みわの里blog~思いをかたちに~

特別養護老人ホームみわの里の公式ブログです。

ブログ再開!

2016年11月03日 | 思い
久しぶりにブログ更新します。


特別養護老人ホームみわの里からの情報発信として続けてきた“みわの里blog”。


更新が途絶えて1年が過ぎてしまいました。。。


“継続は力なり”との思いでどうにかこうにか続けてきたブログですが、本来業務に追われる日々であっという間に1年・・・。


仕事というものは、人がする以上どうしても好不調があるもので、個々の好不調は組織の好不調にも影響するものです。


その好不調により会社の業績が落ちるにとどまればよいのですが、私たちの仕事の場合は、利用者様の生活の質に直接影響する仕事ですので、簡単に質を落とすわけにもいきません。



利用者様の生活を守ることこそが私たちの本来業務ですので、そこだけは守れるように努めてきたような1年間でした。


やっぱり身体が資本ですので、心身に不調をきたさないようにということも考えながら、今できることをコツコツとしていた日々・・・。


そして今、法人内の体制も変わり、新たな一歩を踏み出そうとしています。



そんななかで、私自身の仕事の役割も変わり、今は特養を離れ、主として法人事務局の仕事をすることになりました。



清和会みわが今すべきことは、今している本来業務である介護・支援を継続していくことができることはもちろんのこと、この先も継続してサービスの質を高めながらサービス提供がしていける体制作りです。


その土台をしっかり作っておかないと働く職員が疲弊してしまい、やる気もなくなっちゃいます。


やりたいことが生き生きと伸び伸びとできる環境がなければ!


職員が頑張れる環境があればサービスの質も高まるし利用者様にもっと満足してもらえる!


とにかく職場環境を整えることに全力で取り組みたいと思います。


介護現場で仕事をしてきた人間としては逃げたみたいで嫌ですが・・・、ハンガリーにはこんなことわざがあるそうです。


「逃げるは恥だが役に立つ」


自分の戦う場所を選べって意味があるそうです。


まぁ、全くもって逃げているわけではないんですけど、確かにこのことわざのとおり自分が今力を発揮すべき場所は選ばないとなって思います。


・・・というわけで、私に今できることの一つとしてブログを復活させます!



今に始まったことではありませんが、福祉業界は人材不足が深刻で、人材確保も難しくなっていくと言われています。


良いも悪いもしっかりと情報発信して、これから介護の仕事をしたいと思った人が職場を選べる材料を提供しておかないとって思っています。


介護の仕事がしたいなって思ってもらえるようにしていかないとなって思っています。


そして、情報をいろんな形で発信して「みわの里いいな!」って思ってもらって、“出会い”の機会につながればと思っています。



そんな思いもありながら復活する“みわの里blog”。



今後はこの場をお借りして法人事務局からの情報発信をしていきますので、特養だけでなく幅広く情報発信していければと思います。


ちなみに、現在“介護の日週間”ということで、11/4の13:00~17:00に交流プラザふくちやまにて就職フェアが開催されます。




「清和会みわ」も参加しますので、ぜひブースのほうにお立ち寄りください!


お立ち寄りの際は、「ブログ見ました」と声をかけてください。


もともとご機嫌な担当者の機嫌をさらに良くして対応させていただきます!



ではでは、今後とも“みわの里blog”をよろしくお願い致します




清和会みわ法人事務局 Y


三和町全体マップ!こんなんできました♪

2015年09月04日 | 日記
10周年記念日の9/2も過ぎ、新たな一歩を歩み始めたみわの里。


9/2は祝賀式典が執り行われました。


祝賀式典の様子はこちらをご覧ください↓
清和会みわホームページ

ホームページの写真にもあるとおり、二胡奏者の陳曼麗様らの演奏が式典に花を添えてくれました!


その夜にはみわ荘様にて職員のための祝賀パーティー♪


こちらはグッドベンゴンサ様のケーナ演奏もあり、曲がランバダになるとみんな踊りだす場面も・・・(^_^;)


まじめなときは当然まじめですが、楽しむときはともに楽しむことをモットーにここまで来ました!


今後も私たちの使命をしっかりと果たしていけるように気持ちを新たに頑張っていきたいと思っております。


今後とも何卒よろしくお願い致します。



さて、今回は前回のブログでも触れました10周年記念作品の制作について書きたいと思います。


10周年記念プロジェクトの話し合いのなかで、『どうせなら記念として残るものをみんなで作ろう!』ということになったことがきっかけです。


で、三和町の地図を作ることになったんです!


目的の一つは、地域貢献


シンプルに三和町を地図で知ってもらおう・・・というだけではありません!


新しく三和町にオープンした店のお知らせをしたり!


