『グラスホッパー』（伊坂幸太郎：著）内容（「MARC」データベースより）
復讐。功名心。過去の清算。それぞれの思いを抱え、男たちは走る。3人の思いが交錯したとき、運命は大きく動き始める…。クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。書き下ろし長編。
読み始めてすぐに以前読んだ気がしてモヤモヤ。
週刊少年サンデーに連載中の『魔王 ジュブナイル リミックス』（以降 JUVENILEで書きます）の原作だと途中で気付きました
『魔王』が第一部で、現在の『魔王JUVENILE』はグラスホッパーが主になっているみたい。『魔王』も読まなければ
『グラスホッパー』と『魔王JUVENILE』では多少違う登場人物もいますが、蝉や鯨（コードネーム）のキャラクターのイメージがピッタリ重なり、途中どちらを読んでいるのか混同してしまうほど、お互いが引きたてあっています。
『魔王JUVENILE』の連載は、まだまだ続いているので最後はどうなるのか判りませんが、『グラスホッパー』はそれなりにさっぱりと完結。
作者同士も編集者も、とっても良いお仕事をされているな～
章を区切る『蝉』『鯨』『鈴木』の印影も、気が効いています。
伊坂氏の作品は今年も続々と映像化されます。
読んでいて、イメージが湧きやすいからでしょうか。
『重力ピエロ』・『フィッシュストーリー』・『ラッシュライフ』と、そろそろ宣伝も始まっていますが、どんな出来なのか楽しみです。
