言うは易し、行うは靖

三浦 靖の成幸者をめざす

失業率

2009年05月02日 | Weblog
 3月の完全失業率は4・8%と、前月から0・4ポイントも上昇し、昭和42年3月(0・5ポイント)に次ぐ、戦後2番目の悪化幅を記録したようです。また、有効求人倍率も0・52倍と、求職者の半分しか求人がないような状態です。
 雇用不安とデフレが日本経済に重くのしかかってきています。企業は景気の後退を受けて人員削減や生産調整を強め、雇用の悪化はこれからが本番となると思われます。失業者もしばらくは雇用保険などに頼ることができますが、それも永久ではありません。雇用不安は消費を急激に冷え込ませ、企業は売上確保のために値下げ競争になり、日本経済のデフレに一段と拍車をかけるようになり、デフレスパイラルに突入しそうな状況です。
 
 政府による緊急経済対策で、国内景気の「底打ち」「回復」という青写真を描いていたと思われますが、これから正念場を迎えそうです。いかに効果的に事業を打ち出すのか、一時的なもので効果が発揮できるのか、しっかり見極めていかなければなりません。失業者は、益々失業者が増加し、求職が厳しくなる中、いつまで生活が保たれるかということを考え、社会や行政ばかりに責任を押し付けず、早めに対応すべきではないでしょうか。