ダメでもともと!

面白いドラマを書いて、「一声」かけていただく。だめでもともと。

テレ朝 21世紀シナリオ落選作「楽園」 第七回(ラスト)

2016-03-03 07:33:32 | テレ朝落選作「楽園」
第七回(ラスト)

〇マンションの外観(夜)

〇同・リビング
  テーブルには缶ビールやワイン、つまみが置いてある。
優紀「あのどっきり見た?」
あゆみ「見た」
優紀「あれ、いつみても面白いよね」
あゆみ「でも、ちょっと下品じゃない」
優紀「いや、どっきりはあれぐらいやらないと面白くないよ。面白かったでしょ?」
あゆみ「面白かったけど」
ひとみ「あゆみはああいうの苦手なのよ」
優紀「いやぁ、あれは最高だったなぁ」
  優紀、思い出し笑いをする。
  あゆみ、優紀の笑顔につられて笑う。
  楽しそうな三人。

〇マンションの外観(深夜)

〇同・リビング
  あゆみと優紀、眠っている。

〇同・ひとみの部屋
  ひとみ、鏡の前で両手にナックルインナーグローブをつけている。
ひとみ「これで何もかもおしまいにする。けじめをつける。これが私の通過儀礼だ」

〇同・リビング
  あゆみと優紀、寝ている。
  ひとみ、二人に近寄る。
  ひとみ、優紀の頬を軽く叩いて優紀を起こす。
優紀「んん!?」
  ひとみ、優紀が声を上げないように手で口を押さえ、立つように頭を振って合図する。
  優紀、寝ぼけながら、ひとみについていく。
  ひとみと優紀、あゆみから離れ、リビングの端に行く。
ひとみ「あんた、ほんとにあゆみが好きなんだね?」
優紀「好きです」
ひとみ「本気?」
優紀「本気です」
ひとみ「あんた、あゆみを幸せに出来る?」
優紀「出来ます。あゆみさんを絶対幸せにしてみせます。大切にします」
ひとみ「その言葉、信じていいのかい?」
優紀「約束します」
ひとみ「なら、私は何も言わない」
優紀「あゆみさんと付き合ってもいいんですね」
ひとみ「私は何も言わないと言っただけ。付き合えるかどうかはあんたの努力次第」
優紀「がんばります」
  ひとみ、優紀から目を逸らし、両手にはめているナックルインナーグローブを撫でる。
ひとみ「もしあゆみを泣かすようなことがあったら、ただじゃすまないよ」
優紀「かまいません。そのときはボコボコにしてもらって結構です」
ひとみ「カッコつけるんじゃないよ」
  ひとみ、両手にはめているナックルインナーグローブをジッと見てから、ゆっくり外しはじめる。
ひとみ「じゃ、もう、これであゆみを殴ることはないんだね。おしまいにしていいんだね」
  ひとみ、顔をあげて優紀を見る。
ひとみ「(あんたのこと)信じていいんだね」
優紀「はい」
ひとみ「(実感を込めて)ああ、ずっと胸につかえていたものが、やっと取れそうな気がする」
  ひとみ、顔をあげると涙が流れているも、何から解き放たれたような清々しい笑顔で泣いている。
優紀「……」
  あゆみは二人に背を向けて寝たふりをしながら、声を殺して号泣している。
  あゆみの目から涙が止めどなくこぼれ落ちる。

〇山麓が見える大自然

〇同・川の風景
  鮎を手づかみ出来るやな漁の仕掛けがある。
  そのやなの上を、あゆみ、優紀、あゆみのヨチヨチ歩きの赤ん坊が、やなに打ち上げられた鮎をはしゃぎながら手で掴んでいる。
  楽しんでいる三人。

〇オフィス内
  ひとみ、デスクに向かいパソコンで仕事をしている。
  するとスマホに写メが届く。
  ひとみ、写メを見る。
  あゆみと優紀とあゆみの子が鮎を掴んでいる写真。
  ひとみ、微笑む。
上司「阿部君、ちょっと」
 上司が手招きをしている。
ひとみ「はい」
  ひとみ、上司のデスクに向かう。

