ほとんどのスズメバチはまず5月頃、土中や朽ち木の中で越冬を終えた女王蜂が、巣造りを始めます。まず小さな巣を造り卵を産み、それが働き蜂になる約1カ月の間、女王蜂は一頭で巣を拡げたり幼虫に与える餌を集めたり、育児をしたりと働きます。そのうちに、働き蜂が成虫になり、女王は巣の中に留まって産卵と巣の中の社会的秩序を保つ仕事に専念します。このあたりから、コロニーは急激に発達し、小さいコロニーで200頭、大きいものになると700から1000頭にもなります。 餌は虫やクモ、樹液、花蜜などです。動物の死体から肉をかじりとる種類もいます。
秋には、雄蜂や新しく女王蜂になる個体も育ちはじめ、巣の中は大にぎわいです。そのうちに、巣を造った女王蜂は死に、雄や新しい女王蜂は巣から飛び立って、同様に外に出た別の巣の蜂と交尾します。交尾を終えた新女王蜂は、土中や朽ち木に入って越冬します。翌年の5月頃になると、また新しい巣を造りはじめるのです。
なぜ、夏の終わりから秋にかけてスズメバチの被害が急増するか、といえば、この時期はコロニーが大きくなり、巣の中で生殖機能を持つ蜂が育つ大事な時期だからです。スズメバチは、子孫を残すために巣を守らなければならないので、警戒も厳しくなります。
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秋には、雄蜂や新しく女王蜂になる個体も育ちはじめ、巣の中は大にぎわいです。そのうちに、巣を造った女王蜂は死に、雄や新しい女王蜂は巣から飛び立って、同様に外に出た別の巣の蜂と交尾します。交尾を終えた新女王蜂は、土中や朽ち木に入って越冬します。翌年の5月頃になると、また新しい巣を造りはじめるのです。
なぜ、夏の終わりから秋にかけてスズメバチの被害が急増するか、といえば、この時期はコロニーが大きくなり、巣の中で生殖機能を持つ蜂が育つ大事な時期だからです。スズメバチは、子孫を残すために巣を守らなければならないので、警戒も厳しくなります。
地中に造られたオオスズメバチの巣 | 地中から掘り出された巨大なオオスズメバチの巣 |
──それではこれからの行楽シーズン、郊外に出かける時どんなことに気をつけたらよいでしょうか。
おおまかにいって、4項目あります。
(1) | 巣のありそうな場所には、なるべく近づかない。 オオスズメバチは、木の空洞や地中の空洞などに巣を造りますし、そのほかのスズメバチは木の枝などにも巣を造ります。 |
(2) | スズメバチが、香りを組み合わせて警戒情報を伝えているということを理解し、香りの強い化粧品や整髪料などを控える。 |
(3) | 黒っぽい服装は避け、髪も白い帽子などで隠す。 これまでに刺された人を調べると、黒っぽい服装の人に集中しているので、これはとても重要です。 |
(4) |
激しい動作は避ける。
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