天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

熊本県八代港にクルーズ客船「飛鳥II」が入港しました

2015-10-25 | 鉄道

今日(平成27年10月25日)、熊本県八代市の八代港にクルーズ客船「飛鳥II」が入港しました。

「飛鳥II」の八代港入港は今では毎年秋の恒例行事化しています。
地元の熊本市のデパート「鶴屋百貨店」が船をチャーターして、二泊三日程度のショートクルーズのツアー旅行として売り出しているのです。
今年は、韓国の釜山で開催された花火大会を海上から眺めるというツアーだったようです。



という訳で先週の金曜日に釜山までのツアーに出発した「飛鳥II」が今日の午後に八代港に帰ってくるので、見に行ってきました!


午後4時半頃、いつもの八代外港の岸壁に行ってみると、既に乗客を降ろした「飛鳥II」が接岸中。
もうすぐ回航のために出港するようです。


午後5時少し前、2隻のタグボートに真横に引き出されて離岸。

最近の新造船は横向きのスラスタを備えているので大抵は自力でスイスイ離岸しますが、1990年に「クリスタル・ハーモニー」として就航して以来、建造から既に25年が経過している「飛鳥II」はタグボートに曳いてもらわないとスムーズに離岸できない模様。

…それにしても、最近頻繁に入港する中国や台湾からのツアー客を乗せた世界最大級の超大型クルーズ客船を見慣れてしまうと、日本船籍では最大の客船である「飛鳥II」も小さく見えるなぁ…


秋の夕陽に照らされての離岸。


タグボートに曳かれながら、徐々に船首の向きを変えて旋回します。


一瞬、船首がまっすぐこちらを向きました!


自力航行に切り替わり、加速していきます。


タグボートにエスコートされて八代港を出て行く「飛鳥II」。


夕陽に向かって…


夕焼けに浮かび上がる「飛鳥II」とタグボートのシルエット。



さようなら、「飛鳥II」!
また来年…



2015夏 ドイツ/クロアチア/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紀行 19:帰国 KLMオランダ航空1792便と869便の旅

2015-10-25 | 旅行記:2015 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ
Photo:ドイツ上空を飛ぶKLM1792便からの眺め


18:ミュンヘン散歩~アルテ・ピナコテークからの続き

2015年8月14日



今日は日本へ帰国するために、ミュンヘンのフランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港を朝9時半に出発する便に乗らなければならない。

昨日ドイツ鉄道DBのSバーン(都市近郊電車)に乗っていたら突然運転停止になりそのまま引き返したのを目の当たりにしたばかりなので何だか不安である。
中央駅から空港まではSバーンで40分程度しかかからない筈だが、念の為に早起きして飛行機の出発3時間以上前には空港に向かって移動を開始する。


結局、今朝はSバーンは途中駅で動かなくなる事はなく定時で空港駅まで走ったので、相当早く空港に着いてしまった。
搭乗手続きを済ませて手荷物を預けて、搭乗ゲートまで来てもまだ出発まで2時間もある。

まぁ、乗り遅れそうになるよりは早く着きすぎた方が絶対に良い。
まだ誰も居ないゲート前で、滑走路を眺めながら待つこと暫し。


ようやく現れた、今日これから乗る飛行機。
ミュンヘン発アムステルダム行きのKLMオランダ航空KL1792便、機材はボーイングB737-700…あれ?オンライン・チェックインの表示ではKLMシティホッパー所属のブラジル製エンブラエル機の筈なんだけど(笑)

機材変更されてても席が足りなくなるということはもちろん無く、無事に窓側席に座ってミュンヘン空港を離陸。
さらば南ドイツ、バイエルン。
これより乗り継ぎハブ空港であるアムステルダムのスキポール空港に向かってドイツ上空をひとっ飛び。








ミュンヘンからアムステルダムまではドイツを縦断して僅か1時間少々の空の旅だ。
一応国際線なのだが、シェンゲン協定圏内のヨーロッパ域内線なので感覚的には日本の国内線と変わらない。
機内食もスナック扱いで、配られた菓子袋を開けてモグモグやってるうちにもうスキポール空港に到着。




スキポール空港では3時間半待ちで、日本行きの便に乗り継ぐ。
KLMオランダ航空KL869便、福岡行きは14:45にマレーシア航空の便の後に出発。


マレーシア航空の飛行機が出て行った直後に、福岡行きKL869便の機材が到着。
毎度お馴染みのトリプルセブン、ボーイングB777-200だ。
「Hadrian's Wall(ハドリアヌスの長城:イギリスの世界遺産)」という機体愛称が書かれているのが見える。

