この度、三木市の予算の進め方に議会がNOを突き付けた問題について
この場をお借りして、少し解説を致します。
① 三木市の28年度当初予算の説明では、多世代交流拠点の整備に4500万円の市債(借金)と交付金(国から貰えるお金)
と一般財源で、合計1億2500万円の事業費と説明がありました。
②この度の3月議会で昨年7月に内閣府と交渉する経緯の中で、交付金申請をあきらめ、市債(借金)で事業をすると決定して業者と29年1月に契約した。
③予算の適切な説明責任が果たせていないことから、議会で否決
④補正予算には、既に契約済の事業等の義務的経費を執行する責任があるので、否決された議案と同じものを再度上程→再議
(既に多世代交流拠点については契約を済ませていますが)
市民に昨年3月の広報でも交付金を充てると告知し、みきっ子未来応援協議会でも話に上がりましたが、説明していません。
そこには、松本教育長・北井副市長・井上副市長も参加していましたが。
知らん顔して、トボケてたんでしょうか?
下は、この度の役所の説明です。
これからが本題です。
下記は、28年度当初予算です。昨年(28年3月)に説明があった予算書です。
上記赤枠内
事業費1億2500万円です。これだけでは、借金などの財源が分かりませんので、次の様な説明がつきます。
下記赤枠内 市債(借金) 多世代交流拠点整備事業債 4500万円 三木市が4500万円の借金をすると言うことです。A
それと、借金をする時に必要なものがあります。
下記です。
第3表 地方債 これが議決されたという証明をもって県に申請して
借金をするお墨付きをもらいます。
赤枠内多世代交流整備事業 1億円 と言う事で、1億円の借金が可能になります。
既に、昨年、国と交付金についての協議をする前に
1億円の借金の予定をしています。
交付金がついても、つかなくっても事業をおこなえるようにしていたのです。
普通、4500万円(28年度当初予算)の借金をするのに、1億円の借金の予定はたてません。
この度の3月議会(補正予算)で、更に三木市は5500万円の新たな借金をするといっていますので、合計1億円の借金になり、市長の計算通り多世代交流拠点整備事業は行えるということになります。
今、巷で話題の森友学園 提出先によって複数の工事金額があったと紙面をにぎわしていますね。
市長は市民には4500万円の借金といい、
県には1億円借金するといい、使い分けをしていました。
また、契約書を情報公開請求により入手しましたので御覧頂きたいと思います。
設計業務についての契約書です。着手から完成までの日時については、ある程度の理解が出来ます。
下記は工事請負契約です。工期が29年1月7日~29年3月31日
上記、設計図完成日が3月21日なのに、下記工事の完成が3月31日
その間10日ですが、工事完成は物理的に無理です。
無理な契約を締結した理由は、自らの思い通りに事業を完成させるための手法だと考えます。
設計図が完成 → 承認 → 工作物作成(発注)・現場土工事 → 現場作業 → 工事完成 → 竣工検査委
上記に加え、悪質なのは、工期 29年4月3日~29年9月29日を消して工期を変更している事です。
3月議会で補正予算承認後 → 工期契約 29年4月3日~
ならば納得は出来ますが。
議会が否決しても契約さえ済ませておけば、義務的経費は執行出来て工事は出来る。と計画的に水面下で進めた結果だと考えます。