ダメでもともと!

誰と競うわけではなく、ただ、いま書いているドラマより、おもしろいドラマを書くだけ。新しいことにチャレンジ!

第29回ヤングシナリオ大賞一次通過作品「顔」 第七回(ラスト)

2017-09-23 08:57:32 | ヤンシナ一次通過作「顔」

第七回(ラスト)

 

 

〇高層マンションが立ち並ぶ住宅街(正午前)

 

〇同・黒崎が住むマンション

  郁美、マンションを見上げながら、

郁美(N)「黒崎さんの奥さんってどんな人だろう。……でも、心の準備は出来ている。たとえ、どんな女性であっても私は怯まない。それが絶世の美女であっても。私はただ、黒崎さんを愛しています、そう奥さんに伝えればいい。事実だけを言えばいい。あとは修羅場になろうと私はたじろいだりはしない。胸を張って毅然とした態度をとればいい。決してみっともない振る舞いだけは、してはいけない。奥さんから黒崎さんを奪ってこそ私の望みは叶うのだから」

  郁美、マンションを見上げる眼差しに強い意志が感じられる。

 

〇芝生の公園

  郁美、何気なく公園に入ってくる。

  自販機に目が行く。

  郁美、自販機でペットボトルの紅茶を買う。

  そして、公園が一望できるベンチに座る。

郁美「黒崎さんも、この公園には何度も来ているんだろうな……」

  郁美、何気なく芝生の公園を見渡す。

  公園には家族ずれがレジャーシートを広げて弁当を食べていたり、読書している人、親子で鬼ごっこしている人もいる。

  のどかである。

  郁美、何気なく木の傍の芝生にいる親子を見る。

その親子は黒崎とマヤでレジャーシートを広げて、ままごとをしている。

郁美、思わず笑みがこぼれる。

 

〇同・木の傍の芝生

おままごとをする黒崎とマヤ。

マヤ「ご飯にする? お風呂にする?」

黒崎「じゃ、お腹がすいたからご飯がいいな」

マヤ「あら大変!? ご飯が炊きあがってないわ。どうしよう!?」

  郁美が背後から声をかける。

郁美「じゃ、ご飯が炊きあがるまで飲み物でも飲んでもらいましょうか?」

  郁美、中腰になって、ペットボトルを差し出す。

  黒崎とマヤ、背後にいる郁美を見る。

黒崎「郁美ちゃん!?」

マヤ「……」

  郁美、しゃがんでマヤに話しかける。

郁美「パパとおままごとしてるの? 楽しそうね。私もいれて」

マヤ「あなた、どなた?」

郁美「私? 私はパパの部下よ」

黒崎「……(沈黙)」

  マヤ、黒崎の沈黙を察して、

マヤ「怪しいわ」

  郁美、思わず吹き出してしまう。

  郁美、満面の笑みになる。

郁美「怪しくないからまぜてよ」

  マヤ、黒崎を問い詰める。

マヤ「あなた、この人誰なの?」

  郁美、マヤに抱きついて、

郁美「そう冷たくしないで」

  郁美がマヤに覆いかぶさるように、じゃれ合い寝っ転がっている。

そこへ、女性の優しい声をかけられる。

理咲代「楽しそうね。なに盛り上がってるの?」

マヤ「ママ」

  郁美、体を逸らし、声が聞こえた方を見る。

  その瞬間、郁美は凍り付く。

  そこにいる女性は理咲代(37)。

理咲代はバスケットをもって立っている。

理咲代、メガネをかけていて、郁美と声質は違う。

郁美「……」

 

〇回想・給湯室

  理咲代の顔が見える。

理咲代「ごめんね。送別会してあげられなくて」

 

〇回想・診察室

  診察室に男性医師と郁美。

  郁美は背後だけしか見えない。

郁美「この人の顔に整形できますか?」

スマホの写真を見せる。

そこに写っているのは理咲代。

郁美「私の理想の人なんです」

 

〇元に戻る・木の傍の芝生

  郁美、凍り付いたまま動けない。

理咲代「サンドイッチ、持ってきたわよ。みんなで食べましょう」

  理咲代、バスケットをかざす。

  理咲代、郁美に微笑む。

  郁美、立ち上がって、顔を両手で隠し、この場から足早に逃げる。

 

〇郁美の住むワンルームマンションの部屋

郁美、ベッドの上に座っている。

目の前に、アンティーク調のトランクボックスが開いている。

その中には「ブス!」「死ね」と書かれた手紙の山、ズタズタに切り裂かれ落書きされている教科書、ノートが入っている。

  郁美、トランクボックスの中身をジッと見つめ、

郁美(N)「誰にも愛されず、ずっといじめられてきたんだ! そんな私を誰が責める? そんな人、誰もいやしない。私は免罪符を持っている。ずっとそう思ってた。それなのに!」

 

〇回想・木の傍の芝生

理咲代の笑顔。

 

〇元に戻る・部屋

  郁美、苦悶の表情を浮かべ、

郁美(N)「ただ人並みに普通の幸せを手に入れたかっただけなのに、私は、黒崎さんの家庭を奪おうとしただけじゃなく、人の顔まで盗んだ! ただの泥棒じゃない! ああああ!」

  といって、郁美は両手で顔を隠す。

  そして、気がふれたように、トランクボックスの中身を投げつけながら、

郁美「何が免罪符よ!」

  そして、郁美は涙を流しながら、自己嫌悪に陥り、泣き叫ぶ。

郁美「地獄に堕ちろ!」

郁美、布団に顔を突っ伏し、ただただ泣き続ける。

 

〇高層マンション・リビング

  窓が開いていて、白いレースのカーテンが揺れている。

  黒崎と理咲代、テーブルで紅茶を飲んでいる。

理咲代「私、あの子、知ってる気がする。だって私と同じだもの」

黒崎「そうだね」

理咲代「私も、この顔が私の人生を変えてくれた」

黒崎「彼女が幸せを掴んだとき、あの絵を渡そう」

理咲代「そうね。今度は、あの子がこの絵を持つ番ね」

  リビングの壁に額縁に入って飾られている大正時代に書かれた油絵の肖像画がある。

それは社交界の女性の顔。

その顔は理咲代、郁美と瓜二つ。

 

             〈終わり〉

 

これでデトックス仕切ったかな。

このラストは、どうにもとってつけたというか、ただ終わるにはひっかかるんだよね。

比べるのもおこがましいが、たとえば、「おんな城主直虎」の「隠れ港の龍雲丸」で徳川が気賀に攻め入り、龍雲丸がさされるんだけど、刺した相手が直虎のイメージで、そして、直虎はそれを夢で見て、覚めて終わる。

というように、龍雲丸がただ徳川の兵士にさされて終わりでは、作り手として気持ちが悪い、感覚的なもので、そこは直虎にしてしめたいという、なんていうのか、その方がしまりがいいという感覚的なもの。

そういう類と根幹は同じ。

ただ、おしまいより、しまりがいい感じがラスト欲しかったから、ああ書いた。

 

