雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

奥深い

2018-04-21 20:26:54 | 日々これ好日
        『 奥深い 』

     テレビで 銀閣寺を取り上げた番組を見た
     銀閣寺やその周辺は 何度も訪れているし
     創建者の 足利義政についても 何度も学んだ
     しかし 番組を見ていると 新しい発見がある
     奥深いものだ

                  ☆☆☆
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それはそれで苦労があります

2018-04-21 08:14:11 | 麗しの枕草子物語
          麗しの枕草子物語  
               それはそれで苦労があります


恐れ入った存在といえば、そりゃあ、乳母の夫でしょう。

やんごとなき方々のことはご遠慮申し上げますが、そこそこの家や、受領階級の家であっても、乳母が大切にされることは同じです。
まあ、大切な御子にお乳を与えお育てするのですから、乳母が大切にされるのは当然だとしても、その夫のわがもの顔は笑ってしまいます。

まるでその家の主人のお墨付きでも貰ったように振る舞い、妻がお乳を与えている子が女の子の場合はそうでもありませんが、男の子の場合はまるで後見人のように振る舞い、家人に命令したりするのですが、その男に注意する者さえいない始末です。

でもね、乳母は赤ん坊やその親と一緒に寝るものですから、夫は一人寝るしかありません。だからといって、他所へいったりすれば、「浮気心あり」と乳母の夫という地位を失いますから、丸くなって寝るしかありません。
ごくたまに、むりやり妻を自分の部屋に呼び戻して、共寝をしていますと、
「もし、もし」
などと、赤ん坊の様子がおかしいからと、時間構わず呼びに来るので、冬の夜などは、脱いだ着物を探しまわって、妻はそそくさと出て行ってしまう。
取り残された夫は、急に寒々となった部屋で、また、丸くなって寝るしかありません。

まあ、それはそれで苦労はあるもんですよ。


(第百七十九段・かしこきものは・・、より)
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頭が下がる

2018-04-20 19:02:56 | 日々これ好日
        『 頭が下がる 』

     入院手続きに 立ち会った
     時間外に無理を言ったものだが
     親切に対応してもらった
     それにしても 看護師の方々の仕事ぶりには
     まったく頭が下がる 有難いことだ

                   ☆☆☆ 
  
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日米首脳会談

2018-04-19 18:59:13 | 日々これ好日
        『 日米首脳会談 』

     注目の日米首脳会談は 無難に終了した様子
     実態はともかく 報道される限りでは 
     両国関係は 最良の状態に見える
     主義主張はともかく 米国が最も重要な国であることは 間違いあるまい
     大統領と並ぶ首相の姿も 自信に満ちている
     国内でも こうあって欲しいものだと 願うばかりだ

                           ☆☆☆
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彼岸と此岸と

2018-04-18 19:23:11 | 日々これ好日
        『 彼岸と此岸と 』 

     ずいぶんお世話になった先輩の 訃報が届いた
     このところ 年始の挨拶だけになっていたが
     また一人 彼岸の人となった
     彼岸と此岸の間が だんだん狭くなってきた気がする

                        ☆☆☆
     
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待つ宵の小侍従

2018-04-18 08:10:31 | 新古今和歌集を楽しむ
     待つ宵に 更けゆく鐘の 声聞けば
               あかぬ別れの 鳥はものかは   
  
 

                      作者  小侍従                         

( No.1191 巻第十三 恋歌三 )
              まつよひに ふけゆくかねの こえきけば
                        あかぬわかれの とりはものかは  
   
 

* 作者は、二条院・太皇太后宮多子(マサルコ)・高倉院に仕えた女房。父は石清水別当法印光清、母は花園左大臣家の女房小大進で、母も著名な歌人。 生没年は不詳であるが、( 1121 - 1202 )の頃らしい。

* 歌意は、「 通ってくる人を待っている宵に、鐘の音を聞くのを思うと、満足しないで別れる夜明けを告げる、鶏の声を聞くことなど物の数ではない。」といった意味であろう。
この歌は、平家物語にも引用されていて、それによると、太皇太后の「待つ宵と、帰る朝とは、いづれかあはれはまされるぞ」との問いに対して、即答した和歌という。

* 小侍従という人物は、歴史上、あるいは小説などにも数多く登場している。小侍従のいう言葉の響きが、単なる女房名ということだけでない魅力があるからと思われる。
この作者は、この和歌に因んで「待つ宵の小侍従」とも呼ばれるが、小侍従の本家のように筆者には感じられる。

* 太皇太后宮多子という人物は、はじめ近衛天皇の皇后となり、その後二条天皇の后になっており、「二代の后」と呼ばれていて、その生涯を探ってみたいと思わせる女性である。その人物を中心に長く宮仕えした小侍従にも、いくつかの逸話が残されているが、次の機会にご紹介したい。

     ☆   ☆   ☆ 
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淡路を走る

2018-04-17 18:29:25 | 日々これ好日
       『 淡路を走る 』

     久しぶりに淡路島に渡った
     どんよりとした天気で 明石海峡大橋も 霧の中のよう
     橋が出来て 新しい観光地が増えた分 寂しくなった所もある
     北端に位置する辺りは 個人的には好きな場所だが
     様子が変わってしまった それも時の流れなのだろうが・・・

                        ☆☆☆
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心を見つめる

2018-04-16 19:06:18 | 日々これ好日
         『 心を見つめる 』

     お経を聞く機会があった
     お坊さんの読経に合わせて 経本を読んでいく
     特別信仰心があるわけでもなく 内容に惹かれることもないが
     その間は 日常を離れている感じはする
     ほんの一瞬 自分の心の内を見つめさせてくれる

                       ☆☆☆
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ツバメの群

2018-04-15 18:45:00 | 日々これ好日
        『 ツバメの群 』

     昨夜来の強風が残り 空も どんよりと
     その空の下 ようやく水が増えた池の水面を
     ツバメが 四羽 五羽 飛び交っている
     サクラが散るのが合図なのか 季節が先を急いでいるのか
     しかし ツバメは無心に 飛び交っている

                        ☆☆☆
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どう思っているのかな?

2018-04-14 19:24:10 | 日々これ好日
        『 どう思っているのかな? 』

     早朝 公園での出来事
     一羽のハトが 何かをついばみながら こちらにやって来る
     2mほど離れたあたりまで来て ベンチの前を行ったり来たり
     すると スズメも一羽飛び下りてきて ハトと並ぶようにして ついばんでいる
     二羽が 近づきすぎると スズメはベンチの上に飛び上がるが すぐにまた近寄っていく
     ハトとスズメは お互い どう思っているのだろう
     私のことを 立ち木と同じように思っていることは 確かだが・・・

                          ☆☆☆ 
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