歯ぎしり

先生たちのご詠歌のブラッシュアップ講座を終えて、昨日読んだ本の中で付箋をした文章をパソコンに転記した。--「山岡どの、お裃(かみしも)のご紋が少しかたよって見えまする」と言えば「それはかたじけない」と相手も素直に直すが、もし「ときに、山岡どの。そなたの心得違いは目に余る。ちと、心を正直にお持ちなされ。心のゆがみが裃の着方にも出て、ご紋がかたよって、はなはだ見苦しゅうござる」と言えば、相手は刀にそり打って、鍔を打ち鳴らし、たちまちに刃傷におよぶでありましょう。『心学 道話全集』一巻--である。この部分を読んで、私はつくづぐ刃傷ざたに及ぶような言い方をしているのに気づいたのである。この場を借りて、簡単ではあるが、無礼を申し上げ歯ぎしりされた方々、そしてこれから私が無礼を働き歯ぎしりされるであろう方々にお詫び申し上げる次第でござる。※写真のキャプションにはこうある--3歳のグラント君はこの職人さんがどうしてギリギリと歯ぎしりをしているかわからない。

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