           〈終わり〉

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テレ朝 21世紀シナリオ落選作「楽園」 第六回

2016-03-02 23:29:36 | テレ朝落選作「楽園」
第六回

〇マンションの外観(朝)
  ひとみ、ラフなカッコでマンションから出てくる。
すると、優紀が、ひとみの背後から声をかける。
優紀「あの、もし!」
ひとみ「(呆れ顔で)あんたもしつこいね」
優紀「……」
ひとみ「尾行したり、何、ストーカー?」
優紀「違います。話がしたいんです」
ひとみ「話? 昨日の詫び? それとも示談に応じる気になったの?」
優紀「違います」
ひとみ「じゃ、何? こっちも忙しいんだけど」
優紀「……」
ひとみ「何?」
優紀、手で太ももを叩いて気合いを入れて、
優紀「あの、自分、あゆみさんが好きなんです!」
ひとみ「はぁ!?」
優紀「好きだから、あゆみさんを殴るわけないんです!」
  ひとみ、あっけにとられ、吹き出して笑う。
ひとみ「何言ってんの!? しかも、こんな道の真ん中で。恥ずかしいわ」
優紀「でも、こっちは本気なんです!」
ひとみ「……」
優紀「言いたいことは、しっかり言いたいから」
ひとみ「(不機嫌そうに)じゃ、私も言うわ。人の邪魔しておいて、ちょっと都合よすぎない?」
優紀「あれは……。本当のこと、知りたかったから」
ひとみ「じゃ、知って満足でしょ」
  ひとみ、優紀から去ろうとする。
  優紀、ひとみにメモを渡す。
優紀「これ、僕の連絡先です」
  ひとみ、立ち止まって優紀を見る。
  ひとみ、呆れ顔で面倒くさそうにメモを無造作にポケットにつっこむ。
優紀「ありがとうございます」
ひとみ「別に何もしてないよ」

〇マンション・リビング
ひとみ「あゆみ。昨日の男、どう思う?」
あゆみ「あのおじさん?」
ひとみ「違う。邪魔した男よ。オリエンタル石油のカモ」
  あゆみ、手で口を触り、虚空を見上げ考えながら、  
あゆみ「そうだなぁ。はじめ会ったときは、優しそうな人に見えたけど」
あゆみ「外見が気弱そうに見えたから優しそうに見えたのかな?」
ひとみ「そうだね。弱っちそうに見えるもんね」
あゆみ「でも、あんな邪魔してくるんだから、芯は強いのかな?」
ひとみ「……」
あゆみ「それとも誠実な人なのかな?」
ひとみ「誠実」
あゆみ「よくわかんない(微笑む)」
  ひとみ、立ち上がってバルコニーに行く。

〇同・バルコニー
  ひとみ、タバコを吸い始める。
ひとみM「確かに誠実かも知れない」
  ひとみ、ポケットからメモを取り出す。

〇駅前の夜景(夜)

〇居酒屋店内(夜)
  ひとみ、カウンターで一人飲んでいる。
  あゆみ、テーブル席でチューハイを飲んでいる。

〇回想・バルコニー
  ひとみ、スマホで話している。
ひとみ「駅前の居酒屋で飲んでるから、そこに来な。あゆみを一人で待たせるから、あとはうまくやりな。いいね」

〇同・居酒屋店内
  あゆみのところに、学生A、Bがやってきて、あゆみに声をかける。
学生A「ね、さっきからずっと一人でいるけど、誰かと待ち合わせ?」
あゆみ「……」
学生B「もしかして彼氏?」
あゆみ「違います」
学生B「じゃ、俺たちと一緒に飲まない?」
学生A「飲もうよ!」
あゆみ「いいです(断る)」
学生A「そんなこと言わずに一緒に飲もう」
  学生A、あゆみの腕を掴む。
ひとみ「この子、私の妹だけど、あんたたち何? 学生?」
学生B「当たり!」
学生A「目黒大の三回生です」
ひとみ「(顔を逸らして呟く)雑魚が」
学生A「なら、お姉さんも一緒にどうです?」
ひとみ「(見下すように)社会人になって、高給取りになったら考えてやるよ」
  学生A、B、罰悪い顔をして、ソッと立ち去る。
あゆみ「どうしたの? なんかいつもと違う」
ひとみ「そんなことないよ」
あゆみ「何かあるの?」
ひとみ「いや何も」
ひとみM「やっぱ怖くなったか? いや、考えてもみろ。彼は将来を嘱望されているエリート。こんな恐喝まがいで生計を立てている女に本気になるか? (ふと気がつき)いや違う。騙されたんだ! そうだ。あいつに仕返しされたんだ! 騙している私がまんまと騙されるなんて」
ひとみ、一人、笑い出す。
あゆみ「どうしたの?」
ひとみ「(笑いながら)なんでもない。帰るよ」

〇歩道(夜)
  ひとみとあゆみ、居酒屋から出てきて、タクシーを拾おうとひとみが手をあげる。
  すると、目の前に一台のタクシーが止まる。
  後部座席から優紀が慌てて出てくる。
優紀「すみません! 遅くなって。会議が長引いてしまって」
ひとみ「じゃ、このままタクシーに乗ってウチで飲もう」
  ひとみ、優紀を後部座席に押しやる。


次がラストです

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テレ朝 21世紀シナリオ落選作「楽園」 第五回

2016-03-01 07:50:14 | テレ朝落選作「楽園」
第五回

〇タクシー車内
並木道を走っている。
優紀、食い入るように外を見ている。
優紀「あ、ここで降ろしてください」

〇歩道
  優紀、キョロキョロと何かを探しながら歩道を歩く。
  コンビニからひとみとあゆみが出てくる。
  優紀、二人の後をつける。
  二人はマンションへ入っていく。
  優紀、二人がいなくなったのを見て、小走りでマンションの前まで来て、見上げる。