七日間、載せてみて、率直な感想は、

ふつ~だな・・・

小説にするほど、固執する作品ではなかった。

今、技術に傾倒しすぎているせいもあるが、「君の名は」を見て、流れで作るのも悪くないな、とも思えた。

「君の名は」の流れをざっと書くと、

タキとミツハの入れ替わりの関係を描く。←紹介(30分)。

入れ替わりがなくなり、タキ、ミツハに会いに行く。←ドラマが走り始める。ここで、これからドラマを「どう持って行くのだろう?」と思った。

タキ、ミツハのいた世界(糸守町の残骸)を見る。←衝撃。ドラマを彗星落下事故に持って行ったんだね。そこでミツハも死んだと。

タキ、ミツハを想い、ご神体の場所へ行く。←衝撃を、やり直すために、

そこで時が戻る(組み紐はもどったり結んだりする、というばあちゃんの言葉から)

タキ、ミツハに乗り移り、事故から町人を救うために奔走する。

タキ、ミツハがご神体の場所にいると思う。

ミツハ、クレーターの上から自分の町が消えたことをしる。

そして、タキとミツハが会い、ミツハは街を救うべく動く。

それから、五年後、「会えばわかる」という言葉の回収。←ドラマのキーワードの回収。

このドラマの肝は組み紐と流れでは、入れ替わりがなくなり会いに行き、そこで衝撃を受ける、そこが惹きつけになっている。

組み紐、彗星事故(災害)、「会えばわかる」。

 

新海監督の次回作、どんな作品をもってくるのか、大変興味がある。

宇宙ステーション、地球が核事故で、猿の惑星のオマージュ、では、ちょっとあれかな、

 

さて、この作品が落選した年の大賞作、入賞作はどんな作品なのかな、

ちょっとボディコンバットも控えて、小説の勉強を少ししたら、まずは小説を書こう。

 

 

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第29回ヤングシナリオ大賞一次通過作品「顔」 第六回

2017-09-22 07:25:47 | ヤンシナ一次通過作「顔」

第六回

 

 

〇商業施設ビルの外観

 

〇同・化粧室

  郁美、鏡に映る自分を見ている。

郁美「……私は、もう昔の私じゃない」

  郁美、自分を鼓舞する。

 

〇同・イタリアレストラン内

  店の奥の八人が座れるテーブル席。

  そこに、奥から綾乃、有子、玲菜(24)が座っている。

有子「来るかな?」

綾乃「来るわよ。さっき守君から連絡あって、今、向かってるって」

有子「(笑いながら)違うよ。私が言ってるのは郁美のことよ!」

綾乃「どっちでもいいわ」

  といって鼻で笑う。

  そこに郁美がテーブルの傍まで来る。

  玲菜、郁美を見る。

  綾乃も郁美を見るも整形して顔が変わっているので郁美と気が付かない。

郁美(N)「私の嫌いな女たち……」

と冷たい眼差しで見下ろす。

綾乃「……何か御用ですか?」

郁美「すみません。服部郁美の送別会を開いてくれる方ですか?」

綾乃「そうですけど」

郁美「ごめんなさい。姉の郁美が急用で来れないので、代わりに私が来ました」

綾乃「はぁ?」

郁美「郁美の双子の妹の初美といいます。姉の郁美が、大変お世話になっていたとか」

有子「双子? 似てないわね」

郁美「二卵性双生児ですから。よく言われます」

綾乃「そうよね。どうみても郁美さんとは似ても似つかないわ」

郁美、微笑むも目が笑ってない。

有子「郁美さん。双子だったんだ。全然知らなかった」

郁美「……」

綾乃「兎に角、座って」

  玲菜、席を立って譲ろうとする。

郁美「あ、私、端でいいです」

綾乃、有子は可愛い子が来たという目で郁美を見ている。

  郁美、片側の空いている席を見て、

郁美「こちらの席は?」

綾乃「ああ、そっち」

  丁度、会社員の守(28)を含め男四人が来る。

守「待った?」

綾乃「んん、こっちも今そろったところ」

守「そう」

  守が綾乃の対面に座り、他の三人も座る。

郁美「合コンなんだ」

  守、郁美を見る。

綾乃「ほら、ただ送別会するより、合コンスタイルの方が盛り上がるでしょ。だから、そうしたの」

  郁美、目を逸らし、

郁美(N)「嘘つけ! 私を弄って笑いものにして盛り上がりたいだけでしょう」

  守、郁美を見て、

守「この人が服部さん?」

  郁美、守を見る。

守「なんか聞いていた人とずいぶん違うなぁ。こんな可愛い人とは思わなかった」

  と言って照れ笑いをする。

郁美「……(微笑んでない)」

  綾乃、不機嫌そうになげやりに、

綾乃「その人は郁美さんの妹さんよ。二卵性双生児なんだって」

守「そうなんだ」

郁美「初めまして。初美です」

守「(恐縮がちに)あ、初めまして」

    ×    ×    ×

  綾乃の思惑とは違い、可愛い人(郁美)が来たせいか、場がいまいち盛り上がらない。

  郁美は無口で静観している。

  みんな、盛り上がらず静かに飲んでいる。

守「どう、飲んでる?」

綾乃「飲んでるわよ」

  守、苦笑いを浮かべ、

守「なんか、今日はいつもと違うな……」

有子「ムードメーカーが来なかったから」

男A「ムードメーカーって」

  沈黙が過る。

  その沈黙を破るかのように端に座っている郁美が突然、吹き出す。

  玲菜が郁美を見る。

  前に座っている男たちも郁美を見る。

綾乃「何が可笑しいの?」

  郁美、笑いをこらえるながら、

郁美「結局、こういうことなわけ?」

  みんな、郁美を見ている。

郁美「ブスの郁美が来なくて残念ね」

  郁美、笑いをこらえきれず笑ってしまう。

  みんな、郁美を見ている。

  男Aが対面に座る有子に尋ねる。

男A「郁美ちゃんって?」

郁美「言ってあげれば? ブスでムカつく女って」

有子「……」

郁美「どうせ笑いものにするつもりで呼んだんでしょ」

綾乃「……」

郁美「私をディスって笑いものにして、盛り上がりたかっただけでしょ。そうでしょう? もう、魂胆が見え見えなのよ」

綾乃「私?」

  郁美、席を立ちあがって、怒りをあらわにして、

郁美「もうディスられ、笑いものにされるつもりはないわ!」

有子「もしかして、郁美さん!?」

郁美「それがどうした!」

  郁美、烈火のごとく怒りをあらわにしている。

綾乃たちは驚き絶句し、男たちも郁美に圧倒され、絶句している。

  郁美、たたみかけるように、

郁美「私がいつまでも黙って、なぶりものにされると思ったら大間違いよ!」

  郁美の目は、興奮し、充血して赤くなっている。

  みんな、郁美に圧倒されている。

  郁美、みんなに、自分に言い聞かせるように、感情を抑え込んだ口調で、

郁美「私はもう、黙ってなぶりものにされる郁美じゃないわ」

  みんな、ただただ黙っている。

 

〇郁美の住むワンルームマンション・バルコニー(夜)

  郁美、夜景を見ながら、

郁美(N)「ああ、なんて気分がいいんだろう」

  郁美、微笑む。

  夜風に郁美の髪がなびく。

郁美(N)「私は変わったのよ。みんなにいじめられていた私は、醜い顔と一緒に捨ててきたのよ。もう私は負けない。決して泣き寝入りはしない」

  夜景。

郁美(N)「でも……」

 

