15年の歳月をかけて製作された『西新井大師大曼荼羅』は京都 真福寺仏画道場の「中村幸真」師により色彩や図像などお大師様の流れを汲んだ曼荼羅として、永仁時代から700年を経てこの度復元転写されました。
曼荼羅は、真言宗の教えを図絵化したもので、ご本尊様に向かって右に掛けられた胎蔵曼荼羅(たいぞうまんだら)と左の
金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)で一対を成しています。
胎蔵曼荼羅は絶対平等の悟りの世界を示しています。
金剛界曼荼羅は我々が悟りに向かって行く様々な方向を示したもので、個性を大切に考え、それそれの力量の違いを認めています。現在の日常生活においても、腹を立てずに、周りと軋轢を無くし、心豊に生活をし、一つ一つの出来事を精一杯に努力することが修行と言えます。曼荼羅は「白赤黄青黒」の五色で彩色されています。そしてこの五色がそれぞれに輝いていなければなりません。大日如来の悟りの世界とは輝きの世界であり、白は白なりに赤は赤なりに輝くことが大切です。この輝きを自らのこころの中に感じてもらうことが曼荼羅の本願であります。(平成大曼荼羅完成記念講演より抜粋)
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夕暮れ時 一段と輝いている本堂の前へ導かれ、おもわず 合掌
お陰様で素晴らしい作品を触れることが出来ました。
西新井大師には数度詣でたのでしょうか?
素晴らしい写真も収めてきましたね。
無事に公開行事も終わって、関係者さんの一員としてはホッとしていることでしょう。おめでとうございました。
お大師様が持ち帰ってから、今までに4度転写されていますが、最後の転写は(鎌倉時代・永仁年間)で、それからでも700年を経て今回復元転写されたとの事です。私達の友人ご夫婦がこの偉業を達成した事を誇りに思います。
そして、この瞬間に立ち会えたことは幸せです。足をはこんでくださりありがとうございます。