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第30回ヤンシナ二次通過作「万華鏡~小野寺家の恋愛模様~」 第八回(最終回)

2019-03-02 09:20:15 | 第30回ヤンシナ二次通過作「万華鏡~小野寺家の恋愛模様~」

「最終回」

 

〇弓美のマンションの外観(夜)

  弓美が帰宅する。

 

〇同・弓美の部屋

  弓美、玄関を開けて入ると、部屋は明かりがついている。

  弓美、リビングに行く。

  すると、ソファになぎさがいる。

  なぎさ、弓美を見て微笑む。

  弓美、なぎさの隣に座る。

弓美「これで良かったの?」

なぎさ「ばっちり! さすが先生!」

  なぎさ、弓美に抱きつく。

なぎさ「これでもう隠す必要ないんだよ! 家でもどうどうと付き合えるんだよ!」

弓美「ほんと、パパとママを騙して、悪い子ね」

  弓美、なぎさの顔を愛撫する。

  なぎさ、顔上げて弓美を見上げ、

なぎさ「騙してないよ。みんなが幸せになるように導いただけだよ。だって、娘の私が反対しないとカッコつかないでしょ」

弓美「なぎさったら」

なぎさ「でもパパもママも、全て先生の指示に従って動いたと思ってる」

弓美「それでいいの?」

なぎさ「勿論」

  なぎさ、弓美に抱きついたまま甘える。

なぎさ(N)「私は、先生と出会ったとき、先生に一目ぼれした。そして、先生と付き合いはじめた。けど、そんなことパパとママには言えない。忍び愛だった」

  なぎさ、過去を思う。

 

〇過去・恵比寿の街並み

なぎさ、シェイクをストローで飲みながら歩いている。

なぎさ(N)「そんなとき、パパといづみを見た」

正志といづみ、腕を組んで街をあるいている。

なぎさ、ストローから口を離し、正志といづみを見て立ち尽くす。

なぎさ(N)「ほんと偶然だった」

  なぎさ、今度は反対車線に紗世の運転する白いベンツを見る。

なぎさ(N)「続けざまにママと拓馬」

車中にいる拓馬と紗世。

二人は談笑している。

  なぎさの手からシェイクが落ちる。

  立ち尽くすなぎさ。

  シェイクの容器が転がって止まる。

なぎさ(N)「パパとママの事実を知った時、正直ショックだった。でも、同時にこれはまたとないチャンス。私と先生の関係を公然のものにする絶好の好機」

 

〇戻る・弓美の部屋

  なぎさ、弓美に甘えながら、

なぎさ(N)「私は先生を使ってパパとママを私が見てしまうように仕向けた。そして、私はカマトトぶって、うぶで真面目な娘を演じた」

 

〇回想・ダイニングリビング

  正志、紗世、拓馬、いづみがテーブルに座っている。

なぎさ(N)「案の定、仲を引き裂こうとすればするほど、固く結びついていく」

  拓馬と紗世、テーブルの上で恋人つなぎのように指と指を絡ませて握っている。

  正志といづみ、お互いの手を両手で握り合っている。

なぎさ「じゃ、絶対口出ししないでよね!」

  なぎさ、ダイニングリビングから出ていこうとするも、弓美に肩を掴まれる。

なぎさの後ろ姿。

弓美、なぎさを見る。

弓美、なぎさの微笑みを見る。

なぎさ(N)「みんな、私の手のひらの中で転がされていたのだ」

 

〇戻る・弓美の部屋

  なぎさ、弓美に甘えながら、

弓美「怖い子。ほんとにやってしまうなんて」

  なぎあ、無邪気に微笑む。

なぎさ「だって、人生は一生に一度。好きになった人が女性だからって、あきらめることが出来る? そんなの出来ないわ」

  なぎさ、弓美を見上げる。

なぎさ「これで先生は私のもの」

  なぎさ、弓美に一層抱きつく。

なぎさ「先生のために頑張ったんだよ。ご褒美頂戴」

弓美「しょうがない子」

  弓美、なぎさの顔を両手で挟む。

  なぎさ、目をつぶる。

  弓美、なぎさにキスをしようと顔を近づける。

 

