言うは易し、行うは靖

三浦 靖の成幸者をめざす

まちづくり研修会

2015年01月26日 | Weblog
25日(日)、あすてらすに於いて「大田市まちづくり研修会」が開催され、市内各地からまちづくり関係の方が動員されていました。

研修会は講演と事例発表で、講師には元島根県教育長で現在「ふるさと定住財団」理事長の藤原義光さんが招かれていました。

地域振興・まちづくりをテーマに自らの経験と実績を交えながらの講演でした。

俄かに「地方創生」がクローズアップされている今、特性を生かし活力ある地域づくりの絶好の機会であり、そのための10のキーワードを紹介されていました。

さすが第一線での現場経験が豊富で、確固たる理念・イズムは勉強になり、今後のまちづくりにも生かせるのではないかと思いました。

しかしながら、1つ気になる点がありました。

それは、自然との共生・山川草木悉皆成仏(さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)。これは仏教用語で「人間だけではなく、動植物、土地さえもみんな同じ命を持つからこそ、その思いを遂げることができる。地球上にあるすべてのものが,その役割をちゃんと果たすことができれば、この世は安楽なり。」という教えです。

日本古来の真理であり、日本人にとって大切な真理であることは理解できるのですが、これまで散々経済的発展を目指し、効率的・合理的な社会をつくりあげてきた世代に言われたくありません。

自分たちは青年期に高度経済成長期を経験し、壮年期にはバブル経済期を謳歌したにもかかわらず、我々団塊ジュニア世代以下の者には「日本人は、かくあるべし」と諭されるのは大きなお世話です。

況してや、全国の地方・田舎を悉くリトル東京に変形しようとした張本人の行政職員に。

我々、団塊ジュニア世代は受験戦争、就職氷河期、失われた10年、三位一体改革など厳しい時代の中で、所得の向上を実感することなく今を迎えています。

現役世代の下支えがあってこその社会保障に守られている方には、少し考えていただかなければならない問題です。


そんな反発心を抑えながら講演を聴いた研修会でした。