みわの里blog~思いをかたちに~

特別養護老人ホームみわの里の公式ブログです。

『ごちそうさん』~森本屋様に心を込めて~

2014年05月21日 | 日記
今回も大盛況だった出張寿司『森本屋』 !

そこにはたくさんのドラマがありました!


一部ご紹介します!!


まずは誕生日のMさん。

お寿司が大好きでおかわりが止まらない(‥;)
職員らは嬉しいやら心配やら…。
Mさんと一緒に食べたいと隣に座られたFさんも苦笑いされるほど^_^;
なんとか食べ終えられ、何よりMさんは大満足されてました。

こういう行事は大好きなUさん。

いつもは控えめですが、参加されると表情はがらりと変わります。
近くにいた職員がおかわりをすすめると・・・
『まぁ~もうよいで~。そんな食べられへんわ~・・・ほな~、マグロもらおか!?』

・・・完全に新喜劇です(^o^;


あるテーブルでは…


職員のトリ貝を欲しそうに見ておられたBさんが勝手にいなり寿司とトレードしたり(^.^)
ミキサー食の方にそっとイクラやうにを食べてもらったり(^-^)
職員が食べな食べなとCさんに自分の寿司をすすめられ、一応表向きは遠慮して断るんだけど、ほんとは食べたくて結局は2貫もらって食べたり(^^;)
職員が嫌いなキュウリを利用者さんにあげたら怒られたり(-o-;)

微笑ましい食風景がそこにはありました♪


そしてこの日は、日頃お粥や刻みの方にもお寿司を食べていただきました♪


皆様おいしそうに食べておられました!


見回していると・・・


日頃は介助することも多いKさんが上手に箸を使っておられるではありませんか(^o^)

寿司のときにはこういうことが起こるんですよね~(^_^)

以前のお寿司のときにもこんなことがあったんです⇒こちら



昨年『死んでも忘れない』と名言を残されたHさんはというと・・・

カウンター席で始めは遠慮がちに食べておられました。。。
ところがエビが出るやいなや、エビのおかわりが止まらない!
エビに夢中になられ、名言はお預けでした(^^;)


こんなふうに、利用者さんはそれぞれに心底喜んでおられました(^o^)


森本屋様に感謝の気持ちでいっぱいです♪


ちなみにこの日・・・

ベッドから起き上がることさえもしんどくて食欲も低下しておられたYさんのもとにもお寿司が届けられました。

一口だけど、食べてもらえたようです(^^)


ほんと日々いろんなドラマがあります。


NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』で描かれていたように、『食』がいろんなドラマを生んでくれるんですよね!

いろんなドラマを生んでくれた森本屋様のお寿司に、心を込めて・・・


『ごちそうさん!』



特養ホーム長 Y.O










死んでも忘れない『森本屋』・・・ふたたび!

2014年05月18日 | 日記
『死んでも忘れない!』


昨年、そんな名言が生まれた企画!(詳細は⇒こちら


出張寿司『森本屋』 !!


5月13日!


今年も『森本屋』様のご協力のもと実現致しました♪


今年もみなさんの目の前でお寿司を握っていただき、おいしくいただきました(^_^)/


利用者さん、職員合わせて80名以上が地域交流ホールに集まってお寿司をいただくわけですが、さすがに80名となると広いホールでも入りきりません(・_・;)


昨年同様に『職員も利用者さんと一緒にお寿司を楽しもう!』ということで二組に分けてゆっくりできるように企画しました。


昨年を振り返ると、まだまだ『ともに楽しむ』というより『楽しんでもらう』という感じだったように思います。



食事の介助が必要な方もおられますし、誤嚥が心配な方もおられるので、当然『ともに楽しむ』という割り切りがなかなかできない・・・。


でも今年は!!


職員も利用者さんも一緒になってお寿司を食べて、『ともに楽しむ』ことができていたと感じました!



それは場の雰囲気だけでなく、要した時間にもあらわれていました!


昨年同様の時間配分で企画したのですが、30分も過ぎてしまったんです(^o^;


それは職員が一緒に楽しめていた証だと思います!