〇万華鏡が回転する

 

〇万華鏡の中の絵柄・キッチン

  紗世が玉ねぎの川をむき、拓馬がじゃがいもの皮をむいている。

 

〇万華鏡が回転する

 

〇万華鏡の中の絵柄・ダイニングリビング

  正志といづみ、ダイニングリビングでパターゴルフをして楽しんでいる。

 

〇万華鏡が回転する

 

〇万華鏡の中の絵柄・なぎさの部屋

  開いた窓からそよ風が入り、白いカーテンがなびく。

  なぎさ、弓美に勉強を教えてもらっている。

ベッドの上にフォトアルバムが置いてある。

軍服を着て男装のカッコをした弓美と少女のなぎさが抱き合っているコスプレ写真がいっぱいある。

  なぎさ、弓美にもたれ、目をつぶり幸せそうな笑みを浮かべる。

弓美、なぎさをそっと抱きしめる。

なぎさ「もうパパもママも気にせず、こうしていられるなんて、ほんと夢みたい」

なぎさ、流し目で誘うように正面(視聴者)を見て、

なぎさ「これが私たち家族が織り成す愛の模様なんです」

  なぎさ、妖しく微笑む。

 

〇万華鏡が回転する

  回転し幾何学模様が出る。

 

              〈終わり〉

 

これは2017年8月の夏休みに、どこも行く予定も金もなく、実家で時間つぶしに書いた作品。

書いたときは、ただのエロドラマだなぁ

と思って、そのままブログで公開するか、と思ったが、テレ朝はテレ朝受賞作を見ると、どうも固い感じがしたので、第三十回ヤンシナに応募した。

三作だしたうちのほんと三番手だった。

一番、クリスマスプレゼント作2016年12月作品は、まだ未公開だが、おそらく七月には落選公開すると思う。

二番手が「一人暮らしにご注意ください」

三番手が、これだった。

というのも、俺は映像を書いているから、映像で見たとき「万華鏡」はメリハリが弱い、たんぱくなんでよな。

映像で見ていて一番、臨場感、抑揚を感じたのが一番「クリスマスプレゼント作品」だった。

シナリオでも、どうしても活字を読むから、映像で生えるのは、その人がどれだけシナリオを映像で見ているか、にかかっている。

たとえば、スティーブンスピルバーグの「激突」なんて、主人公一人だから、もう映像でしか楽しめない。

おそらく「カメラを止めるな」もシナリオで読んでも、頭の中で見ることが出来ない人が読んでもこんなに売れるとは思わないだろう。

「万華鏡」に関しては、どうなのか・・・

ただ言えることは、また自信がもてない作品が一次を、そして二次を通った・・・

おそらく、映像でみたら面白い作品部門とかいうものがないと、シナリオってほんと読みにくいけど、どうしても読んでしまうから、なかなか映像としてとらえにくいのかしれない。

だから、受賞作が、映像になったとき、人によっては「?」が付く。

なかなか、脚本は難しい。

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まぁ、読むのは難儀だから、

次は、こないだの初恋、最後の恋がテーマのテレ朝落選作のテレビドラマ部門に応募した「あの頃の僕を探してくれ」を公開します。

これは2010年?ぐらいに小説で書いていたが、どうにも面白く思えず、断念して、たまたま、初恋っぽいことで書いていたのを思い出して、シナリオにして応募してみた作品です。

俺的には、頭の中で見ている映像は、普通だったけど、読書家さんは全否定、ぶった切ったな

その後に公開するオリジナル配信ドラマ部門の「初恋島」は、二人の読書家さんは「万華鏡」より面白い!と言ってくれた。

というか、「万華鏡」が面白いのかどうか、

受賞作と比べたら劣るのかな?つまらんのかな?

