俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!
〜Facebook「華文俳句社」〜
〜【俳句界】2022.6月号〜
◆2022年『俳句界』6月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆東北公益文科大学教授の呉衛峰氏、台湾詩人の洪郁芬氏を中心として、マレーシア詩人の趙紹球氏、台湾詩人の郭至卿氏の四人が2018年にFacebookグループ「華文俳句社」を立ち上げました。
◆2018年11月1日には、華文俳句社の四人による二行書きの華文俳句の合同句集『華文俳句選』(醸出版)が刊行されました。
◆ 二行俳句の個人句集では、洪郁芬氏が『渺光乃律』(2019、10)を〔華文俳句叢書1〕として、郭至卿氏が『凝光初現』(2019、10)を〔華文俳句叢書2〕として、次々に刊行しています。
※全季節を網羅した、世界的にも画期的な「歳事記」が2020年10月に発行されました。これで季重なりの問題が解消されるでしょう。
◆さらに、2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆2020年『俳句界』3月号の特別レポートにおいて、「熊本大学」で呉衛峰氏が行ったラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。
俳句大學國際俳句學部的通知!
~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku 2022・6〜
◆2022年『俳句界』6月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆2018年12月1日已出版華文俳句的合著,『華文俳句選』。
◆2020年『俳句界』3月號以八頁的篇幅特別報導了於「熊本大學」舉辦的「華文俳句の可能性」座談會。
◆請各位多多支持指教。
華文俳句【俳句界】2022,6月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳華文俳句【俳句界】2022,6月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳
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小孫子戲拉月老白鬍鬚
壽桃
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帥麗
〔永田満徳評論〕
「壽桃」是台灣季語,是祭祀神明誕辰時常見的供品。月老是掌管男女姻緣的神明,「月下老人」的簡稱。小孫子跟祖母一同參拜,在祖母祭拜其他神明的時候,手上拿著壽桃的孫子他在一旁嬉戲,拉著月老的鬍鬚玩耍。此俳句描寫當孩子不得不參與大人的活動時,他們穿插在大人中間其間那天真可愛的模樣。
月老の髭を引く孫や寿桃菓子
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帥麗
〔永田満徳評〕
「壽桃(ジュドウ)」は台湾の季語で、主に神の生誕を祝うときに祀るお菓子。「月老」は婚姻を司る神「月下老人」のこと。祖母といっしょにお参りし、祖母が他の神を敬拝しているときに、「寿桃菓子」をあてがわれた「孫」は月老の髭を引っ張って遊んでいる状況である。大人の行事に付き合わされる子どもの素直な仕草をうまく切り取っている。
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烏俄談判桌下的伏特加
愚人節
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胡同
〔永田満徳評論〕
烏克蘭的玉米產量多,也是以玉米為原料的伏特加的名產地。此俳句大概是諷刺侵略烏克蘭的俄羅斯,在雙方交涉的談判桌上,因為普丁無理的要求,使每一次的談判總是難以順利進行。雙方交涉現場的「伏特加」是一個象徵,引發各式各樣的聯想,也讓讀者能用各種不同的方式解讀,非常有趣!
烏露交渉の卓下のウォッカ四月馬鹿
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胡同
〔永田満徳評〕
ウクライナはとうもろこしの生産量も多く、とうもろこしを原材料とする「ウォッカ」の生産も有名である。ウクライナ侵略の「停戦交渉」がプーチンの無理難題によって、なかなか進まないことを風刺的に詠んでいるのであろう。宇露交渉の場にある「ウォッカ」の存在が意味有り気で、様々な読みができるところがおもしろい。
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戴着口罩追逐的孩童
風信子
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鐵人
〔永田満徳評論〕
當今新冠狀病毒的感染已經蔓延到日常生活的各個角落。所有人,連孩子都無法置身其外,待在室內的時間愈來愈多。日本有個諺語說孩子是「風之子」,大概是指他們無論發生什麼事,都能活潑的玩耍。在一個風信子盛開的公園,孩子們戴口罩四處奔跑,瘟疫中展現著旺盛的生命力。
マスクつけ追ひかけつこやヒヤシンス
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鐵人
〔永田満徳評〕
新型コロナウイルス感染症は日常生活の全般に及んでいる。子どもといえども例外ではなく、室内で過ごす時間が多くなる。しかし、「子どもは風の子」という諺があるほど、どんな状況であろうと、元気よく遊びまわるものである。「ヒヤシンス」の咲いている公園で、マスクをつけてまで元気よく遊ぼうとする子どもの生態をよく描いている。
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