イベントのお知らせをしたり!


利用者さんとの外出報告をしたり!


地図に加えて案内板のようなものを作ることにしました。


地図を見ながら・・・


「へぇ~、○○にこんな店ができたんや~!いっぺん行ってみよ!」


「○月△日に、□でイベントがあるや~ん!予定空けとこ!」


とか、そんな会話が繰り広げられたらな~♪



そんな思いで三和町全体マップ作りにとりかかりました!


作業は、法人内のそれぞれの事業所で役割分担して進めました。



まず下絵。


ショートステイの利用者さんに地図が合っているか聞きながら下絵を描きました↓



教えてもらおうと思ったのが、あの地この地での昔話に花が咲いて地図の話はどこへやら・・・。


地図を見ることってあんまりないと思うんですが、そんな効果もあるんですね!


地図を見ながらの会話・・・介護に役立つ情報が見えてくるかも!!


下絵ができたら特養やグループホーム、デイサービスのみなさんで色付け作業↓



なんていう名前の道具かわかりませんが“ポンポン”とするようなもので色付けをしました!


日頃手作業には参加できない方も参加してくださり、あっという間に色付け作業は終了!


あと、三和町の名所を紙粘土でつくって色付けする作業は高齢者生活福祉センターが担当!


手先の器用な職員の力も借りながら、利用者さんに色付けをしてもらいました!


こちらは三和町大原にある大原神社の産屋ですね↓



他には、みわダッシュ村様のブランコみわ荘様鹿倉山などを粘土細工で作られたんですよ!



地図だけでは物足りないということで、案内人の人形も作りました。


こちらはデイサービスみわの里が担当。


かわいらしいおばあちゃんの絵はデイサービスの利用者さんにそっくりだとか・・・↓



全工程を経て完成したのがこちらです↓



力を合わせればこんな素敵なものができるんですね!!


ちなみに、この「三和町全体マップ」は綾部の黒谷和紙を使っております。


いいものを作るには素材にもこだわらないと!


最初に描いていた地図のイメージに和紙がぴったりと合っています!


この「三和町全体マップ」はみわの里玄関を入ったところで見ることができます。


まだ仮設ですけどね(^_^;)


一度見てみたいという方はお気軽に足を運んでいただけたらと思います。


事務所窓口で感想など聞かせていただけたら嬉しいです!


お待ちしておりま~す!



Y.O



清和会みわ10周年記念日まであと少し・・・

2015年08月31日 | 思い
久しぶりにブログ更新します。


7月26日に清和会みわ10周年記念イベントとして行われた夏祭りも終わり、本来の業務に専念する日々です。


どうしたら利用者様が安心できる介護技術を身につけることができるのか。。。

どうしたら利用者様の不安を取り除くことができるのか。。。

どうしたら利用者様の思いを叶えてあげることができるのか。。。



それぞれの立場でどれだけ利用者様に真剣に向き合うことができているのかを常々考える日々。


もちろんチームみんなが真剣に向き合っていなければ介護が成立しないのはスポーツと一緒。


そんなチームがどうしたら作っていけるのかについても考えてきました。


それが本来の業務であり、10年間続けてきたこと。


まだまだこれから!ではありますが、一度10年間を振り返って・・・ということはまた今度書くとして、ひとまず第10回みわの里夏祭りのことを書いておきたいと思います。


みわの里夏祭りは、みわの里の歩みとともに開催されている行事です。


思えばいろんなことがありました。


雨降りで花火を半ばあきらめながら室内で盆踊りを踊っていたら雨が上がってくれたこと。

職員が演じた寸劇「かぐや姫」が両丹日日新聞で“吉本新喜劇並み!”と評されたこと。

森進一の下手くそな物マネをしたら「やめろ~!」と利用者様から怒られてしまったこと。



懐かしい思い出です(^.^)


このみわの里夏祭り、最初の頃は地元友渕の地蔵盆花火大会と合同で開催していました。


当時から盛大な打ち上げ花火に見事な仕掛け花火で、自慢の花火大会でした!


その後、地元の方々だけで花火大会を継続していくことが厳しくなっていたこともあって、地元の有志の方との話し合いで花火大会はみわの里主催で続けていくこととなりました。


地元の方々が頑張って続けてこられた花火大会、この地域にある施設として力になりたいとの思いは強くありました。


地域の皆様や利用者様のご家族様、たくさんの方々にご協力いただきながら花火大会は休むことなく続けることができました!


本当に感謝の気持ちでいっぱいです!


そして、あっという間に第10回目・・・というわけです。


こんな感じで始まりました↓



今年の記念すべき第10回目のみわの里夏祭りは、結論から言えば大成功であったと言えるでしょう!


