒絶されたらしいのです。
その理由は分かりませんが、定は決して凡庸な人物ではなかったようですから、生母に問題があったのかもしれません。
定の生母は、従五位上百済王教俊の娘です。百済王という姓は、当然渡来系であることを示していますが、祖先が百済王という姓を賜ったのは持統天皇の御代のことですから、二百年も前のことです。また、桓武天皇の生母も渡来系の家柄ですから、それが障害になったというより、むしろ官位が低い家柄であることが理由なのかも知れません。
* 作者の竉は、こういう環境に育っているわけですから、少なくとも中級貴族以上の生活や教育も受けて育った女性と考えられます。
その女性が、掲題の歌を詠んだことを推定しますと、まず、意志の強さが感じられ、同時に誇り高い人物のような気もします。そして、この別離を伝えるものでありながら、実にウイットに富んだ歌が詠めることを考えますと、教養の高さと自信のようなものが感じられるのです。
作者が私たちに伝えてくれる情報はあまりにも少ないのですが、高貴な血統とあまり恵まれない父の官職を真っ正面から受け止めて、悠々と生きた女性であったように思えるのです。
☆ ☆ ☆
『 圧倒的な存在感 』
大谷翔平選手の記者会見を 見せていただいた
堂々としていて 何よりも 圧倒的な存在感を感じた
全く分野は違うが 将棋の藤井聡太さんも
どう表現すればよいのか分からないほどの 凄さを感じる
おそらく 様々な分野に 圧倒的な能力を示している若い力が
活躍しているのだろう
わが国の将来 棄てたものではないような気がする
☆☆☆
『 COP26閉幕 』
難航していたCOP26 ようやく閉幕した
今回は 化石燃料の中でも 石炭火力がやり玉に挙がり
わが国は 化石賞たらを 頂戴するというおまけまでついた
確かに 先進国の中では わが国の石炭火力発電の比率は高く
原子力発電が厳しい状況の中 簡単には廃止はできまい
世界の流れに抵抗を続けることは出来まいが
石炭火力により輩出される 二酸化炭素全量を
有効利用出来るような設備の誕生を 期待しているのだが
夢物語なのですかねぇ・・・
☆☆☆