〇マンション・リビング
  カレンダーは七月。
  ひとみ、あゆみの両頬を触り、
ひとみ「目立たなくなったね。痛みは?」
あゆみ「少し」
ひとみ「そう」
あゆみ「でも、大丈夫」
ひとみ「ひと月に二回はやりたくないけど、八月からは、もう今年は終わりにしたいから。行けるかい?」
  あゆみ、屈託ない笑顔で頷く。
ひとみ「じゃぁ、今夜、引っかけに行くか」

〇繁華街の夜景(夜)
  ひとみはスマホでツイッターを見ながら、
ひとみ「いいカモがいる。しかも一人だ」
あゆみ「どんな人?」
ひとみ「芸能人よ」
あゆみ「芸能人?」
ひとみ「サングラスしてるけど、大杉潤が一人で飲んでるらしい」
あゆみ「大杉潤?」
ひとみ「最近、アイドルと浮気して、離婚協議中のおやじよ。ロリコンだからカモにはうってつけよ。お金もあるし、やりやすいよ」

〇雑居ビル(夜)
  ひとみとあゆみ、雑居ビルの中に入り、エレベーターに乗る。
  優紀、エレベーターに乗った二人を見届け、五階で止まるのを見る。
  
〇同・居酒屋
  ひとみとあゆみが入っていく。
  店員の威勢のいい挨拶。
  ひとみとあゆみ、テーブル席につき、回りを伺う。
  大杉潤(53)、カウンターで一人飲んでいる。
  ひとみ、大杉潤を見つけ、あゆみに顎で示す。
ひとみ「もしかして大杉潤さんですか?」
大杉「……そうだけど」
ひとみ「やっぱそうだ」
  ひとみとあゆみ、はしゃぐ。
ひとみ「妹のあゆみが大杉さんのファンなんです!」
あゆみ「握手、してくれませんか?」
大杉「ああ」
  大杉、あゆみと握手する。
ひとみ「今、一人なんですか?」
大杉「まぁ」
ひとみ「よかったら、ここで一緒に飲んでもいいですか?」
大杉「んん、ああ、かまわんよ」
あゆみ「やった!」
優紀「やめた方がいいですよ」
  ひとみとあゆみ、後ろを振り向くと優紀が立っている。
  大杉も優紀を見る。
大杉「誰だ、君は」
優紀「後で、せびられますよ」
大杉「……」
優紀「この人たちと関わらない方がいい。必ず面倒なことになりますよ。特にあなたは離婚協議中でしょ」
ひとみ「ちょっと! 何言ってるのよ!」
  ひとみ、優紀を睨み付ける。
大杉「面倒はごめんだ!」
  大杉、席を立って店を出て行く。
ひとみ「何、尾行してたの?」
優紀「止めに来たんだ」
ひとみ「何言ってるの?」
あゆみ「……」
ひとみ「行こう!」
  二人の後ろ姿を見送る優紀。

〇繁華街(夜)
ひとみ「全くついてない! あいつは疫病神よ!」
あゆみ「今日は?」
ひとみ「明日明日。出直しだ」


つづく

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テレ朝 21世紀シナリオ落選作「楽園」 第四回

2016-02-29 07:46:59 | テレ朝落選作「楽園」
第四回

〇オリエンタル石油本社ビルの外観

〇同・ロビー
  ソファに、ひとみとパーカーを目深に被り、マスクをしているあゆみが座っている。
  エレベーターから優紀が降りてきて、キョロキョロする。
  ひとみが手をあげて、手招きする。
優紀「こないだはどうも」
  ひとみ、無言で会釈する。
優紀「今日は何か?」
  ひとみ、A4の封筒を優紀に渡す。
  優紀、受け取る。
ひとみ「見て」
  優紀、封筒を開けて書類を出す。
優紀「これは?」
ひとみ「この子の診断書よ」
優紀「え!?」
ひとみ「え、って、こっちが言いたいわよ」
優紀「……」
ひとみ「あんたがあゆみをぶん殴った診断書よ」
優紀「(大声で)ええ!?」
  優紀、あゆみを見る。
ひとみ「何、大声出してるのよ。こっちは気を遣って、穏便に済まそうと思っているのに、あんたが大声出してどうするの」
優紀「いや、そんなわけない! そんなわけない!」
ひとみ「そんなわけないって、そこに書いてある通りよ」
優紀「いや、違う! 絶対違う! 僕じゃない!」
ひとみ「金曜の夜、一緒に飲んだのは憶えてるよね」
優紀「はい」
ひとみ「わかってるじゃない」
優紀「いや違う! 僕じゃない!」
ひとみ「あんたがやったんだよ。あゆみ、見せてやりな」
  あゆみ、パーカーとマスクを外す。
  あゆみの両頬はアザになって腫れている。
  優紀、あゆみの両頬を見て、呟くように、
優紀「そんなわけない! そんなわけない!」
ひとみ「じゃぁ、コレは誰がやったんだい?」
優紀「僕じゃない! 断じて僕じゃない!」
ひとみ「じゃ、誰が」
優紀「僕じゃない! 虫も殺せない僕が殴れるわけないでしょ! それに人なんて、殴られたことはあっても、殴った事なんて一度もないんだ! 殴り方だってわからないんだ! そんな僕が、こんなになるまで殴れるわけない!」
ひとみ「でも、こんなになっちゃったんだよ」
優紀「違う! 僕じゃない! それに僕は、僕は彼女を殴れない!」
ひとみ「なんで?」
優紀「なんでもです!」
ひとみ「しょうがないね。じゅあ、このままあんたの上司にでも言うかい」
優紀「かまいません! 上司にでも警察にでも何でも言ってください! 僕は絶対していませんから!」
ひとみ「何? 開き直り?」
  優紀、ひとみを力強い目で睨む。
  ひとみも睨み返す。
優紀「では、他に要がないなら、僕はこれで失礼します。上司にでも警察でも言ってください。僕は逃げも隠れもしませんから」
  優紀、深くお辞儀をして、去っていく。
  ひとみ、深く溜息をする。
  ひとみ、ロビーの天井を見る。
ひとみ「……参ったね。まさか、ああ出るとは」
あゆみ「どうするの?」
ひとみ「あのとき、カモが消えたとき、やめておけばよかったのかな?」
あゆみ「……」
ひとみ「あゆみ、ごめん」
  あゆみ、首をふる。