大型トラックによる舞台や花火の打ち上げ場所の変更等、新たな試みも多かった今年の夏祭りは、舞台裏は実はバタバタでした・・・。


私も過去に実行委員会をしてきて思うことは、やはり本来業務の片手間で取り組むことの大変さでしょうか・・・。


こうした大きな行事は全てを網羅しつくした計画はなかなか難しいもので、どこか当たって砕けろ的なところがあり、第7回ぐらいまでは当日のとっさの判断で切り抜けてきたって感じだったと思います(^_^;)


第8回目あたりからようやくとっさの力に頼らない運営ができ始めた感じではあったのですが、今年の夏祭りは昼の部も行いながら規模も大きくなったので、そりゃあもう大変!!


それでも成功につながったのは、当日のとっさの力が結集したからでしょう!


みんなそれぞれに成功させたいという思いで、それぞれがそれぞれの役割のなかで力を発揮しました!


そして、たくさんのボランティアの皆様に夏祭りを盛り上げていただきました!


あとは、参加いただいた地域の皆様、利用者様、ご家族様のパワーでしょうか!!


本当に充実した時間でした!!


そして、最後の花火は圧巻でしたね!


写真では伝わりにくいですがこちらです↓




ということで、10周年記念イベントも終了し、9/2はいよいよ10周年を迎えます!


記念誌や記念作品の製作も行いましたので、そのあたりも含めてまたお伝えしたいと思います!(^^)!



Y.O


認知症でも安心して暮らせる“まち”づくり IN 西紀北小学校

2015年06月02日 | 研修
5/22、子どもたちを対象にしての『認知症サポーター養成講座』を行いました。


場所は西紀北小学校


みわの里から車で少し進めばすぐ篠山市です。


府、県は違えど、そんなことは関係なく助け合っていかなければ!


ということで、お声をかけていただいたので飛んでいったわけです。



参加者は、5、6年生と保護者の皆様と先生方でした。


今回は初めて子どもを対象にということで、できる限り子どもの興味が向くような工夫をしてまいりました。


講座直前に校長先生のところにごあいさつに伺い、『つかみが大切やなぁ~』という話をしておりましたので、子どもたちの心をわしづかみするつもりで講座に挑みました。


実は前日にちょっとした小ネタを仕込み済み(^_^;)


スマホのアプリで『クイズ効果音スイッチ』というのをインストールし、認知症クイズを実施!



認知症クイ~ズ!…(スマホより)デデ!!

ピンポーンピンポーン♪




これで子どもたちの心をわしづかみさせていただきました(^^;)


僕の脳みそが子どもなんで、僕がおもしろいと思ったことは子どももおもしろいのでしょう。


そんな感じでなるべく子ども目線になって認知症のことを伝えてまいりました。



では、講座のなかの1コマを少しご紹介。



認知症の方の世界を想像してみよう!ということで、トイレの場所が分からない、トイレに行くということが分からない方がどんな世界にいるのかを想像してもらいました。


あなたは真っ白な扉の開かない部屋にいます。

・・・すると、突然トイレに行きたくなりました。

でも扉は開かない、向こう側から誰かが入ってくるかもしれない…。


あなたならどうしますか?


子どもたちの答えのなかには『壁をなぐる!』というものがありました。


そうですよね…そんな世界にいるとしたら、壁を殴ったり暴力的なこともしてしまうかもしれないのは自然なことなんです。



あとはこんなこともしてきました。


おじゃみを使って、認知症の方とのコミュニケーションのあり方を伝えました↓




何を伝えたのかはご想像にお任せします(^_^)




こんな感じで、いろいろ楽しみながら認知症のことを学びました。


ほんとは劇っぽいこともする予定でしたが、時間がなくなってしまいました。。。


それでも、子どもたちは喜んでくれたようで一安心(^_^;)


いただいた感想を少しご紹介↓


『認知症の人も僕たちと一緒だから“あの人認知症だなぁ”と言って怖がらないようにしようと思いました。』

『なりたくなったんじゃないので、みんなと同じに接してあげて、少しずつお手伝いして、できることをそのままできるようにしてあげたいと思いました。』

『オレンジ色のリングをつけて村を歩いて困っている人を助けたいと思いました。』

『最後にもらったオレンジのリングもみんな遊ぶときにつけています。』



・・・などなど。

なんか読んでいて嬉しくなっちゃいました(^_^)/


こんな感想もありました↓

『ピンポーンとかすっごくおもしろかったです!』

『スマホで音を調べてくれるまではりきっていたんですね。僕はとっても優しい人だと思いました。』


・・・あのしょーもない小ネタをそのように受け止めてもらえて、これまた嬉しくなっちゃいました(^_^;)



こうして、今年三度目の認知症サポーター養成講座が終了しました。


参加いただきました子どもたち、保護者の皆様、校長先生はじめ諸先生方、お招きいただき本当にありがとうございました!