〇回想・エレベーター内

  黒崎の笑顔。

 

〇元に戻る・バルコニー(夜)

バルコニーの塀に肘をつき頬づえをついている。

郁美「(呟く)黒崎さん」

 

〇回想・住宅街の歩道

  黒崎と幼稚園の制服をきたマヤが手をつないで歩いている。

 

〇元に戻る・バルコニー(夜)

郁美(N)「このまま待っていても欲しいものは手に入らない。手に入れたいなら奪わなければだめ。私はそれを許されている。そう、私には免罪符がある」

 

〇同・部屋

  ベッドの上にアンティーク調のトランクボックスが置いてある。

 

 つづく。

 


第29回ヤングシナリオ大賞一次通過作品「顔」 第五回

2017-09-21 07:39:56 | ヤンシナ一次通過作「顔」

第五回

 

 

〇高層オフィスビルの外観(夜)

  帰宅の途に就くサラリーマンがちらほらいる。

 

〇同・エレベーターホール

  エレベーターのドアが開く。

  退社する郁美がエレベーターに入ろうとすると既に黒崎が乗っている。

黒崎「待ちくたびれたよ」

  郁美、微笑む。

黒崎「来るのが遅くてもう上に下に何度行ったことか」

  郁美、黒崎の袖を腕を掴んで、

郁美「キスして」

  とせがむ。

黒崎「人が見てるよ」

郁美「誰もいない」

黒崎「いるよ」

黒崎、天井につけてある監視カメラに目をやる。

郁美も見る。

黒崎「見てるかもよ」

郁美「(微笑みながら)見てないよ」

黒崎「見てるよ」

郁美「じゃ、私と黒崎さんと管理人さんの三人の秘密にしましょう」

  郁美、そう言って、背伸びして黒崎にキスをする。

  エレベーターが途中の階で止まり、サラリーマンが入ってくる。

  郁美と黒崎は素知らぬ顔で前後に背中合わせに立っている。

  サラリーマンは二人の関係に何も気づかない。

  郁美、鏡に映る自分を見る。

  郁美、表情がにやけてしまうのを我慢している。

  そして、鏡に映っているサラリーマンの立ち位置を見てから、黒崎の背にもたれかかり、頭を背中に押しつける。

  黒崎は、ただ立っていて郁美を感じている。

そして、エレベーターが一階につき、サラリーマンが降りる。

  郁美と黒崎の二人だけになる。

  黒崎、人差し指を上に向けて

黒崎「もう一回、行く」

  郁美、クスッと笑って、

郁美「行く!」

  郁美、黒崎に抱き着く。

  エレベーターの外からの二人。

  郁美が、つま先立ちして黒崎にキスをしようとするところでエレベーターのドアが閉まり見えなくなる。

郁美(N)「こうして、私たちはエレベーターで逢瀬を重ね、愛をはぐくんでいった」

 

〇郁美の住むワンルームマンション・バルコニー(夜)

  バルコニーの塀に腕をのせて、夜風に髪をなびかせて、夜景を見ながら、アンニュイな感じを漂わせ、

初美「今、とっても幸せ。まるで夢の中にいるみたい。……でも、このままじゃだめ。私は夢を見るために生まれ変わったんじゃない。夢を叶えるために生まれ変わったんだから」

  夜景。

  そこへ、スマホに電話がかかってくる。

  郁美、踵を返してバルコニーの塀によりかえってスマホを見る。

  スマホの画面に『深瀬綾乃』と表示される。

  郁美、表情が険しくなる。

郁美、電話に出る。

郁美「もしもし」

綾乃「服部さん?」

郁美「はい」

綾乃「なんか送別会してあげられなくてごめんね」

郁美「いいんですよ」

綾乃「それでね、遅ればせながら今度の金曜日、服部さんの送別会をしようと思うんだけど、どうお?」

郁美(N)「今更、送別会?」

綾乃「来れる?」

郁美「いいですよ」

綾乃「そう、なら金曜日ね」

  郁美、電話を切る。

  そして、夜景を見る。

郁美(N)「……夢を叶える前に、ケジメをつけておくのに、丁度いいわ」

  郁美、戦う覚悟を決めた表情をしている。

 

 つづく。

 


第29回ヤングシナリオ大賞一次通過作品「顔」 第四回

2017-09-20 07:43:43 | ヤンシナ一次通過作「顔」

第四回

 

 

〇居酒屋(夜)

  店内はにぎわっている。

  郁美と黒崎はカウンター席で並んで飲んでいる。

  郁美、相当飲んで顔が赤くなっている。

黒崎「顔赤いよ。ちょっと飲みすぎなんじゃない?」

  郁美、顎を突き出し、斜め上を向いて、

郁美「全然、飲みすぎてませんよ」

  黒崎、苦笑い。

郁美(N)「だめだ。どうやって私の想いを伝えればいいのかわからない。全然思い通りにならない」

  郁美、口を尖がらせて、頬を膨らませる。

  黒崎、そんな郁美を見て、苦笑いしながら、

黒崎「そろそろ帰ろうか」

  郁美、思い通りにならず、残念そうに泣き顔のような表情をする。

 

〇路地裏(夜)

  路地裏を歩く郁美と黒崎。

  郁美、足元がおぼつかない。

黒崎「大丈夫?」

郁美「大丈夫ですよ」

黒崎「悪酔いしてるな」

郁美(N)「このままじゃだめだ。黒崎さんに想いを伝えず、終わってしまう……。悔しいけど、私には男の人をその気にさせる方法を知らない。でも、それは仕方のないこと。生まれて一度も愛されたことがないのだから甘え方なんてわからない。……けど、男の人をその気にさせるのが上手な女を、私は知っている。それは私が嫌いな女……」

 

〇回想・居酒屋・座敷

  座敷で会社の飲み会が開かれている。

  そこに深瀬綾乃(26)が、イケメン男性社員(27)に体を寄せて、軽く叩いたり、腕を掴んだりして、自分の飲み物を飲ませたりして、盛り上がっている。

 

〇回想・給湯室

  綾乃と有子の顔が見える。

  綾乃の手元、お茶の支度をしている。

綾乃「客が来るのわかってるのに、なんでトイレに行くわけ?」

有子「(笑いながら)確信犯かもよ?」

綾乃「ほんとムカつくわ!」

有子「でもいいじゃない。もう辞めるんだから」

綾乃「そうね。もうあの顔を見ないですむと思うとせいせいするわ」

 

〇元に戻る。路地裏(夜)