俺の娯楽と世間の娯楽には乖離がある、とは思えないんだけどなぁ~

「おんな城主直虎」は面白かったし、騒がれる前から「義母ムス」は面白いとわかっていたし、

見えてないのか、どうか・・・

とりあえず、これが二次通過で三次落ちした作品でした。

 

 

 

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3 コメント

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はじめまして (オトキ)
2019-03-09 19:47:58
はじめまして。

私は映像系の制作会社に勤めていますが、時々ドラマコンテンツのシナリオも社内でチェックすることもあるので、思わずコメントさせて頂きました。

あまりネガティブな感想はやる気を削いでしまうので好ましく無いとは承知の上ですが、率直な意見としてはどうしても年齢と作品が釣り合わないと感じてしまいました。

私もシナリオライターの方とやり取りをさせて頂くことはありますが、とにかく新人の方に求めるのは取材力です。

独自のアリーナ(舞台設定)を持っているかという点が何よりの選考基準なので、想像だけで書ける物語では無く、徹底して取材をした上でしか書けないストーリーが年齢的にも武器になると思います。
それがいわゆる、みや文明さんのおっしゃる「一声かけて」に近づく、最も戦略的な方法では無いかと存じます。

独自の企画と「この企画は俺にしか書けないんだ」という強みがあれば、テレビ局側も是非にとお願いしたいようなシナリオライターになると日々の業務の経験から想像致します。

お節介な書き込み失礼致しました。

次の元号は良いお年になることをお祈りしています。
コメント、ありがとうございます。 (みや)
2019-03-09 20:49:25
取材力。
いぜん、集英社かどこかに原作を、確か、「官能小説家」というドラマだったかな、それを送って、電話で感想を聞いたことがあります。
その時、編集の方から、原作者には、その世界に精通した原作を求めている、と、
ようは取材されたドラマということを聞きました。
なかなか、難しいですね。
自分の好きな娯楽で、たとえば、萩尾望都さんの「11人いる」なんて取材ではなく想像、宮﨑駿監督も、想像。

でも、制作サイドが年齢を気にされるのなら仕方ないことなのかもしれません。

今はただただ迷走中です。

なかなかノーチャンスの現実を受け止めるのには、時間がかかる。
そういう節目の年齢を迎えたというか、ここにきて初めて気が付いたのかもしれません。
そういう意味では14歳の受賞は印籠を渡すには十分だったのかな。

でも、やはり、本や映画、ドラマを、役者の年齢は気になるかもしれませんが、台本を中身を誰が作って、その人の年齢が気になるという経験がまったくなかったので・・・

どうしても、引っかかってしまうところなのかな。

でも、制作サイドが作る人の年齢を気にするのなら、仕方ないこと。

ありがとうございます。
Unknown (Unknown)
2019-03-09 21:20:40
お返事ありがとうございます。

確かに、視聴者側は作家の年齢を気にすることはありませんが、オファーサイドからすれば仕事がしやすい、若い感性を持っているという点でどうしても年齢の低い作家に依頼することが多いというのが現状です。

私がこの書き込みでお伝えしたかったのは、取材力の素晴らしさです。
例えばみや文明さんは20年以上コンクールに応募しているとのことですが、その内の3年でも警察や法律について勉強・取材していれば、警察物なら誰にも負けないというレベルの知識を身につけることは出来たと思います。

実際、現在お仕事をさせて頂いている作家の方も、素人時代から軽いフットワークで取材交渉をし、プロにも負けないような専門性を持っている方も少なくはありません。
そうした土台があってから、自分の書きたい世界を書いている方が多いので、最短コースとして取材力やその努力の必要性を書かせて頂きました。

想像力だけで書けるというのは、「想像力だけで書ける」という強みでは無く「想像力だけで書いてしまう」という弱点にもなりえます。

再度の書き込み失礼します。お返事は結構なので、創作活動を応援しております。

(揚げ足を取る訳では無いのですが、印籠を渡すでは無く引導を渡すでは無いでしょうか?)

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