蜜ロウワックス日記

小川耕太郎∞百合子社をとりまく日々あれこれ

長勝鋸を幾何楽堂の小坂さんに試してもらいました。

2012年02月08日 11時25分48秒 | 新商品_長勝さんノコギリ
2月4日午後5時半頃、幾何楽堂の小坂さんが尾鷲に到着。
その日の夜は、スタッフを含めて11人で宴会をした。



次の日の朝、自宅「木もちe-デッキ」で、小坂さんに長勝鋸の試し切りをしてもらいました。
まずは、「9寸鋸に尺鋸用の刃を付けた長勝鋸特注品」を使い、
杉の2寸角を挽いてもらうことに。杉材がこんなに綺麗に切れました。









普通は切り口を綺麗に細工する場合、細かめの刃を使うのが常識のように言われています。
たとえば、9寸鋸に8寸鋸用の刃をつけるのが良いとされています。



ところが、長勝さん曰く「全く逆。」だそうです。
「大きめの刃を付けた方が刃のアタリが鋭角になり、切り口が綺麗になるのだ。」



この鋸はいろいろな大工さんに使っていただいているけれど、
皆ビックリしています。「今までの常識はなんだったんだ。」と。



続いて、長勝チップソー
ケヤキの36mm板を斜め、縦、横に切ってもらいました。
まずは、斜め切り。







最初はガイドを付けていなかったので煙が出て、「ケヤキの斜め切りは難しいのかな?」と思いましたが、
ガイドを付けるとこの通り。チュンでした。



縦切りも同じく、チュン。下の写真の「オガクズの出方」を見れば一目瞭然。
小坂さんもビックリです。「縦引きでこんなに切れるなんてありえない。」と言ってくれました。
後日、その様子を動画でも紹介しますね。





さてさて、そのチップソーの形はこんなです。





長勝さん曰く、「このチップソーを大工さんが見たら、こんなので切れる訳がないと言うでしょう。」とのこと。
刃数が36しかありません。



チップソーをインターネットなどで検索すると、
造作やスライドソー用などは刃数が多くなっています。
だから皆さん「刃数が多い方が綺麗に切れる。」と思い込んでいる。



違うんです。刃数じゃないのです。
試していただければ、その場で理解していただけます。
思い込みというのは恐ろしい。



そして、そういう常識を簡単にひっくり返してしまう「長勝」さんも凄い。



ついでに言っちゃえば、その長勝さんを理解し、「長勝鋸」「長勝チップソー」をすぐに商品化して世に広めようとする
(有)小川耕太郎∞百合子社の行動力も素晴らしい。



おまけに言うと、こういう流れで商品化されたものは必ず売れる。
そうなっているのです。



明日は、那智勝浦町の「清水工務店」さんにこの刃を持って行ってきます。
清水工務店の親方にケヤキ42mm板を切ってもらい、その様子を写真と動画に保存します。
親方がどうおっしゃるか、楽しみです。