郁美(N)「そう。私の嫌いな女が男の人に気があるようにふるまう仕草を、私は知っている」

  郁美、チラッと黒崎を見る。

郁美(N)「悔しいけどあの女の真似をしよう。それで黒崎さんが誤解してくれれば。それが私の想いなのだから」

  郁美、突然、黒崎の腕を掴む。

黒崎「何、どうした?」

郁美「ちょっと休んでいきませんか?」

黒崎「休む? 帰ろうよ」

  郁美、黒崎の腕を掴んで、揺さぶりながら、

郁美「いや、休む!」

  黒崎、困った表情をし、

黒崎「なんか、今日の服部さん。らしくないよ」

  郁美、黒崎に体をよせて、甘えるように、

郁美「そんなことない!」

黒崎、苦笑いする。

郁美、黒崎の腕を触りながら、

郁美「休んでいったら、もっと元気になれる」

黒崎「やっぱ今日の服部さん。変だよ」

郁美「変じゃない!」

黒崎「変だよ」

郁美「全然、変じゃない!」

  はたから見たらカップルがじゃれあっているように見える二人。

郁美(N)「私は嫌いな女の真似と自分の中で男の人に甘えている妄想を、そのまま黒崎にぶつけた。……しかし、黒崎の一言で私は我に返った」

  黒崎、真顔で大人が子供を諭すように、

黒崎「(真面目な声で)帰ろう」

郁美「……」

  郁美、黒崎の腕を握っていた手をゆっくり離す。

  郁美、我に返り、郁美も真顔になる。

  郁美、頭を下げて、

郁美「すみません。わがまま言って」

  郁美、ずっと俯いたまま。

  沈黙。

  黒崎、郁美を見ている。

  黒崎、俯いている郁美の姿が、小さな肩幅が、愛おしく見えてくる。

  すると突然、黒崎は郁美の手を掴み歩き出す。

  郁美、黒崎に引っ張られるように歩く。

 

〇シティホテル・部屋

  裸でベッドにいる郁美と黒崎。

  黒崎が郁美の上に四つん這いになっている。

  郁美、目をつむっている。

  黒崎、郁美を抱きしめる。

  窓から高層ビルの赤い灯り(航空障害灯)が見える。

 

〇高層ビルの航空障害灯(夜)

  赤い灯りが点滅している。

郁美(N)「その夜、黒崎さんに処女をささげた」

 

つづく。

 


第29回ヤングシナリオ大賞一次通過作品「顔」 第三回

2017-09-19 07:48:28 | ヤンシナ一次通過作「顔」

第三回

 

 

〇高層マンションが立ち並ぶ住宅街(朝)

  郁美、メモを見ながら、マンションの名前が書いてある表札を見ている。

 

〇同・黒崎が住むマンション

マンションの名前を見て郁美の足が止まる。

郁美「ここだ」

  郁美、マンションを見上げる。

  すると、玄関に人影が見える。

  郁美、咄嗟に停車している車の陰に隠れる。

 

〇マンション玄関

  マンション玄関から黒崎と手をつないでいる幼稚園の制服をきた女の子、マヤ(5)が出てくる。

  二人は握った手を大きく揺さぶりながら歩いていく。

  郁美、車の陰からゆっくり出てきて、二人の後ろ姿を見ながら、その場にしゃがみ込む。

 

〇オフィスフロア

  時刻は五時。

  フロアには帰宅する社員の姿がちらほら。

  郁美、席を立ち、

郁美「お先に失礼します」

社員A「お疲れ様」

  郁美、黒崎のデスクを見るも黒崎はいない。

 

〇同・エレベーターホール

  郁美がエレベーターに乗る。

  ドアが閉まりかけるも開く。

  すると、黒崎が書類ケースを持って入ってくる。

 

〇同・エレベーター内

  二人っきり。

黒崎「あがり?」

郁美「はい」

黒崎「今日、元気なかったね」

郁美「ちょっと体調が悪くて……」

郁美(N)「黒崎さんのせいで重症です」

黒崎「そうか。じゃ、今日はゆっくり休んだ方がいいね」

郁美「そうします」

  沈黙になる。

郁美(N)「なんか、降りていくのが遅い気がする……」

  郁美、隣にいる黒崎を感じている。

  黒崎も黙ったまま。

郁美(N)「こんなこと、今までなかったのに……」

  そして、エレベーターが一階につく。

  郁美、エレベーターを降りる。

  黒崎、エレベーターに乗ったまま郁美に声をかける。

黒崎「ゆっくり休んで」

  郁美、振り返って黒崎を見る。

  黒崎、エレベーターの中から手を振っている。

郁美「……」

  エレベーターのドアが閉まる。

 

〇郁美の住むワンルームマンションの部屋(夜)

  郁美、ベッドの上で頭を布団に突っ伏して、喋るから声がこもっている。

郁美「なんでこんなに落ち込むのよ! 私はこんな思いをするために整形したんじゃない!」

  郁美、布団に顔をうずめたまま。

郁美「でも、黒崎さんはエレベーターにのったまま私のことを心配して見送ってくれた……。あれはなんなの? 私の思い過ごし?」

  郁美、勢いよく布団から上半身を起こし、顔を上げながら、

郁美「もぉ! そもそも私が落ち込む必要なんてないのよ! 黒崎さんは結婚しているなんて一言も言ってないんだから、私から身を引く必要なんてないのよ! 私は諦めるために整形したんじゃない! 好きな人に愛されるために整形したのよ!」

  郁美、枕を叩く。

郁美「それに、私には免罪符がある」

  郁美、ベッドから降りて、ベッドの下に置いてあるアンティーク調のトランクボックスをベッドの上に置く。

  郁美、それを見ながら自問自答するように、穏やかな口調で、

郁美「散々、悔し涙を流してきたんだ。そんな私を誰が罰することが出来る? 誰も私を罰することは出来ない」

 郁美、ベッドの上のアンティーク調のトランクボックスを前に目をつぶる。

  それは郁美がトランクボックスからエネルギーを頂いているかのように見える。

  郁美、深呼吸をする。

 

〇エレベーター内

出社してきた郁美と中島と三人のサラリーマンがいるが、途中の階で三人のサラリーマンは降りていく。

郁美がエレベーターのボタンを操作している。

その後ろ斜め端に中島がいる。

エレベーターには郁美と中島の二人。

  エレベーターのドアが閉まる。

そして、エレベーターが上がっていく。暫くしてから突然、中島が喋る。

中島「確かめにいった?」

  郁美、中島に背を向けたまま、

郁美「はい」

中島「結婚してたろ」

郁美「だから、どうしたの?」

中島、面食らった顔をする。

郁美「それがあなたになんの関係あるの?」

中島「(うわずった声で)君にはあるだろ!?」

郁美「ないわ!」

  郁美、中島を差すような目で見る。

中島「(うわずった声で)でも!?」

  郁美、中島に牙をむく。

郁美「そんなこと私に言って、何か意味あるの? それとも私に何か求めてるの?」

中島「……」

郁美「もしかして、焼もち焼いてんの?」

中島「そんなんじゃないよ!?」

郁美「じゃぁ、私と黒崎さんのこと、勘繰るの辞めてくれる?」

中島「……」

郁美「黒崎さんのことで、あなたに水を差される覚えはないわ!」

  郁美、初めて感情むき出したせいか、震えながら吠えた。

  エレベーターのドアが開き、郁美は中島を残して出ていく。

  エレベーターのドアが閉まる。

  中島、呆然と立ち尽くし、壁にもたれ、そして崩れる落ちる。

 

〇同・高層オフィスビルの外観(夕暮れ)

  帰宅の途に就くサラリーマン、OLたち。

 

