中川輝光の眼

アトリエから見えてくる情景
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改善の『トヨタ』の想定外の出来事 それは「油断」

2010-01-29 | 政治・経済を考える

トヨタ問題で公聴会(米議会)大量リコールで関係者に召喚状

 【ニューヨーク時事】米下院エネルギー・商業委員会のワクスマン委員長は、トヨタ自動車が大量リコール(回収・無償修理)に踏み切った車の急加速問題に関する消費者らのクレームについて調査するため、同委員会の監督・調査小委で2月25日に公聴会を開くと発表した。同委員長は、道路交通安全局(NHTSA)のストリックランド局長と北米トヨタの稲葉社長に召喚状を送付、新たな情報提供などを求めた。トヨタ自動車は、原因となったアルペダル部品を製造した米部品メーカーCTSに、リコール費用に応じた一定の補償を求める方針を明らかにした。今後、欧州で販売した200万台前後の車についてもリコールなどの措置を取るため、費用総額がある程度固まった段階で具体的な交渉に入る。問題が見つかったのはCTSが設計・製造した「フリクションレバー」と呼ばれるアルペダルの付け根にある部品。ペダルを踏み込む動作の繰り返しですり減った個所に、暖房の使用で結露が生じることで抵抗が増し、最悪の場合は踏み込んだペダルが戻らなくなる恐れがある。(jijicom)

 日本の優等生『トヨタ』が、窮地に追い込まれている。現地生産のリスク(懸念材料)が、表面化したと言える。この状況に、GMが攻勢(乗換ボーナス)をかけている。次世代自動車(電気自動車?)に切り替わる節目の厳しさを、わたしたちは目前にしている。しかしながら、「米部品メーカーCTS」が提供しているのは『トヨタ』だけなのか。他のメーカーには、このレベルのリコールが無いのか。アメリカの『トヨタ』潰しの懸念はないのか、などと「よくない」想定が頭を過る。改善の『トヨタ』の想定外の出来事だとしたら、それは「油断」です。

メーカーにとって基本中の基本である安全・品質問題で信頼を取り戻すことが、トヨタ復活への欠かせない第一歩である。

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