〇古びた雑居ビルの外観

〇同・診察室
  宇賀井、あゆみ顔の診察をしている。
宇賀井「鬼にひるまない奴がいたか。(卑しく笑う)クックック」
ひとみ「……」
宇賀井「潮時だな」
ひとみ「上客が減るよ」
宇賀井「あいにく、お前のような鬼はいないが、雑魚ならいくらでもいる。(卑しく笑う)クックック」
ひとみ「……」
宇賀井「もう辞めとけ。その方がお前も楽になるんじゃないのか」
ひとみ「知ったような口聞くな」
宇賀井「(卑しく笑う)クックック。あゆみちゃんも可哀相に。こんな鬼みたいな姉をもって」
  あゆみ、左右に首をふり、否定する。
宇賀井「(卑しく笑う)クックック」
ひとみ「大物、引っかけたら考えるよ」
宇賀井「そんなにうまく行くか? 今までが出来すぎなんだよ」
ひとみ「大丈夫。コレ使うから」
  宇賀井、ひとみを見る。
ひとみ、スマホをかざしている。
宇賀井「ああ?」
ひとみ「時代よ」

つづく


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テレ朝 21世紀シナリオ落選作「楽園」 第三回

2016-02-28 06:47:06 | テレ朝落選作「楽園」
第三回

〇オリエンタル石油本社ビルの外観(夜)
  ビルから退社してくる社員たち。

〇同・玄関ロビー
  ロビーの片隅のソファにひとみとあゆみが座って、エレベーターから降りてくる人を伺っている。
  すると、黒岩毅(28)と小沼優紀(24)が出てくる。
ひとみ「行くよ」
  ひとみ、毅と優紀の後をつける。
ひとみの後ろをあゆみが歩く。

〇レストランの外観(夜)