〇同・エレベーター内

  退社した郁美と黒崎が乗っている。

  郁美、エレベーターのボタンのところにいる。

  その斜め後ろに黒崎がいる。

黒崎「どう、元気になった?」

郁美「だいぶ……」

  沈黙が過る。

  郁美、エレベーターのボタンを見つめながら、

郁美(N)「待っていてもこれ以上、進展はない。妻帯者ならなおさらだわ。こんなところで立ち止まっていてはだめよ、郁美!」

  郁美、自分を奮い立たせる。

郁美、黒崎を見て、

郁美「黒崎さん」

黒崎、郁美を見る。

郁美「これから、飲みに行きませんか?」

黒崎「大丈夫なの?」

郁美「黒崎さんと飲んだら、きっと元気になれる。それに、今日はなんか、一人でいたくないんです。いけませんか?」

 

 つづく。

 

「君の名は」

かなりハマりました。

新海監督は四十四才なんですね。

次回作は三年後ぐらいなのかな、

 


「君の名は」二回目。

2017-09-17 21:08:38 | ドラマ感想

 

ミツハとの入れ替わりがなくなるのは、ミツハのところに彗星のかけらが落下したから(ミツハは彗星事故にあって死亡する)

そのときタキは奥寺先輩とデートする。

ミツハはその夜、彗星が見えると日記に書くも見えなず、変に思うタキ(ミツハとタキには入れ替わるも三年のずれがあるから)

  ↓

タキ、ミツハに会いに行く。

そして、ミツハは三年前に亡くなっていることを知る。

糸守町は彗星によって消滅。

それをタキが知る。

では、ミツハはどうやって自分の町、糸守が消滅したことを知る?

それが気になったから二回目を見ている。

タキ、そしてあの場所(宮水神社のご神体がある場所)へ。

そして、口かみ酒を飲むと、時間が戻るのなら、ミツハの誕生からの人生を見る。(結び)

ここでタキの叫びと共にミツハにターンする。

タキがミツハに憑依(入れ替わる)、しかも、彗星が落ちる朝に戻る。←時間が彗星の日の朝に戻る。

そうか、タキが口かみ酒を飲む、ミツハの半身を飲む。

ミツハのミツハが彗星が落ちてくることを知るのではなく、タキのミツハが糸守町を救おうと奔走する。

タキのミツハ、とミツハのタキ、入れ替わっている。

ミツハの半身を飲んで、タキはミツハになり、ミツハはご神体に来たタキと入れ替わって、そこで街に隕石が落ちたあとを見る。

ここで、ミツハのタキが、=ミツハが隕石後を見る。

ここでミツハが東京にタキに会いに来た。

ミツハもタキが奥寺とデートの日。

ここでキー「会えば必ずわかる」とミツハは想う。

しかし、会ってもタキはまだこの時はミツハと入れ替わってない。入れ替わるのは三年後のタキだから。時空のねじれ。

ここでタキのミツハ、「三年前のあのとき、俺がお前を知る前」と言っているな。

電車でミツハはタキと会うもタキは知らない。

しかし、ここでミツハの組み紐を渡される。

隕石跡が見える丘でタキとミツハが会おうとするも生きている時間(時空)が違うから会えない。(ここではお互い入れ替わってる)

そこで片割れ時(雲)、時空の歪みがこの時だけ符合し、ミツハとタキが会う。

そして、互いに自分の体に戻る。

タキは、ミツハに彗星が落ちてくる、やるべきことがあると、告げる。

そして、片割れ時が終わり、時空が元に戻る。

「俺がどこにいても、必ず会いに行く」

そして、タキはミツハの名を失う。ミツハもまたタキの名を失う(消えてしまう)。

ミツハのミツハが糸守町の町民を救うべく奔走する。

そして、彗星のかけらが落ちる。

それから五年後、

ミツハ「会えば必ずわかる」

タキ「俺がどこにいても、必ず会いに行く」(それを回収)

タキ、五年経った今も何かを探している。

そして、タキはミツハを見つけ、ミツハもタキを見つける。

再会する二人。

 

 

目まぐるしく、しかも時空もよじれて会う。

会えなくなる(三年後彗星が落ちた夜、入れ替わりがなくなる)

タキのミツハが町民を救うべく奔走し、ミツハのタキがご神体のある場所で彗星に消えた糸守町の光景を見る、

そして、ミツハのミツハが糸守町を救う。

やはり、二回は見ないと、

奥寺先輩がタキに、

「君もいつか幸せになりなさい」

これはおそらく、新海監督は、このセリフがマッチするか否か、引っかかってるんじゃないかな。

ベターだけどベストではない、と、

初めから入れ替わった二人が出会うドラマだった。

そこに彗星事故、そこから時間軸をずらして出会うようにしたのか、

 組み紐に神社の娘、と、いにしえを感じさせる。

ファンタジーミステリーって感じなのかな、

彗星がふったあの夜、ミツハと入れ替わらなくなった理由。

なぜ?

それは会いに行くと彗星落下事故があった。

入れ替わっていた相手とは三年間という時間の隔たりがあった。

 

新海監督が次作るのがどうするのか?

ファンタジーかな、宇宙が好きなようだから、宇宙空間とリンクして作るのかな、

 

おもろかった。

これを書くには組み紐という素材との出会いは必須だな。

大河ドラマ「おんな城主直虎」も相変わらずツボ(技術)で見せるし、

昨日、今日とジムに、ボディコンバットをしにいくのをやめた。

ちょっとオーバーワーク的だったのと、本も読みたかったので、

本も詳細はわからんがおおよその内容だけはざっと読みで把握した。

勉強本は、大体、仕組みは、

こうしたほうがいい、か問題提起して回答を出し、たとえばで参考例を出して、結論を書く。

そういう構成になっているのがほとんどだから、一字一句読み込む必要はないからざっと見が出来る。

 

明日は、ボディコンバットをして、もう少し勉強かな。

 

いやぁ、でもこのブルーレイ購入は正解だった

 

 

 

 

 

 


去年、メガヒットの「君の名は」を見ての感想

2017-09-17 17:41:55 | ドラマ感想

新海誠監督の「君の名は」を見た。

三百億円の大ヒット作。

ドラマの経過

三十分までは、ミツハとタキの入れ替わりを自覚し、互いに約束事を決める。

タキと入れ替わったミツハが、タキの憧れの奥寺先輩との仲を取り持ち、デートまで持って行く。

そこからタキとミツハの入れ替わりがなくなる。

ここからドラマをどうもっていくのか?興味津々だった。

タキがミツハに会いに行く。

ミツハに会いに行くことがドラマの方向性になる。

手掛かりは、ミツハに入れ替わっていたタキが見ていた風景とここでデートで見た写真。

タキ、奥寺先輩と友人と飛騨に行く。

しかし、手掛かりはないが、ふと入った定食屋で手掛かりをつかむ。

そこで、ミツハがいたところは三年前に隕石が落ちて死んだことをしる。

それでも、タキには思い当たる処、そこは前半三十分で描いたこの世とあの世、ご神体の場所へ。

そして、ミツハはミツハでタキに会いに行くも、それは三年前のこと。

ここが時間がよじれているも上手く見せている。

ファンタジーでもある。

同じ時間で入れ替わっているなら、会えばわかるが、入れ替わっているのが、今のタキと三年前の隕石墜落事故前のミツハ、

入れ替わっているも三年前の時間のよじれがある。

入れ替わっているというより、憑依しているといったほうがいい。

しかし、ミツハがタキに憑依するだけでは、タキの魂は?