認知症になっても安心して暮らせる地域づくりの輪、どんどん広げていきましょうね!





Y.O

認知症でも安心して暮らせる“まち”づくり IN みわの里

2015年05月01日 | 日記
春の行事のご報告。


・・・できていなかったので、今回は、3月に行った毎年恒例の家族交流会のご報告をさせていただきます!


毎年、家族交流会は昼食の家族団らんタイムから始まります!


まずは、各部屋でシミズ興産様の料理によるおもてなし♪




参加されるご家族様も増え、各部屋に用意する机やイスがギリギリなってきたという嬉しい悲鳴をあげながら何とか準備が整いました。


皆様には家族団らんを楽しんでいただけたことと思います。


この食事会は、最初の頃は食堂などでみんな一緒に・・・という内容にしていたのですが、目的を家族団らんに変えてからは今の形となっており、これはこれでよい形になっているかなぁと感じております。


そして、その後は職員とご家族様による家族交流会。


今回はご家族様からの希望もあり、 「認知症サポーター養成講座」を行いました。


なぜ、ご家族様を対象に認知症サポーター養成講座を行ったのか??


それは、みわの里に入居されてからもご家族様の力が欠かせないものだからです。


これまで、会議等で何度かこんな話をしたことがありました。


「施設はどれだけ家のようにと頑張っても家になれないし、職員は家族に近い存在になれても家族にはなれない。」


当たり前のことなんですけどね・・・。


「認知症で家族のことも分からなくなった・・・」という場合でも、認知症の方はご家族様に家族にしか感じない何かをしっかりと感じておられます。


実際、認知症の利用者様の“安心”のために、ご家族様に助けられたことがたくさんあります。


認知症の方が“帰りたい”と言われたときなどは、ちょっと会いに来ていただくだけでも落ち着かれることがありましたし、電話の声だけでも安心していただけることもありました。


私たちが専門職としてどれだけ頑張って関わりを持ってもご家族様の力にはかなわないことが多々あるのです。


認知症サポーター養成講座の目的は、 『地域に認知症のことを正しく理解している人たちを増やして住みよい地域を作っていこう!』というもの。


みわの里のなかは一つの“まち”です。


1丁目、2丁目、3丁目・・・近くにはデイサービスセンターがあり、離れにはグループホームがある。


そして、離れて暮らす利用者様のもとにご家族様が会いに来る。


ご家族様にはぜひとも認知症サポーターになっていただいて、みわの里を認知症の方が安心して暮らせる“まち”にしていこう!


・・・ということで、始まった講座はこんな感じです↓


クイズも交えながら皆様真剣に認知症について考えてくださいました!


そして最後は、職員が認知症の方を演じ、その対応を職員がやってみながら、みんなで考える時間。


寒い日の夜中に「ひとりで行ける!」と言いながら外に出てしまわれるOさん。


この実践を知らされていなかったみわの里のプロの職員がいろんな声のかけ方でチャレンジです。


ところが・・・。


「なんで女のお前と一緒に行かんなんのや!」

「なんでお前にいちいちどこに行くか言わんなんのや!」

「急いどんや!ついてくるな!」


どう声をかけても怒ってしまわれるのですが、Oさんの言葉にはヒントが盛りだくさん!


そうです!Oさんの思いはトイレという設定だったんです!


昔の家は外にトイレがあったりもするもので、実際トイレに行くのに外に出ようとされる認知症の方はおられますよね。


Oさんにすれば、一人で行けるし、急いでいるのについてこられたくないし、ましてや女性と一緒だなんて・・・って気持ちですね。


チャレンジしてくれた職員さんにはホント申し訳なかったのですが、皆様Oさんにコテンパンでした(^_^;)


職員さんらの関わりはよかったんですが、Oさんは最初から応じる気がなかったもので・・・。


まぁ、こんな感じで和気あいあいとしたなかでご家族様に認知症のことを学んでいただきました。


最後は認知症サポーターの証“オレンジリング”をお配りし、家族交流会は終了しました。


ちなみに、今回の家族会には「認知症サポーター養成講座」ということもあって、三和町内のショートステイ利用のご家族様にも参加いただきました。


みわの里のなかだけでなく、認知症サポーターを増やしていくことができればと思っております!



以上、3月の家族交流会のご報告でした。 


ちなみに、5月22日には篠山市内で認知症サポーター養成講座を予定しております。


認知症サポーター養成講座をしてほしいという方がおられましたら、ドシドシみわの里までご連絡ください!


お待ちしております!



特養ホーム長 O