〇同・店内
  毅と優紀が入ると、その後にひっつくようにひとみとあゆみが店に入る。
  そして、毅と優紀が座った隣のテーブル席に、ひとみとあゆみが座る。
女店員「四名様ですか?」
毅「いえ、違います」
  優紀、あゆみをを見る。
  あゆみ、思わず会釈する。
  ひとみ、毅と目が合い、
ひとみ「あの、もしよかったら一緒に食事しません?」
毅「え!?」
  毅、ひとみをあゆみを見る。
ひとみ「(あゆみを見て)二人で食事するのもいつもと同じで。どうです?」
毅「まぁ、かまいませんよ。な!」
優紀「先輩が良ければ」
  ひとみ、微笑む。
  毅とひとみ、テーブル席をつなげる。
    ×    ×    ×
  ひとみ、二人の名刺を見て、
ひとみ「黒岩さんは、あのオリエンタル石油の係長なんですか! 超エリートじゃないですか!」
毅「そんなことないよ」
ひとみ「いや、そんなことありません。ほんと二人とも凄いんですね」
優紀「いや、僕はちょっと」
毅「本当はね、今日はこいつにお灸を据えるつもりだったんだ」
ひとみ「あ、じゃ、お邪魔でした?」
毅「いや、そんなことないよ。こいつも重々承知してるみたいだから。な!」
優紀「はい。僕がもっとしっかりすればいいことですから」
毅「わかっているなら、しっかりやってくれよ」
優紀「はい」
毅「ほんとにわかってるのか?」
ひとみ「わかってるわよ。ね、小沼さん」
  優紀、ひとみに見られ、目を逸らす。
    ×    ×    ×
  四人とも酔っている。
ひとみ「ウチなんかボーナス、一・五ヶ月ですよ! やっぱオリエンタル石油ともなるとだいぶ違ってくるんですよね」
毅「そんなことないよ」
ひとみ「いや、何ヶ月よりも、そもそも額が違いますか(微笑む)」
毅「参ったな」
  毅、上機嫌で笑う。
ひとみ、あゆみに目で合図する。
あゆみ、毅にも優紀にもビールを注ぐ。
優紀、あゆみを見ている。
  毅のスマホが鳴る。
毅、立ち上がって、
毅「ちょっと待って」
  毅、席から出て行く。
ひとみ「毅さんてやり手なんだ」
優紀「先輩、大学のときから凄かったから」
ひとみ「そうなの?」
優紀「ラグビー部の主将だったんだ」
ひとみ「へぇ。じゃ、小沼さんも」
優紀「僕? 僕はずっと補欠だったから」
  優紀、苦笑い。
  毅、席に戻ってくる。
毅「悪い。彼女に呼び出された」
  毅、カバンと上着をとって、財布から二万円とりだし、テーブル席に置く。
毅「悪いけど先帰るわ」
ひとみ「でも、これは」
  ひとみ、毅に二万円を返そうとする。
毅「いいって。じゃ、悪い。優紀、後頼むわ」
優紀「え、先輩!」
  毅、去っていく。
  ひとみ、額に手を当てて、
ひとみM「カモに逃げられた」
  ひとみ、優紀を見る。
  優紀、どうすればいいのかわからずビールを飲んでその場を誤魔化している。
ひとみM「仕方ない。こいつにするか。こいつも天下のオリエンタルの社員だ。まぁ、軽く落としてやるか」
ひとみ「小沼さんには黒岩さんの分まで飲んでもらうわよ」
優紀「ええ!? 僕、そんなに強くないです」
ひとみ「いいのいいの」
  あゆみ、優紀にビールを注ごうとする。
ひとみ「全部飲まないと、あゆみが注げないって」
  優紀、あゆみを見る。
  あゆみ、微笑む。
  優紀、一気飲みする。
ひとみ「お、いいね。いい飲みっぷり」
  優紀、かなり酔っている。
ひとみ「じゃぁ、せっかく三人になったから、ウチで飲む?」
優紀「へ?」
  優紀、両脇をひとみとあゆみに掴まれる。

〇マンションの外観(夜)

〇同・リビング
  あゆみと優紀、酔いつぶれて寝ている。
  テーブルには缶ビールの空き缶の山。

〇同・ひとみの部屋
  ひとみ、両手に拳を守るナックルインナーグローブをつける。
  そして、鏡を見る。
  鏡に過去が映る。

〇過去・浴室
  ひとみ、髪を洗おうとシャンプーのノズルを押すもシャンプーが出てこない。
ひとみ「あれ、カラか」
  ひとみ、タオルを巻いて、脱衣所に出て、戸棚を開ける。
ひとみ「あれ、ない」
  ひとみ、ふと、耳を澄まし、リビングの方に顔を向ける。
  ひとみ、ソッと浴室を出て行く。

〇過去・同・リビング
  棚にひとみと元(33)の結婚写真や二人の写真が沢山飾ってある。
  ひとみ、ソッとリビングを見る。
するとひとみの夫、元が寝ているあゆみにキスをして、体を触っている。
あゆみ、気づかず寝ている。
ひとみ、怒りが込み上げてきて、眉間に皺を寄せて、拳を強く握る。
ひとみ「(叫ぶ)何やってんのよ!」
  元、ハッとして、ひとみを見る。
  ひとみ、拳を振り上げ、迫ってくる。

〇現在・リビング
  あゆみと優紀が寝ている。
  ひとみ、あゆみの頬を軽く小突いて、あゆみを起こす。
  優紀、寝息をかいて眠っている。
  あゆみ、寝ぼけながら、
あゆみ「……お姉ちゃん」
ひとみ「行くよ」
  ひとみ、あゆみを連れてバルコニーに行く。

〇同・バルコニー
  ひとみ、あゆみにマウスピースを渡す。
  あゆみ、マウスピースを口に入れる。
ひとみ「いいかい?」
  あゆみ、目を強く瞑り、深く頷く。
  ひとみ、あゆみを手で強く叩く。
  一発、二発、三発と右手で両頬を叩く。
  何度も叩く。
  ひとみ、あゆみが倒れないようにしっかり胸ぐらを掴んでいる。
  あゆみ、目を閉じ、必死で耐える。
ひとみM「あゆみに恨みはない。悪いのは夫だ。それはわかってる。わかってるけど」
  ひとみ、あゆみを叩く。
  あゆみ、目を閉じ、声もあげずにガマンしている。
    ×    ×    ×
  あゆみ、マウスピースが口から落ちる。
  あゆみ、両頬を腫らしながら弱々しい声で、
あゆみ「これで、また、お金いっぱい稼げるね」
ひとみ「……」
  あゆみ、両頬を腫らしながら微笑む。

〇同・リビング
  優紀、一人眠っている。

〇優紀の住むマンションの外観(深夜)
  タクシーが止まる。
  タクシーから、ひとみが優紀を抱えて、降りる。
  そして、ゴミ捨て場のゴミの山に優紀を放り捨てる。
  そして、優紀の傍にカバンも捨てる。
  優紀、気づかず寝ている。
  ひとみ、タクシーに戻る。
  タクシー、走り去る。