KLMのB777には福岡空港への就航を記念して、そのものズバリ「福岡」と漢字で愛称が書かれた機体も存在するらしいのだが、いまだに一度もお目にかかったことがないので残念だ。

搭乗ゲート前で暫く待って、これから帰国するツアーの団体客が大勢集まったところで搭乗開始。
「Hadrian's Wall」の機内に入ると…


なんと、外観からは分からなかったが機内はピカピカに更新されたリニューアル機材だった。
これはラッキー!
座席モニターも大画面でUSBの差し込み口もあるのでiPad miniの充電もバッチリだ(笑)

ところが…
CAさんに「この機材、当然Wi-Fiも使えるんでしょう?」と聞いてみると「いえ、生憎対応しておりませんので…」とのこと。
ええ~、せっかくUSBもあるのにWi-Fiが使えなかったらあんまり意味無いじゃないのよKLMさん…

KL869便は予定通り定刻にスキポール空港を離陸。
ヨーロッパを離れシベリアを横断して、福岡までの10時間超の長旅が始まる。
とは言え、全ての予定を無事にこなしての帰り旅なので気楽な道中だ。

Wi-Fiが使えずネットにつながらない機内での楽しみは、映画と機内食。
今回のKLMオランダ航空の機内食は…


↑画像をクリックするとトレイのふたが開きます
離陸後すぐに出てくる夕食はフライドライスとチキンの煮込み。
アムステルダム発のKLMの機内食はデザートがとても美味しいので毎回楽しみだ。

夜食はアイスクリーム。今回も機内が消灯されて真っ暗な時に突然配られた(笑)

ギャレーでこっそりリクエストするともらえる、隠しメニューのCup Noodleも勿論ゲット!


↑画像をクリックするとトレイのふたが開きます
到着前の朝食はこれも毎回お馴染みの、マッシュポテトとズッキーニのソテーとオムレツの三色定食。
メインは脂っ濃くて起きがけには少々キツイが、カットフルーツとヨーグルトがとても美味しい。

かくして機内で食べたり飲んだり、すっかり寛いでいるうちにあっという間に10時間が過ぎ、KL869便は無事に福岡空港に着陸した。



2015年8月15日



朝8時半、福岡空港に到着したKL869便から日本に降り立った。
一つの旅が、また無事に終わった。

思えば、今年は正月から数カ月おきに、長期休暇の度にヨーロッパへ飛んでいる。
福岡空港からのKLMオランダ航空への搭乗にももうすっかり慣れた。…まぁ今回は、行きにちょっとしたオーバーブッキング騒ぎもあったけどね(笑)

そして、実は既に次の旅の計画も立ち上がっているのだ…

次は年末年始の冬の旅。行先は、またしてもヨーロッパ!
中欧ポーランドの首都ワルシャワを起点に、ハンガリーの古都ブダペスト、そして今回の夏の旅でも列車で通過した国オーストリアの音楽の都ウィーンを国際列車で周る、オペラと鉄道旅行を満喫する鉄道音楽紀行になる予定です。

もちろん、次回も帰国後にまた旅行記を書き綴るつもりですので、どうぞまたお付き合いを!
…そんなにしょっちゅう海外旅行三昧の放蕩ぶりで大丈夫かと思われるご親切な読者の方も居られるかもしれませんが、どうぞご心配無く。次回は、コツコツ貯めた航空マイレージを使っての無料特典航空券でのタダ旅行ですから(笑)

それでは、来年の年明け早々にまたお会いしましょう。
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝

…って、ええっKLMオランダ航空が来年早々に福岡路線から撤退するって!?
でも、代わりにフィンエアーが福岡に新規就航するのか。
それならまぁいいか


2015夏 ドイツ/クロアチア/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紀行:完

追記:この旅行記でも何度もミュンヘン中央駅を訪れているが、実は夏のこの時点で既に少数ながらシリア方面からの難民と思われる人々が駅に到着して行政関係者に保護されている様子を目にしていたが、人数がまだほんの数人だけだったということもあり、特に気にも留めることはなかった。

この夏の旅が終わった翌月からシリアからの難民のヨーロッパ流入が激増し、大きな国際問題にまで発展したのはご存知の通りである。

僕が国際列車で移動したミュンヘン―ザルツブルク―フィラハ―リュブリャナ―ザグレブの鉄道ルートがその後まさに難民の大移動ルートとなり、今現在(2015年10月25日)ではザルツブルクで鉄道による移動は完全に封鎖されて国際列車も運休が続いており、運行再開の目処は全く立っていない。

さらにハンガリーの国境封鎖と、それにクロアチアとスロベニアも追従する動きを見せており、今後冬の寒さと降雪が迫る中で難民を巡る動きは一刻の猶予も無く、厳しさを増すばかりである。

