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0系新幹線最後の日~前編 最終日前夜

2008-12-02 | 鉄道
平成20年11月30日、初代新幹線車輌「0系」が山陽新幹線「こだま」号での定期営業運転を終了、引退しました。
昭和39年の東海道新幹線開業から実に半世紀近くに渡り「日本の超特急“新幹線”」の象徴として君臨し続けた0系の、最後の日を追いかけてきました。

先ずは最終日の前日、11月29日土曜日の夕刻。
熊本駅から山陽新幹線の終着、博多駅へと向けて出発する。
ちょうど東京行きのブルートレイン「はやぶさ」が発車していくところだった。



夕陽に染まる寝台列車の発車シーンはドラマチック。

「はやぶさ」の後を追って発車する小倉行きL特急「有明」に乗って出発。
博多駅に到着したら、新幹線乗り換え改札を通って山陽新幹線のりばへ。この週末は0系さよなら乗車で各停車駅と0系列車車内は大混雑が予想されるとして、JR西日本はサミット時を上回る徹底した警備体制を敷くと報道されていたので、一体どんな騒ぎになっていることやらと恐る恐るプラットホームに上がると…
「何だ、それほど混雑してないじゃない」
監視の警備員の姿が目立つが、0系目当てのギャラリーの人数はそれ程ではない。
やがてお目当ての0系新幹線「こだま762」号が入線してきた。


「こだま762」号は博多駅の隣の小倉駅まで、たったの1駅間のみを走る列車。
そのまま「こだま762」号に乗り込んで、終点まで僅か20分の0系での小さな旅。


18:04、ポツポツ集まった家族連れや鉄道ファンに見送られて博多駅を発車。
座席も指定席は無くてすべて自由席だが、車内はガラガラだった。
のんびり0系の乗り心地を楽しめるのはいいけれど、ちょっと寂しいねこれは…

18:24、小倉駅に到着。



プラットホームを歩いて、丸顔の先頭車を見に行く。


丸い笑顔の新幹線。
こうしてじっくり見ると、デザイン的にもとても美しいことに気が付く。
それにあの丸い“鼻”は、本来は光らせてヘッドライトの機能を持たせる構想だったというから、まるでモダンアートのようで実に前衛的じゃないか。


小倉駅では10分少々停車した後、折り返し博多行きの「こだま769」号として発車する0系。

とりあえず、今日はこれで0系とお別れとなる。
在来線ののりばに降りて、隣の門司駅へと移動。ここで後からやって来た列車は…


熊本駅で見送った寝台特急「はやぶさ」号。
あれから約3時間、在来線の鹿児島本線をひたすら北上して今やっと門司駅に到着したのだ。

門司駅で「はやぶさ」は30分間大休止して、大分から来た「富士」と連結する作業を行う。

「はやぶさ」と「富士」の連結を見てから、関門トンネル用の機関車に付け替えて発車準備する「はやぶさ・富士」の隣から先に発車する普通電車で下関へと向かう。


遅れて下関駅に到着する「はやぶさ・富士」。
これで都合2回目の追い越し先回り。


東海道山陽本線用大型機関車EF66への付け替えを見届けて、今日の予定は終了。
東京へと走り去る「はやぶさ・富士」を見送ってから九州へと戻り、小倉駅前のインターネットカフェに沈没して本日終り。

0系新幹線最後の日~後編 ありがとう夢の超特急に続く