つづく


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第16回21世紀テレ朝落選作「楽園」 第二回

2016-02-27 06:50:35 | テレ朝落選作「楽園」
いい感じに肉が熟成した感じがする

シナリオファイナル作品だけど、まぁ、六十になったらまた書くかな。

ほんと、完成度は今までで一番な気がする。

けど、これが自分の最低基準になった気がする

それに比べると、やっぱ落選作は、単なる思い付きで、なんの思考も、志向もないなぁ

ほんと、今年は、というか二年ぐらいかけて、というか意識を変えるのに二年はかかった。

今の思考にたどり着くのに、三十年強かかった

まぁ、しばらくは、自分でわくわくどきどきしながら、書いて楽しめればいいかな、


とりあえず、落選作←毎度やなぁ


第二回

〇古びた雑居ビルの外観
  風俗の看板もある中に宇賀井医院の看板がある。

〇同・非常階段
  ひとみ、非常階段の踊り場でタバコを吸っている。

〇同・診察室
  宇賀井浩(55)があゆみの顎関節に手を当て診察している。
  後ろに看護師(45)の女性がいる。

〇同・非常階段
  宇賀井、ドアを開けてやって来る。
宇賀井「もういい加減やめた方がいい。このまま続けると、いつか自分の口で食べることも出来なくなる」
ひとみ「そうならないようにするのがあんたの仕事だろ」
  ひとみ、封筒を宇賀井に渡す。
  宇賀井、封筒の中身を見ると万札が数枚入っている。
宇賀井「(卑しく笑う)クックック」
ひとみ、宇賀井を横目で見る。
宇賀井「普通、示談金をせびる奴らは皆、自分の体を傷つけてくるもんだが」
ひとみ「……」
宇賀井「いつから鬼になった?」
ひとみ「……」
宇賀井「こんなことを続けていても、泥沼から抜け出せないぞ」
ひとみ「いっちょまえのこと、あんたが言うな」
宇賀井「まぁ、いい。(卑しく笑う)クックック」
  宇賀井、ドアを開けて雑居ビルの中に戻っていく。
  ひとみ、一筋のタバコの煙が空に上がっていく。

〇回想・部屋
  病床の阿部久志(62)
  傍に、ひとみ(27)とセーラー服姿のあゆみ(18)がいる。
  久志、ひとみの手を握って、
久志「ひとみ、あゆみを頼む! 彼女のように、あゆみにもこれ以上肩身の狭い思いはさせたくない。私が死ねば頼れるのは、お前だけだ。私の最後の我が儘と思って聞いてくれ」
ひとみ「……」
  あゆみ、泣いている。
ひとみM「そういって父は死んだ。父は死ぬ間際まで愛人に生ませたあゆみのことを心配していた。しかし、母は違った。母は何かにかこつけてはグチをこぼしていた」

〇回想・居間
  ひとみ(29)と香織(55)、洗濯物をたたんでいる。
  香織、小さな下着を手にする。
  香織の手が止まる。
香織「あの子はきっと男を狂わせる。あの女がパパを狂わせたように」
  香織、手に持っていた下着を引き裂く。
ひとみ「……」
香織「気をつけるんだよ! 清純に見えても本性は違うからね。親子共々汚い女だよ! 私にはわかる。あの顔に騙されるんじゃないよ! それがあの親子の武器なんだからね」
ひとみM「あゆみは母にとって苦痛そのもの。身よりもないあゆみと一緒に暮らしてくれ、と泣いて頼んだ父への怒りもあったのだろう。母は死ぬまであゆみを憎んでいた」

〇現在・非常階段
  ひとみ、タバコを消して、吸い殻入れに入れる。
ひとみM「けど、私は憎めなかった。全ては父がしたことであって、あゆみには何の責任もない。私は母のようにあゆみを憎めなかった。このときはまだ……」
  あゆみ、非常階段のドアを開けて、
あゆみ「お姉ちゃん。もう終わったよ」
ひとみ「……」
  ひとみ、あゆみの頬の包帯を見て、
ひとみM「憎めないと思っていながら、あゆみを傷つけている……。そう、私は鬼だ」
  ひとみ、虚しく笑う。
あゆみ「どうしたの?」
ひとみ「なんでもない」
  二人が出て行き、非常階段のドアが閉まる。

〇マンションの外観(夜)

〇同・リビング
  棚に久志の遺影と香織の遺影と、離れたところにあゆみの母、白石史代(24)の遺影がある。
  ひとみは、コンビニ弁当を食べている。
  あゆみは、プリンを食べている。
ひとみ「あゆみ」
あゆみ「……」
ひとみ「もう辞めにするかい?」
あゆみ「どうして?」
ひとみ「あゆみが辞めたいっていうなら、もう終わりにしていいんだよ」
あゆみ「大丈夫。まだやれるよ」
ひとみ「遠慮することないよ」
あゆみ「大丈夫。お姉ちゃんについていく」
ひとみ「……」
  部屋のカレンダーは六月
ひとみ「夏のボーナスやったら、そのとき、先のことを考えよう」
あゆみ「……」

