蜜ロウワックス日記

小川耕太郎∞百合子社をとりまく日々あれこれ

また凄いものを見つけました。

2010年08月05日 12時02分52秒 | 新商品_長勝さんノコギリ
ボロボロの身体に鞭打っての出張が終わり、
ようやく普通に戻りました。



長野県大平での合宿では、またまた凄いものを見つけました。



木製ブラインドと岩野市兵衛さんの藍染和紙を紹介したところ
(設計士の先生方の反応はいまいちでしたが、)
若い大工さんが声をかけてくれました。
藍染和紙に興味を持ってくれたようです。



色々と話しているうちに、「私の道具も見てください。」とおっしゃる。
そして、ノコギリがたくさん入った革の袋を持ってきました。



1本はホームセンターでよく売っている「ゼットソー」
残りの7~8本は目立て屋さんで作ったノコギリだった。



「まずはゼットソーでこの木を挽いてみて下さい。
 その後、このノコギリで挽いてみて下さい。」



ビックリしました。
切れ味が全然違うのです。素人の私でもはっきり分かる。
目立てやさんのノコギリで挽いた木は木口がツルツルで、まるでカンナをかけたよう。



「何ですかこのノコギリは?」と訪ねると
「伊東の長津勝一さんに目立てをしてもらったノコです。
 長勝という名前で目立て屋さんをしています。」とおっしゃる。



「凄いノコですね。」



「そうでしょう。ドイツやチェコなどにも呼ばれて目立ての仕方を教えている方です。
 むこうでは神様のように称えられています。でも、日本ではあまり知られていない。
 もう76歳になるのでこの技術を継承する方が出てきてほしいのですが・・・。
 日本はこういう職人技術をないがしろにするから困ります。」



「うーん。」
一応考えている格好だけはしているが、こんな時は決まっているのだ。



小川耕太郎∞百合子社では、木製ブラインド、藍染和紙、自然乾燥の梁桁など
これから販売を開始する新商品がいっぱいある。
木もちe-デッキや木もちe-外壁もまだまだだ。



しかし、こんな話を聞いて放っておく訳にはいかない。
(ビジネスチャンスとも言う)



「まずは、何本か買って知り合いの大工さんに紹介します。
 その上で、販売することも考えます。」
(長勝さんがどうおっしゃるかは分からないが・・・)



本当は、ブラインドや和紙の次は「和釘かな」と思っていたけれど、
「長勝のノコギリ」にします。



何種類かのノコギリは、いつか誰かが再現できるように保存します。



決めました。



近いうちに伊東へ出張します。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
突っ走れー! (megrom)
2010-08-05 22:26:48
ノコギリすか!
こうなったらどこまでも行ってください!
和紙の方はチョット考えてます。

コメントを投稿