そこで三年前の生きているミツハに憑依する、いや入れ替わりにすることで、三年前の時空を超えた入れ替わりというアイデアに富んだものに出来、面白くなる。

そして、タキとミツハは会い、ミツハは自分が見た街が消えた光景、

そこで避難を画策するも隕石が落ちる。

 

それから五年後、(計八年)

タキは就職活動、その中で、ミツハの友人の声を聴く。

そして、ミツハと思う人を見かける。

新海誠監督の「秒速~」を見たが、時間経過をかなり思い切ってやることで、あのときの想いはもう・・・

的な哀愁、郷愁を残して作品が終わる。

ミツハとタキ、互いを見つけ何かを感じるも、感じて終わりにするのかなぁ~と思いきや、

ラストは、視聴者が求める形に残して終わった。

新海監督は、時間を進めて、ドラマで描いたことは、ほんの昔のほろ苦い青春、あんなこともあったなぁ~と思わせる作風って感じをもっていた。

けど、この作品は二人を結び付けたね

組み紐のつなぐの意味、そこから時空を超えてミツハとタキが入れ違いをいう形で出会う。

しかし、それには三年間のずれがある。

なぜミツハはタキと出会ったのか?

それは、ミツハがタキと出会い会いに行ったとき、タキはまだミツハと会ってなかった。

しかし、そこで組み紐を渡す。

これはメビウスリングってやつかな。

そして、五年の時を経て、互いの名前を知らずとも知っている。

そして、出会う。

いや、面白かった

ノスタルジックと哀愁と、新海監督のカラーがよく出ている作品で、まぁ、売れるよね

 

<まとめ>

ミツハとタキ、入れ替わる。

ここからどうドラマを作っていくのかなぁ~

タキ、ミツハに会いに行き、そこで三年前の隕石事件を知る。

タキ、ミツハと会う。

ミツハ、町人の避難に奔走する。←歴史が変わる。

隕石が落ちる。

それから五年。

二人はお互いの名前も知らず(忘れるも)、再会する。

 

いやぁ、いいもの見た

組み紐といい、先生の授業内容も言葉というのも雰囲気を作っているし、口かみ酒も(古代人はああやって女性が口に入れて戻して発酵させる)、ディティールのチョイスがいいよね。

やっぱモノローグは、雰囲気を作るよね。

 

新海監督の次回作も楽しみにしたい。

もう一回見よう


第29回ヤングシナリオ大賞一次通過作品「顔」 第二回

2017-09-17 13:03:16 | ヤンシナ一次通過作「顔」

第二回

 

 

〇オフイスフロア

  フロア通路に『ノー残業DAY』のボードが三脚に立てかけてある。

  中島舜一(28)は、黒崎のデスクの前で神妙な面持ちで立っている。

  黒崎、険しい顔で、

黒崎「こうした方がいいだろ? 先方もこの方が分かりやすいだろ。違うか?」

  といって、中島に書類を渡す。

中島「はい」

黒崎「言われたことをそのままやるのもいいが、もう少し仕事に付加価値つけろ!」

中島「はい」

  黒崎、恐縮している中島を見て、今度は優しく諭すように、

黒崎「この仕事のチームリーダーはお前なんだからな。そこらへん考えろよ」

中島「はい、わかりました」

  中島は自分のデスクに戻る。

  郁美、そんな二人のやり取りを見ていた。

 

〇同・高層オフィスビルの外観(夕暮れ)

 

〇同・エレベーター内

  エレベーターに、退社した郁美と黒崎が両端に立っていて、真ん中にはサラリーマン二人が談笑している。

  そして、サラリーマン二人は途中の階で降りる。

  郁美と黒崎、二人っきりになる。

郁美「今日は随分、厳しく怒ってましたね」

  黒崎、郁美の方を向いて、

黒崎「怒ってた?」

  郁美、黒崎の方を向いて、

郁美「怒ってました。中島さんに」

黒崎「そうだったかな」

郁美「黒崎さんって厳しい人なんですね」

黒崎「(笑いながら)厳しい人って。そんなことないよ。俺は甘い男だってよく言われてるよ」

郁美「(冷やかすように)ほんとですか?」

黒崎「ほんとだよ。それにこう見えて、けっこう甘党だし。どう、これから甘いモノでも食べに行く?」

郁美「いや、そういう意味じゃなくて!」

黒崎「ガーデンパレスで、今、イチゴフェア、やってんだよね。俺、一度行きたいと思ってたんだ。どぉ、行く?」

郁美「(考えあぐね、唸る)ん~ん、いやぁ~」

黒崎「行かない?」

  郁美、困ったような顔をしながら、

郁美「じゃ、行きます」

黒崎「良かった。服部さんが一緒に行ってくれて」

郁美「……」

黒崎「あのチョコレートタワーっていうの、やってみたかったんだよね」

郁美、クスっと笑う。

  エレベーターが一階フロアにつく。

 

〇同・玄関ロビー

黒崎「こんなおじさんが、一人でイチゴフェアに行ったら可笑しいだろ」

郁美、クスッと笑う。

黒崎「それに一人で行く勇気がない。小心者なんだよ」

  郁美、笑顔で黒崎を見ている。

  郁美と黒崎、仲睦まじそうに歩いている。

  それを遠目から中島が見ている。

中島「……」

 

〇郁美の住むワンルームマンション・バルコニー(夜)

  夜景が見える。

  郁美、手鏡で自分の顔を見ながら、

郁美「黒崎さん、私のことどう思ってるのかな? こんなこと初めてだし、なんか勘違いしちゃう……。勘違いしてもいいのかな……。もし勘違いしてるのなら、そう言われるまで勘違いしようかな……」

  夜景を見る郁美の横顔。

 

〇エレベーター内

出社してきた郁美と中島と三人のサラリーマンがいるが、途中の階で三人のサラリーマンは降りていく。

郁美がエレベーターのボタンを操作している。

その後ろ斜め端に中島がいる。

エレベーターには郁美と中島の二人。

  エレベーターのドアが閉まる。

そして、エレベーターが上がっていく。暫くしてから突然、中島が喋る。

中島「黒崎さん。結婚してるよ」

郁美、振り返って中島を見る。

中島と目が合う。

エレベーターが止まり、ドアが開く。

中島「嘘じゃないよ」

  中島、メモを中指と人差し指にはさんでいるのを見せて、

中島「これ黒崎さんが住むマンションの住所、行って確かめてみな」

  中島は、住所が書いたメモを郁美のジャケットのポケットに差し込んでエレベーターを降りる。

エレベーターのドアが閉まる。

郁美、エレベーターの壁に体ごと寄りかかりながら崩れ落ちる。

 

〇同・オフィスフロア

  郁美、パソコンのキーを打つ手を止めて黒崎を見る。

  黒崎は、電話をしながらパソコンを操作している。

  郁美、中島をチラッと見る。

  中島も書類を見ながらパソコンに向かっている。

  郁美、仕事が手につかない。

 