〇街の風景
  ジャケットを脱いで歩いている人たちがいる。

〇マンション・リビング
  カレンダーは七月。
  ひとみ、あゆみの頬を両手で触って、
ひとみ「もう大丈夫だね」
あゆみ「(笑顔で)うん。大丈夫だよ!」
ひとみ「とりあえず、これが終わったら、暫く休むから、辛抱してね」
あゆみ、屈託ない笑顔で頷く。


つづく

あゆみのイメージは広瀬すずちゃんだったかな

でも、すずちゃん、なんか背伸びたんちゃう?

大人になってしまったなぁ


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テレ朝、落選してしまいました。ので、第十六回21世紀シナリオ大賞落選作「楽園」 第一回

2016-02-26 01:15:33 | テレ朝落選作「楽園」

詳しくはこちら

ヤンシナに出して、そして、テレ朝かな、

この作品は、もう二年前?

スクールに行ってる時に、企画書を書く課題で、どうも企画書書いたら、

「ええい、シナリオ書いちゃえ」と思って書いた作品。

ヤンシナには、「おとり鮎」というタイトルで出して、一次通らず、

そして、テレ朝に直して「楽園」というタイトルにして、配信映像部門で出して落ちました。

それほど、落ち込んでない。

おそらく、今月描いた作品が落ちたらショックだと思うけど、なんか一度落ちてるからか、不思議と受け止められるし、

また、今見ると結構、グダグダだなぁ~とも思う。

それは、思考がまた一歩上達しているからだと思う。

とりあえず、全七回で公開します。

まぁ、供養です。


通勤通学の暇つぶしにでもなれば、


15年ヤンシナ、15年テレ朝落選作「楽園」 第一回(全七回)

第一回

〇繁華街の風景(夜)

〇居酒屋の店内(夜)
  サラリーマンやOLで賑わっている。
  阿部あゆみ(21)はテーブル席で一人サワーを飲んでいる。
  ジャケットにパンツの姿の伊月吾朗(25)がやって来る。
吾朗「お嬢さん。一人?」
あゆみ「……」
吾朗「もしよかったら、僕たちと一緒に飲まない?」
  あゆみ、吾朗についていく。
  阿部ひとみ(30)は、一人、カウンターであゆみと一緒にいる吾朗を観察している。
ひとみ「(呟く)……雑魚か」
  あゆみ、吾朗たちの席に行くと、林陽次(25)が飲んでいる。
陽次「ほんとに誘ったのかよ」
吾朗「何でも好きなの注文して。おごるから」
  ひとみがあゆみの傍にやって来る。
  陽次、ひとみを見る。
陽次「何?」
ひとみ「何してるの? その子、私の妹だけど」
    ×    ×    ×
  岸田純平(25)が化粧室から出てきて吾朗たちの席にやって来る。
純平「どうしたの?」
  ひとみ、純平を見る。
いかにも高級品とわかるスーツにシューズ、腕時計。
  ひとみの目が輝く。
吾朗「一緒に飲まないかって誘ったんだよ」
ひとみ「いいわよ。少しぐらいなら」
吾朗「そりゃよかった」
  ひとみ、あゆみの腕をつかみ、
ひとみ「席変わって」
  ひとみ、あゆみとすれ違いざまに耳打ちする。
ひとみ「(小声)遅れてきた端の男よ」
  あゆみ、頷く。
ひとみ「お仕事は何してるの?」
吾朗「ん、俺はたいしたことないけど、彼は東京聖和銀行の行員だよ」
陽次「そう、融資してもらってるから逆らえません」
純平「よしてくれよ」
ひとみ「凄いじゃない」
吾朗「同期じゃ、一番の出世頭さ」
ひとみ「じゃ、仲良くしないとね。あゆみ、ちゃんと接待しなさい」
あゆみ「はい」
ひとみ「そそうのないようにね」
吾朗「いいなぁ、純平は」
陽次「お前はいつもそうだ。ルックスといい、頭といい、結局、可愛い子を持っていくな」
純平「変なこと言うなよ」
ひとみ「じゃ、私は可愛くないっていうの?」
陽次「いえいえ、俺はお姉さんのような大人の女性の方が好きだな」
ひとみ「そう。じゃ、行員さんの相手はあゆみに任せて、あなたたち二人、私が面倒見ちゃう。楽しくやりましょ」
純平「じゃ、僕たちは僕たちで楽しく飲もう」

〇高層マンションの外観(深夜)
  静寂。
  タクシーがマンション前で止まる。
  ひとみ、泥酔している純平を抱えて、マンションの前に放り投げる。
  純平、寝ている。
  ひとみ、待っているタクシーに戻る。