ヨーロッパの旅を愛する者として、難民問題の一刻も早い解決と、人々が暖かく冬を乗り越えられる事を心から願い、祈っている。

2015-10-25 天燈茶房亭主mitsuto1976

2015夏 ドイツ/クロアチア/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紀行 18:ミュンヘン散歩~アルテ・ピナコテーク

2015-10-25 | 旅行記:2015 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ
Photo:Alte Pinakothek アルテ・ピナコテーク


17:ドイツ博物館のカールツァイスからの続き

ドイツ博物館でカールツァイスのプラネタリウムを堪能した後、午後のミュンヘンの街に繰り出す。
トラムを乗り継いで向かった先は…


アルテ・ピナコテーク。

ミュンヘン市内に3つあるピナコテーク(ギリシア語で「絵画館」の意味)を名乗る美術館の一つで、古典絵画を収蔵するアルテ・ピナコテークはその最古参である。

バイエルンの王家が所有する膨大な美術品コレクションを広く市民の目に触れさせたいというルートヴィヒ1世(芸術に破滅的に傾倒した狂王として知られるルートヴィヒ2世の祖父に当たる)の命により、1836年に開館した世界的に名高く由緒正しき美術館だ。

…実はアルテ・ピナコテークは昨日の夕方に訪れたノイエ・ピナコテークの真向かいにあり、さらに斜向かいには現代美術のピナコテーク・デア・モデルネもあって、この辺り一帯が3つのピナコテークが集まる大美術館ゾーンとなっている。



3つのピナコテーク全てを観て回りたいところだが、気合を入れて全館を鑑賞すれば数日以上はかかるだろう。
さすがにそんな日程の余裕は無いのが残念だが、せめて実質ミュンヘン滞在最終日となる今日の午後はアルテ・ピナコテークに収められた名画の数々をひと時堪能したいと思う。







僕の好きなブリューゲルの作品コレクションがあるのが嬉しい。
人が居なくなる僅かな時間に、絵を間近からじっくりと眺める。


こんな細部まで観る事が出来た。
…やっぱり恐ろしいわブリューゲル。これは夢に出そうだぞ。


そしてブリューゲルに影響を与えた天才、いや鬼才の画家ヒエロニムス・ボス!





アルテ・ピナコテークにあるこのボスの作品は「最後の審判」の断片らしいが…
美しすぎて面白すぎてそして怖すぎる。凄すぎるぞヒエロニムス・ボス…


エルスハイマーの「聖家族のエジプトへの逃避 」に描かれた星空…
実際の星座と同じ配置になっているのだろうか?



アルテ・ピナコテークからの帰り道。
まだ明るいのでちょっと寄り道して、トラムからドイツ鉄道DBのSバーン(近郊電車)に乗り継いでみる。



所持しているミュンヘン市内1日乗車券で乗れる範囲まで行ってみようと思っていたのだが、途中のミュンヘン郊外のどこかの駅でSバーンは緊急停車。
結局Sバーンの電車はそのまま動かなくなってしまい、乗客たちは駅から少し離れた場所にある広場まで歩かされる羽目に。

どうやら車輌故障のようで、Sバーンの乗客はここから代行バスに乗れという事らしい。
…どうせ今夜は用事もないし、僕も知らん顔してこのまま代行バスに乗ってみるのも面白そうだと思ったが、肝心のバスはいつまで待っても現れない。



待ちくたびれた乗客たちのうんざり顔を尻目に、僕は駅に取って返して反対方向行きのSバーンに乗って中央駅まで帰ることにする。
ところが駅に戻ってくると、さっき止まってしまった電車が今度は中央駅行きの表示を出して出発待ちをしており、そのまま何事もなかったかのように発車して中央駅に戻ってきてしまった。

…結局、車輌故障ではなかったようだし、一体何であの駅でSバーンの電車が止まって乗客を降ろしてしまったのか、そしてどうして折り返して中央駅まで戻ったのかは謎のまま。

ドイツ鉄道DBは日本のJR以上にダイヤが正確で信頼性も高いと思っていたのだが…どうなってるんだドイツ鉄道。


色々あったが、無事に中央駅裏のホテルに戻ってきた。

旅先でのよく分からない出来事も、済んでしまえば何だか面白い思い出になる。
帰り道にスーパーマーケットで買い物してきたパンと野菜やハムとチーズで適当に作った夕食を食べながら、ようやく日が暮れ始めたミュンヘンの裏通りを眺める。

明日には、もう日本へと帰る。
今年の夏の旅が終わろうとしている…

19:帰国 KLMオランダ航空1792便と869便の旅に続く