〇郁美の住むワンルームマンション・バルコニー(夜)

  郁美、手鏡で自分の顔を見ながら、

郁美「なんであの人にあんなこと言われなくちゃいけないのよ! 忠告のつもり? それとも私への嫌がらせ?」

  手鏡に映る郁美の顔。

  手鏡を顔から逸らし、

郁美「ダメだ! 勘違いどころか、もう意識している。私は黒崎さんのことが……」

  郁美は目をつむり、バルコニーの塀に肘をついて、両手を額に当てて、祈るような仕草で、

郁美「確かめよう。悩むのはそれからでいい」

 

 つづく。

 

 


第29回ヤングシナリオ大賞一次通過作品「顔」

2017-09-16 09:22:09 | ヤンシナ一次通過作「顔」

この作品は、二月に時間があったから書いたブログでバレンタインチョコレート作品。

まだシナリオは技術力という想いには至っていなかった。

今までの、「小さな手」「異世界奇譚」「寂しがりやのドール」「楽園」「どんな世界でも私は負けない」と同じラインかな、←しかし、こっちは全て一次も通らず・・・

 

第一回

 

〇手術室

  男性医師(38)と看護師二人が手術台に乗っている患者(郁美)に美容整形の手術を施している。

  天井の照明と患者の足元が見える。

 

〇(夢の中)給湯室

  患者(郁美)が全身麻酔の中でぼやけた夢を見ている。

  夢の中に現れる人は胸から下の私服しか見えない。

  顔は見えないが声だけは聞こえる。

理咲代「ごめんね。送別会してあげられなくて」

郁美「いいです。みんな忙しいから……」

    ×    ×    ×

  綾乃の手元、お茶の支度をしている。

綾乃「客が来るのわかってるのに、なんでトイレに行くわけ?」

有子「(笑いながら)確信犯かもよ?」

綾乃「ほんとムカつくわ!」

有子「でもいいじゃない。もう辞めるんだから」

綾乃「そうね。もうあの顔を見ないですむと思うとせいせいするわ」

  給湯室の外で足を止める郁美の足元。

    ×    ×    ×

理咲代「もしよかったら、このあと一緒に飲みに行かない?」

郁美「(恐縮そうに)そんな、気使わないでください」

理咲代「……ほんとごめんね。守ってあげられなくて」

郁美「よしてください。十分、守ってもらいました。ほんと、嬉しかったです」

理咲代「……服部さん。あの子たちのこと、恨まないでね」

  理咲代の手が郁美の腕を掴む。

 

〇同・病室

  ベッドに顔に包帯を巻いている郁美。

  包帯の隙間から郁美の目だけが見える。

  郁美、麻酔が切れて目覚める。

  ベッドの傍にいる男性医師。

  笑顔で優しい声で話しかける。

男性医師「手術は成功しましたよ。顔の腫れが引いて包帯がとれれば、あなたは望み通り生まれ変わりますよ」

  郁美、安堵し目をつむる。

 

〇都会の喧騒

 

〇高層オフィスビルの外観

 

〇同・一階エレベーターホール

  服部郁美(25)が出勤してきてエレベーターに乗る。

 

〇同・エレベーター

  エレベーターの奥は、全身が映る鏡になっている。

  郁美、鏡に映る自分を見る。

  すると、黒崎久(37)が入ってくる。

  郁美、振り返って黒崎を見て、

郁美「おはようございます」

黒崎「おはよう」

  郁美、エレベーターの端に立つ。

  黒崎は郁美と逆の端に立つ。

  中年男性が入ってきてエレベーターを閉じる。

 

〇同・オフィスビルの外観(夜)

  玄関ロビーに人はいない。

 

〇同・オフィスフロア

  郁美、一人だけパソコンに向かっている。

  突然、珈琲の入った紙コップをもって黒崎が声をかける。

黒崎「まだやってるの?」

  郁美、びっくりして息が止まる。

黒崎「どうかした?」

郁美「(息を大きく吐きながら)ビックリしました。いきなり声かけないでください」

  郁美、微笑む。

黒崎「入ったばかりの服部さんを残してみんな帰ったんだ。ずいぶん薄情だな」

郁美「違います。一通り終わったんですが、パソコンがフリーズして保存できなかったんです。それで忘れないうちにやり直そうと思って」

黒崎「もう終わるの?」

郁美「あと少しで終わります」

黒崎「(独り言をいうように)じゃ、俺も、今日打ち合わせた概要だけでもまとめておくか」

  黒崎、自分のデスクに行く。

  黒崎のデスクは部下を見渡せる場所にある。

  郁美、黒崎の後ろ姿を見る。

    ×    ×    ×

郁美、パソコンを終え、深呼吸する。

そして、黒崎を見る。

黒崎、ノートパソコンに向かっている。

郁美「(一呼吸おいて)終わりました」

  黒崎、顔をあげて、

黒崎「終わった? じゃ、俺も終わりにするか」

 

〇同・エレベーター内

  郁美がエレベーターボタンの前にいて、真ん中に黒崎がいる。

  エレベーターは降りていく。

  沈黙。

郁美「……」

黒崎「この後、用事ある?」

郁美「いえ」

黒崎「じゃ、服部さんの歓迎会、やるか」

郁美「こないだやりましたけど」

黒崎「俺、急な出張で出れなかったから」

郁美「そうですか……」

黒崎「こんな可愛い子の歓迎会で俺だけ仲間はずれって、可哀想じゃない?」

郁美「(恐縮気味に)いやぁ」

黒崎「あれ、仲間はずれでもいいの?」

郁美「そういうわけじゃ」

黒崎「じゃ、行こうよ」

郁美「じゃぁ」

  エレベーターが開く。

  郁美と黒崎、エレベーターを出る。

  黒崎、自然と郁美の肩に手を回して  

黒崎「(情けない声で)実は腹減ってんだよ」

郁美「……」

  郁美、黒崎を見る。

黒崎「今日一日忙しくて、朝から何も食ってないんだ。もう死にそう」

  郁美、微笑む。

黒崎「だから美味いもの食おう。遠慮しないでいいから」

郁美「……」

黒崎「ここだけの話、俺の財布は可愛い子を前にすると勝手に紐が緩むから」

  郁美、クスッと笑う。

黒崎「内緒だよ」

  郁美、黒崎に肩を抱かれ一階エレベーホールを出る。

 

〇郁美の住むワンルームマンションの外観(夜)

 

〇同・部屋

  郁美、帰宅し、部屋の明かりをつけ、テーブルに鞄を置く。

  郁美、幸せそうな顔をしている。

  郁美、夜風にあたろうとバルコニーに出る。

 

〇同・バルコニー

郁美「楽しかったなぁ。男の人におごってもらうの、生まれて初めて。それに、あんなに可愛いって言われたのも初めてだったなぁ……」

  郁美、余韻に浸り見慣れた夜景を見る。

郁美「今まで見ていた景色が、なんだか違って見える……。私は生まれ変わったんだ」

  郁美、実感を込めて言う。

  郁美、手に持っている手鏡で自分の顔を見て、

郁美「私はこの顔で、望みを手に入れられるのかな?」

  手鏡を持つ手を逸らす。

  郁美の髪が夜風に揺れる。

 