楽しくしゃべりながら食事をしていると食べるのがゆっくりになりますからね!


特養みわの里の目標の一つ『ともに楽しむ』 !


昨年に引き続き今年も掲げている目標なんですが、その目標はこの日だけ見れば100点満点!!


始まる前から休憩中に寿司を何度も見に来て『早く食べたい』と本音をもらす職員もいました(~。~;)


ともに楽しむ気満々です(^_^;)


さてさて、職員のプチエピソードはさておき・・・。


利用者さんのエピソードのご紹介!


まずは準備段階編ということでこちら↓


ショートステイで来られていたFさんは、特養に入居しておられるMさんと一緒に食べたいと希望され隣同士で席予約!


特養のLさんはショートステイで仲のよいTさんと一緒に食べたいということで席予約!


交流ホールの机はやや高めなんですが、むせやすいMさんは高さが低めの食べるのに適した姿勢のとれる机を準備!


『死んでも忘れない』の名言を残されたHさんは今年はさらなる名言を期待しカウンター席を予約(^_^;)


昨年カウンター席に行きたそうにされながらも行けなかったSさんは森本屋様からの提案もありカウンター席を予約!




こうやって振り返ると、ただ単にお寿司を楽しむだけではなく、結構細やかな配慮もできたんじゃないかなぁ~と自画自賛です^_^;


準備段階編は以上です!


森本屋様の仕込みも始まりました↓


BGMは日頃大活躍のポータブルレコードプレーヤーで演出することに↓


では次回はいよいよ本番エピソード集!



お楽しみに!




特養ホーム長 Y.O







『Hさんの朝』・・・coming soon?

2014年05月10日 | 思い
みわの里では毎朝8時半から朝礼をしています。


職員が集まる合図は『ピンポンパンポ~ン』の放送。


ちょうどそのころ、あるユニットではHさんが隣の利用者さんに毎日のようにしゃべりかけはじめます。




・・・ある日のこと。


1人の職員が気づきました!


Hさんが隣の利用者さんにしゃべりかけるタイミングが『ピンポンパンポ~ン』の音が鳴ってからであることを!!


Hさんは日頃『ピーと音がなってからや』と言われることがあり、職員が冗談で『ピー』と言ってみると、『そのピーやない』と言われていたそうです^_^;


Hさんの言われている『ピー』は毎朝の職員の朝礼の合図の音のことだったのです!


Hさんのなかでは、『チャイムが鳴ったらしゃべっていい』というルールだったのでしょう!


ちゃんと立てる力があるのにわざとふらついてみたり、ちゃんと右手は動くのに強く握りしめて動かないと言われるHさん。


できる力は使ってあげることができず、介助量は増える一方…。


そんなHさんの口癖は『条件が違う』 …


Hさんは、同じ条件下で隣の利用者さんに話しかけておられたぐらい、条件を大切にしておられたわけです。


いろんな条件の違いに気づけない私たちへの小さな抵抗だったのかもですね^_^;


会話は成り立たないことが多いのですが、どこかにHさんの思いが隠れていて、それを分かってあげることができたらHさんはきっと安心して暮らすことができるのだと思います。


私たちは、Hさんの言われることに対して頭の中が『??』でいっぱいでしたが、今回の発見は今後のケアの手がかりになりそうな気がしました(^_^)


私のなかではiPS細胞やSTAP細胞ぐらい価値ある発見!


この発見でケアが変わり、Hさんの言われる条件がそろいはじめたら、Hさんの生活はバラ色になるかもしれないですよね!


そりゃあもう、ノーベル賞もんです(笑)




この発見は、ある職員の『ひもときシート』作成の実践のなかでの気づきでした。


※ひもときシートの詳細についてはこちら⇒“ひもときトークショー”をご覧ください。

Hさんの眠ってしまっていた『できる力』の発見もたくさんありました(^_^)


思い込みや先入観を取っ払って考えることの大切さを改めて感じた発見でした。


映画『レナードの朝』のような奇跡が起きた折には、ぜひとも映画化を検討したいと思います(^^)/




特養ホーム長 Y.O