〇東京聖和銀行の外観
  ひとみとパーカーを目深に被り、マスクを付けているあゆみが銀行に入っていく。

〇同・相談窓口
  相談窓口は店内の端にある。
  ひとみとあゆみが座っている。
  そこへ、純平がやって来る。
純平「お待たせいたしました」
ひとみ「こないだはどうも」
純平「え!?」
ひとみ「あれ、憶えてません?」
純平「すみません」
  ひとみ、純平の名刺を純平の前に投げる。
ひとみ「先週の金曜、一緒に飲んでた人って、あなたでしょ?」
ひとみ「今日は渡したいものがあってね」
  ひとみ、カバンかA4サイズ封筒を出して、純平に渡す。
  純平、封筒から書類を出す。
  書類は医師の診断書。
ひとみ「全治四週間。相当やってくれたわね」
純平「何が!?」
ひとみ「何がって。憶えてない? それを見ても思い出せない?」
純平「申し訳ありませんが、あの晩のことは全く憶えてなくて」
ひとみ「しゃーない。じゃ、コレを見れば思い出せるんじゃないの。あゆみ」
  あゆみ、被っているパーカーを外し、マスクを取る。
あゆみの両頬がアザになって腫れている。
純平「え!?」
ひとみ「あなた、相当悪酔いしたみたいね。あゆみの顔、こんなになるまで殴るんだから」
純平「えっ、僕が!?(動揺)」
ひとみ「そうよ。あの後、ウチで飲んだのよ。そこであゆみの発言が癇に障ったのか、出来る男のプライドを傷つけたみたいで、ほんと大変だったのよ。修羅場ってああいうことをいうのね。憶えてない?」
純平「全く!? ただマンションの前で起きたってこと以外は」
ひとみ「ほんと大変だったんだから」
純平「……」
ひとみ「でも安心して。警察沙汰にはしてないから。あなたの将来のこと考えて被害届も出してないのよ。穏便に事を済まそうと思って。あんな目にあっても気使ってんだから感謝してよ」
純平「いや、ちょっと!?」
ひとみ「あれ、それとも被害届出した方がよかった? 余計なお世話だった?」
純平「いやそれは!?」
ひとみ「でしょ。だから、あなたに相談しにわざわざ来たのよ」
純平「ええ!?(動揺)」
ひとみ「お互い示談で治まるのなら、その方がいいでしょ。あなたの将来のためにも。それとも正式に慰謝料を請求した方がよかった?」
  店内の人がひとみたちを見る。
ひとみ「慰謝料の相談窓口は何番に行けばいいの?」
純平「慰謝料って、いくらです?」
ひとみ「(手で三を示し)三百万」
純平「三百万!?」
ひとみ「あれ、安かった?」
純平「そんな!?」
ひとみ「そうよね。警察沙汰にも会社にもばれなければ将来安泰なんだから、そう考えればとってもリーズナブルな示談金よ」
純平「そんな、三百万なんて、用意出来ません」
ひとみ「なら、お金かしてくれるとこ、紹介しようか? (笑って)ああ、行員さんに紹介することもないか。確か子会社にローン会社があったわね」
純平「いや、ほんと、何も憶えてないんだ! ほんと知らないんだ!」
ひとみ「しらばっくれる気?」
  ひとみ、テーブルを叩いて立ち上がり、
ひとみ「(大声)ふざけんじゃないわよ!」
純平「ちょっと!?」
ひとみ「どうする? このまま行けば良い生活が待ってるんでしょ? それとも将来、潰す?」
純平「……わかりました」
ひとみ「そうね。正しい判断だわ。こんな事で人生潰しちゃもったいないもんね。私も被害者だけど、あまり気持ちのいいもんじゃないから」
純平「……」
  ひとみ、メモを出す。
ひとみ「じゃぁ、お金はここに振り込んで頂戴。あ、東京聖和銀行の口座だわ(笑う)」
純平「……」
ひとみ「行こうか」
  あゆみ、マスクをつけ、パーカーを被る。
  項垂れる純平。
ひとみ「ああ、その診断書。あなたにあげるわ」
純平「……」
ひとみ「(捨て台詞)酒は飲んでも飲まれるなってね」


つづく


あ、ゴロウデラックスに本谷有紀子さんが出てくる。

いやぁ、綺麗だなぁ

でも、結婚しちゃってるんだよなぁ~

芥川賞受賞者は綿谷りささんに、川上さんに、本谷さんと美人が多いなぁ

天は二物を与え、俺には汚物を与えた

ってところかな

そろそろ、ヤンシナも読んで出さんと、去年の不手際から、もしかしたら、月末は多くてサーバーダウンなんてこともありそうやし

怖いなぁ

でも、落選はもっと怖い。

こればかりは、三十年過ぎてもなれん。

けど、四月いっぱいまでのんびりして、ゴールデンウィークにまた小説もどりを書き始められればいいかな・・・


でも、楽しみがもう終わってしまったのは残念


ちなみにシナリオ公開は、残り三作品のうちのこれは一つになる。

残り二つです。

これでシナリオはお終い。

あとは、自分が面白いと思える作品を書いて、コメントがもらえるボイルドエッグとか、そういうので楽しみます。



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