つづく。

 

郁美のイメージ女優は、グラビアアイドルの小倉優香さんか、ありがちな吉岡里帆さん(だけど、ちょっと表情に意志の強さがうかがえるから、どうかなぁ)

黒崎のイメージは、沢村一樹さんかな、

あとで付けたようなものだけど、

 

 

 


創作テレビドラマ落選作「愛の在り処」 第七回(ラスト)

2017-09-15 07:45:32 | 創作テレビドラマ「愛の在り処」

第七回(ラスト)

 

〇商店街の風景

 

〇同・サンドイッチ倉持・店内

  静江と勇の二人だけ。

勇「自分の将来を考えて久美と結婚する、そんな打算的考えは許さん。そんな考えの男に久美は渡せない」

静江「まだそんなこと言ってるの!?」

勇「お前が変なことをいうからだ」

静江「たとえば、の話でしょう」

勇「たとえば、でもだ! 俺は久美のことが好きで結婚したい。そういう男に久美を嫁に出したいんだ!」

静江「もし、鹿間君がそう言ってきたらどうするの?」

  勇、歯切れ悪く、

勇「それなら、そうだな、認めてやらなくもないが……」

  静江、笑う。

勇「何が可笑しい!」

静江「何言ってんの。私たち、お互い、将来を考えて、お見合い結婚したくせに」

勇「それとこれとは別だ!」

静江「何が別なの?」

  そこへ、朔と久美が入って来る。

朔「お昼、頂きました」

静江「じゃ、私たちも食べに行きましょうか」

  静江と勇が出ていく。

  朔と久美の二人だけ。

  朔と久美、静江と勇が作っていたハムカツに衣をつけている。

  しばらくすると、母A(37)と男の子B(5)の親子連れがカウンター越しに注文してくる。

  母Aは、久美と瓜二つで髪型、化粧が違うだけ。

母A「すみません」

久美「はい」

  久美、店頭に行き接客する。

  朔、ハムにパン粉をつけている。

男の子B「ママ、ハムカツ食べたい!」

母A「ハムカツ?」

  久美、ショーケースを見て、

久美「すみません。いまハムカツサンドは売り切れです。ごめんね」

  久美、男の子Bに謝る。

  男の子B、少しぐずり、母Aの服を掴む。

  朔、それを見ていて、

朔「ハムカツ、ちょっと待ってもらったら出来るよ」

久美、朔を見る。

朔、トレーに載せてあるパン粉のついたハムカツをもって揚げ場に行く。

久美、母Aを見て、

久美「少し待っていただけます? そうすれば出来ますけど」

母A「じゃ、待ちます」

  朔、揚場でハムカツを揚げはじめる。

  久美、テーブルの上でハムカツをサンドするパンの支度をしている。

  朔、揚がったハムカツを久美に渡す。

  久美、手際よく、揚げたてのハムカツをサンドする。

  そして、ソースをつけて、パンで挟み、パンの耳をとり、包装する。

  久美、店頭に持って行き、

久美「熱いので気を付けてください」

母A「すみません」

  久美、笑顔で接客している。

  朔、久美ごしに久美そっくりの母Aを見る。

 

〇朔の想像・サンドイッチ倉持・店内

  久美(37)がカウンターで接客している。

  すると、男の子B(5)が久美の服を掴み、

男の子B「ママ、お腹すいた!」

  久美、ショーケースから玉子サンドとって、しゃがんで、

久美「ご飯前だから、これで我慢して」

男の子B「うん」

  男の子B、久美から玉子サンドをもらって出ていく。

 

〇元に戻る・サンドイッチ倉持・店内

   朔、久美を見て、

朔(N)「そんな人生もあるのかもしれない」

  久美、接客を終えて、お惣菜を作るテーブルにくる。

朔「じゃ、ハムカツ、全部揚げます」

久美「あ、はい」

  朔、ハムカツを揚げる。

  久美、ゆでてあるジャガイモを潰し始める。

  朔、ハムカツを揚げながら、

  朔、背中越しに久美を感じている。

  久美、作業しながら、ぽつりと呟く。

久美「鹿間さんのドラマ、面白いですよ」

朔「……」

  朔、背を向けたまま。

  ハムカツが揚がる音。

久美「私はもっといろいろ読んでみたいけど」

朔「……」

  朔、背を向けたまま。

  ハムカツを油きりに乗せる。

 

〇朔の想像・寝室

  久美が、床に入った男の子Bに朔の書いたドラマ原稿を読んでいる。

久美「はい、今日はここまで」

男の子B「次どうなるの?」

久美「次? 次どうなるかはパパしか知らないわ」

男の子B「パパ、書いてるの?」

久美「一生懸命、考えてるわよ」

  久美、男の子に掛けている毛布を直して、

久美「明日のお楽しみ」

  久美、部屋の灯りを落とし、男の子Bを寝かしつける。

 

 

〇元に戻る・サンドイッチ倉持・店内

  朔、ハムカツを揚げている油の泡を見ている。

朔(N)「夢の中の家族か。……それでもぬくもりを感じることが出来る……」

  油の泡。

  朔、ハムカツを全部、揚げ終わる。

  そして、久美のいるお惣菜テーブルに来て、

朔「ハムカツ、揚げ終わったよ」

久美「あ、はい」

朔「何コロッケ作るの?」

久美「コーンコロッケ」

   朔と久美、穏やかな気持ちで一緒にコロッケを作っている。

朔「親にとって、子供はいくつになっても子供なんだね」

久美「どうしたの?」

朔「社長は久美ちゃんの幸せだけを願ってるってことだよ。だから、あんなことをしたんだ」

久美「そんなんじゃないわよ。普通、あんなバカなことしないわ」

朔「バカなことをしてしまう。それも親の愛なんだよ」

久美「……」

  久美、冷めた目で朔を見る。

朔「何?」

久美「なんかあったの?」

朔「いや」

久美「……」

  朔、口元に笑みを浮かべ、

朔「久美ちゃんも人の親になればわかると思う」

久美「鹿間さんはわかるの?」

朔「(歯切れの悪い言い方で)わかってるとは、いえないかな」

久美「(笑いながら)わからないんじゃん!」

朔「人の親になってないから」

  久美、笑う。

  朔、父に思いを馳せる。

 

〇回想・レンコン畑

  朔を見て笑う康夫の姿。

 

〇元にどもる・サンドイッチ倉持・店内

朔「でも、いつか、わかるようになりたいかな」

  久美、朔を見て、朔の気持ちを察したのか口元に笑みを浮かべる。

  朔と久美、コーンコロッケのタネを丸めている。

 

〇同・サンドイッチ倉持・外

  朔と久美が見える。

  その姿を静江と勇、微笑ましい表情で見ている。

  朔と久美、夫婦に見える。

 

             〈終わり〉

 

こんな人生が手に入るなら、それはそれで幸せなのかなぁ~って、ほっこりしたいのかな。

 

次は、今年の第29回フジテレビヤングシナリオ大賞、一次通過するも、二次落選の作品を公開します。